普通に面白いとは、娯楽作品の感想を述べる際に使われるお決まりの一言である。
概要
「○○って面白いの?」と尋ねられて「普通におもしろかったです!」などと答えた経験のある人は少なくないだろう。
しかし、その時の「普通」が何を意味しているのか考えた事はあるだろうか。
「普通」という言葉には「ありふれた、普遍」という意味の他に
「平凡、並程度」という凡庸で取り柄がない否定的な意味と
「お世辞抜きに、誇張なしで」という掛け値なしの賞賛という真逆の意味を含んでいる。
どの意味で「普通」という言葉を使っているかによって「普通に面白い」のニュアンスは大きく変わってくる。
手放しで褒める場合の「普通に面白い」
この場合の「普通」とは「お世辞抜きに、誇張なしで」の意味であり、同時に「ありふれた、普遍」のニュアンスを含んでいる場合もある。
要するに「誰が、どこで、いつ体験しても素直に面白い」という掛け値なしの大絶賛である。
悪く言えば意外性には欠けているという事でもあるが、逆に「予想に反して普通に面白い」という使われ方もある。
手放しで褒められない場合の「普通に面白い」
誰もが手放しで「名作」とするには難しい、人によっては「駄作」とすら受け取られる作品を評する際に、敢えて3つ目の意味を用いて「普通に面白い」といった感じで曖昧に濁すような形で使われることもある。
極論言ってしまえば娯楽作品の楽しみ方は結局のところ人それぞれであるが、この場合正確には「自分は楽しめた」という飽くまでも個人の意見であることをきちんと伝えるべきなのであり、上記の万人に受け入れられるだろうという形での使用は、下手を踏めば押し付けみたく捉えられることもあるということを頭に入れておきたい。
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