「艦隊これくしょん~艦これ~」における早波とは、大日本帝国海軍の夕雲型駆逐艦「早波」をモチーフとした艦娘である。陽炎型に「早潮」、同型に「早霜」がいるが、所属駆逐隊と声は違う(更に「早潮」は絵師も異なる)ので要注意。
お姉ちゃん、司令、お疲れさまぁ!夕雲型十二番艦、早波、参りました!
早波は「艦隊これくしょん~艦これ~」において2018年12月27日より開催された期間限定海域「邀撃!ブイン防衛作戦」(19年冬イベ)の第2海域ドロップ艦として実装された舞鶴生まれの夕雲型姉妹12番艦であり、前年冬(17年冬イベ)に実装された「藤波」、同年冬(18年冬イベ)実装の「浜波」と第32駆逐隊を編成した僚艦にあたる。彼女の実装により11番艦「藤波」から17番艦「早霜」までが揃ったことになる。
後に、新編2駆「秋霜」と31駆「巻波」、早波の放置ボイスに登場していた10番艦「涼波」が実装。更に僚艦「玉波」も実装され、夕雲型姉妹の未実装は残り2隻となっている。
初登場時のイベントで彼女と邂逅できたポイントは第2海域第2戦力ボスマス。連合艦隊+基地航空隊+支援艦隊+空襲被害で湯水のごとく資源が消費される上に、イベント海域はまだ最終海域を残しており、更にそこでも掘りが待っている(提督によっては、残り資源の都合で早波を掘るかジョンストンを掘るかの二択を迫られた者もいるとか)、という事情も重なったため、お迎えがなかなか進まず、そのため静画もなかなか増えない悪循環になってしまっていた。
その後、19年春イベE-2戦力ボスマス、同年夏イベE-3第1ボスを含む複数道中マス、同年秋イベ最終海域ラスボスマス、20年菱餅イベラスボスマス、20年梅雨夏イベE-1第2ボスマス等、期間限定海域ではほぼどこかで邂逅できている様子だが、32駆姉妹の中では比較的高難易度のマスに配備されている場合が多く見受けられる。
前回のイベントで実装された新規駆逐艦が31駆僚艦と雑誌表紙を飾ったことから「岸波じゃないか?」と素性が推測されたように、19年冬イベ開始直前に発送が始まった「艦これ」公式カレンダー2019に32駆僚艦の「藤波」「浜波」と一緒に描かれていたこと、「藤波」と似たリボンを身につけていたこと等より「この艦娘は早波ではないか?」という推測がなされていた。
※当該カレンダーでは遠影ではあるがもう1人の夕雲型の子が描かれており、この作品が第32駆逐隊としてのまとまりであれば今回実装を見送られた僚艦「玉波」の可能性が高い[2]。
そんな早波を一言で言うと「お姉ちゃんLoveっ娘」。セリフにもひたすら「お姉ちゃん」が登場する。
なお彼女にとってのお姉ちゃんはすぐ上の姉にあたる「藤波」のことであるので注意(ちなみに夕雲型全体のお姉ちゃんである夕雲は史実では早波の竣工のわずか2ヶ月後に沈んでおり、面識がほとんど無かったりする)。とにかく藤波に懐いているようで、提督にも隙あればお姉ちゃんの自慢を始めたりする。
そんな早波のことを「玉波」[3]もよく承知しているようで、玉波からは早波に対し「大丈夫ですよ。藤波さんを捕ったりしませんよ」と言及している。
容姿も藤波に似ており、髪をポニーテイルにくくっているリボンまで同じ。違いと言えば、前髪を切っていないことと、藤波が吊り目なのに対して早波は垂れ目なことくらいである。また、目の前で喪った「涼波」のことは放置時に言及している。この言及は涼波戦没時のことに言及しているので、いつもの早波とは違ったものになっている。
なお、その自慢の姉の方は現時点では妹に一言も触れていない。今後の追加セリフに期待である。
担当声優は、夕雲型・第32駆逐隊の艦をこれまでも担当してきたタニベユミ氏。早波の追加で夕雲型艦娘を3隻以上担当する声優は夕雲・巻雲・長波の竹達彩奈氏、風雲・沖波・岸波の鬼頭明里氏に続いて3人目となる。
期間限定グラ等
- 2019年冬ローソンコラボ
- 2019年2月のローソンコラボ商品に登場した当時の32駆3人のうち、早波は当該コラボに由来する期間限定グラが実装された。
- 梅雨mode(2019)
- 2019年6月には雨合羽+傘持参の梅雨modeが実装された。翌年には傘にぶら下がっていたクリーチャーがてるてる坊主に差し替えられている。
- バレンタインmode(2020)
- 2020年2月には姉妹と提督に渡すチョコを抱えたバレンタインmodeが実装された。
- ハロウィンmode(2022)
- 2022年10月14日メンテにて、32駆で2人目となるハロウィンmodeが実装された。
こう見えても第二水雷戦隊所属です!夕雲型駆逐艦、早波出撃です(史実)
夕雲型駆逐艦「早波」は、マル急計画の仮称340号艦として1942年1月15日、舞鶴海軍工廠にて起工。7月10日に「早波」(はやなみ)と命名され夕雲型駆逐艦と類別。同年12月19日進水、1943年7月31日に竣工し舞鶴鎮守府籍となった。艤装員長・初代艦長は清水逸郎中佐。
同日藤永田造船所で竣工した姉妹艦「藤波」、浦賀船渠で竣工した「涼波」と共に第十一水雷戦隊に編入され、旗艦「龍田」の下、同時期竣工した艦や修理を終えた艦と共に瀬戸内海にて訓練を受けつつ主力艦隊の護衛や輸送作戦の護衛を務めた。同年8月20日、夕雲型駆逐艦「涼波」「藤波」「早波」で第32駆逐隊を編成し、9月30日付で第二艦隊第二水雷戦隊(旗艦;能代)所属となり同時に単艦で二水戦に着任していた同型「玉波」を32駆に編入したが、引き続き第十一水雷戦隊の下訓練等に従事した。
