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概要
縫田光司が『詰将棋パラダイス』1997年(平成9年)1月号に発表した詰将棋作品。
双玉詰将棋(先手・後手双方の玉将が配置されている詰将棋)であり、将棋(本将棋)では反則として扱われている「連続王手の千日手」「打ち歩詰め」がテーマとなっている。
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問題となる局面が最初に出てくるのは20手目、19手目の▲6七角に対し合駒として△5六歩と打ち逆王手となる。歩以外の駒を合駒したり、玉が逃げると短手数で詰んでしまうので、歩を打つ一手。
これは▲同角と取る以外の手がないのだが、この21手目によって初手▲5六角と同じ局面となってしまう為に初手~20手と同一手順となる連続王手の千日手が発生してしまう。
そして同一局面を三度繰り返し、60手目にて最後の審判が行われるのである(第1図)。
前例通り△5六步を打つと先手は▲5六角と指す以外の手が無い。
しかし、この手を指せば先手は「連続王手の千日手」になってしまう為、指すことができない。
したがって、後手は△4四玉と指すしかなく(他の手では短手数、もしくは同手数駒余り)、詰みに至るというのが作意である。
解釈
打たれた歩の王手に対して、連続王手の千日手でしか解除できない状態は、打ち歩詰めの反則であるというのが作意である。作者は「このような局面になったら反則か?」と問い、「そんな局面はないだろう」と言われたので、作ったそうである。
詰将棋のルールは当然将棋を元にしているが、数百年という長い歴史の中で一度も出現したことのない局面という事もあり日本将棋連盟の規約でも未だ制定されていない(2018年現在)。
本作品が詰、不詰いずれかであるかはルール解釈が定まるまで決定不能、というのが現在の結論となっている。
詰め方
▲5六角、△4四玉、▲3三銀引不成、△5三玉、▲4二銀引不成、△5二玉、▲7四角、△6三角、▲同角成、△同玉、▲8五角、△6二玉、▲5一銀不成、△5三玉、▲4二銀上不成、△4四玉、▲4五歩、△同玉、▲6七角、△5六歩、▲同角、△4四玉、▲3三銀引不成、△5三玉、▲4二銀引不成、△5二玉、▲7四角、△6三角、▲同角成、△同玉、▲8五角、△6二玉、▲5一銀不成、△5三玉、▲4二銀上不成、△4四玉、▲4五歩、△同玉、▲6七角、△5六歩、▲同角、△4四玉、▲3三銀引不成、△5三玉、▲4二銀引不成、△5二玉、▲7四角、△6三角、▲同角成、△同玉、▲8五角、△6二玉、▲5一銀不成、△5三玉、▲4二銀上不成、△4四玉、▲4五歩、△同玉、▲6七角、△4四玉、▲3三銀上不成、△3五玉、▲2七桂、△2六玉、▲1六金、△2七玉、▲4九角、△同と、▲2八金
まで、69手詰。
関連動画
関連項目
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