同年11月のブーゲンビル島沖海戦からラバウル空襲の時期はトラック泊地からラバウル方面に進出。ラバウル空襲で損傷した阿賀野(旗艦代理:浦風随伴)を能代、藤波及び長良、初月、涼月と共に護衛した。なお、この空襲で32駆では涼波を喪失している。その補充要員として11水戦から「浜波」が32駆に編入された。
その後もポナペ島への輸送作戦支援部隊(鳥海(栗田健男中将第2艦隊司令長官座乗)・鈴谷・熊野・筑摩・能代・早波・藤波・涼月・初月・浜風)の一員として作戦に従事したり、島風から輸送船の護衛任務を引き継いだり、天霧から護衛任務を引き継いだりしていた。
1944年1月、島風と第102号哨戒艇と共に護衛任務にあたっていた。この船団には第7駆逐隊曙・漣が護衛する船団と合流する予定であったが、これらの船団を米潜ガードフィッシュ・アルバコア・スキャンプが狙いをつけていた。1月14日、漣と護衛対象の輸送船がアルバコアらの犠牲となった。早波・島風は対潜掃討を行ったが結果的に取り逃がしている。島風が先にパラオに離脱し、曙と救援に来た春雨と共に残存輸送船を護衛しトラックに到着した。
直後の1月18日からは能代・若葉・初霜と共に瑞鳳・雲鷹を護衛しトラック泊地から横須賀へ回航。途中、雲鷹が米潜ハダックの攻撃により損傷を受け、瑞鳳護衛を若葉に任せて先行させ、能代・早波・初霜は引き続き雲鷹護衛をサイパンまで続行。トラック泊地から別便で護衛に駆けつけた海風と初霜が引き続き雲鷹護衛を行うこととし(雲鷹護衛隊はその後海風が戦没したものの、31駆編入艦(岸波ら)が護衛に駆けつけたりしつつ、無事雲鷹を帰投させている)、能代・早波は横須賀に先行、1月24日横須賀着。修理と整備を行った。
修理後の2月15日、能代から二水戦司令部を引き受けた高雄と共にパラオに移動(移動後二水戦司令部は鳥海に移乗した)。早波はトラック空襲から脱出した秋津洲を救援し2月25日パラオに帰投した。
その後はリンガ泊地からタウイタウイにに進出、あ号作戦の準備を続けていた。その最中の6月7日、対潜掃討任務を受けて出撃中行方不明となっていた水無月救援と対潜掃討のため出撃中に、その水無月を葬った本人であり「駆逐艦キラー」の異名を持つ米潜ハーダーと遭遇。即座に戦闘態勢に入るも、やはり経験値の差が出たのか、相手に向かって一直線に突撃した早波を、十分余裕を持って600mまで引きつけて放ったハーダーの雷撃が直撃。早波はわずか12分で沈没し、折田32駆司令・清水艦長以下235名が戦死した。
ハーダーは水無月に続いて早波を撃沈しただけではなく、その2日後にはさらに谷風も撃沈しており、わずか4日間で駆逐艦3隻を沈められた日本側は、これが単艦の仕業とは思えずに「この近海は潜水艦の大群がいる」と誤認してしまい、この海域で行うはずだった訓練を中断。艦隊は訓練不足のままマリアナ沖海戦に挑むことになってしまった。
ちなみに、この間の6月8日には夕雲型3番艦風雲も米潜水艦ヘイクに撃沈されており、相次ぐ潜水艦被害に上層部から現場に「潜水艦にやられるので対潜掃討に駆逐艦を出さないようにしてくれ」という申し入れが出されたほどだった。
32駆司令は玉波艦長だった青木中佐が継ぎ、早波艦長に発令されていた千本木中佐が次の玉波艦長となった。その玉波も翌月の7月7日、米潜水艦「ミンゴ」の雷撃により轟沈、青木司令や千本木艦長らとともに戦没した。1944年8月10日、早波は水無月、谷風と共に除籍された。
ただいま~お姉ちゃん。早波の関連動画、戻りましたぁ
お姉ちゃん、関連静画、見て見て~
第三二駆逐隊
なお、中破すると峯雲に劣らぬ程意外に大きめな胸部装甲が露わになる。
期間限定グラ
お姉ちゃん、見つけたから。艦隊、関連商品用意です。
早波(艦これ)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
追っかけちゃう? 関連項目、夜戦追撃やっちゃいます
2019年冬イベント「邀撃!ブイン防衛作戦」新規実装艦娘 | ||
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夕雲型姉妹 / 夕雲型駆逐艦 |
1.夕雲 - 2.巻雲 - 3.風雲 - 4.長波 - 5.巻波 - 6.高波 - 7.大波 - 8.清波 - 9.玉波 - 10.涼波 11.藤波 - 12.早波 - 13.浜波 - 14.沖波 - 15.岸波 - 16.朝霜 - 17.早霜 - 18.秋霜 - 19.清霜 |
脚注
- *後述の通り、19年公式カレンダーに登場した
- *「浜波」の冬ボイスで「たーちゃん」と言ってたこと、他に32駆艦は「涼波」がいるが、「浜波」は「涼波」の戦没後に32駆に編入されたので、「涼波」を知らないであろうことが理由として挙げられる。
- *2022年3月6日追加実装
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