月賦(げっぷ)とは、商取引上の商品・サービスの代価やを月ごと分割して支払う、割賦といわれる代金支払い方法のひとつ。もともとは税金の支払いや借金返済のために用いられたが、後に一般商品の支払いにも使われるようになった言葉。ウップ。
概要
高額な代金支払いを一度に履行(実行)するのが難しい場合、その支払いを分割し、数ヶ月~数年にわたって支払うことで完済する支払い方法。たとえば「価格15万円のテレビを購入する代金支払いは、1ヶ月ごとに3万円の月賦で」というような契約を交わした場合、5ヶ月にわたって毎月3万円づつ支払いを行い、計15万円を払うことになる。契約によっては利息がつき、一括支払いよりも合計支払い金額が増えるケースもある。
各種ローンやクレジットカードの普及によって、分割払いは口座自動引き落としの方式が増え、月賦という言葉自体はあまり使われなくなった。月ごとの支払いは、単に「分割払い」と呼ばれたり、あるいはリボルビング方式という毎月一定額支払いの方法が用いられるようになった。それらの普及以前の月賦の支払いは、購入者が購入店に入金しにいくか、店側が集金に回っていた。
月賦を含む割賦支払いは、戦前から中産階級などが使用していたが、第二次世界大戦中は経済統制によって消費そのものが抑えられたため、いったん姿を消した。戦後復興期のミシンなど家内機械の分割支払いにふたたび始まり、とくに高度経済成長期には、一般大衆でも日々の収入にあてこんで高額家電や車、AV機器などを購入し、月賦支払いでそれらの代金を支払った。しかし、一月一回ごとの支払いが見かけ小額なことから月賦支払いの熱が高まりすぎ、収入を超える多額の支払に追われて生活が苦しくなるケースも見られたという。月賦地獄、月賦破産などという言葉も登場した。このような現象は現代のクレジットカードによる、いわゆるカード破産と酷似している。
ニコニコ動画における月賦
ニコニコ動画においては、月賦支払いそのものは直接関係ないものの、実況プレイ動画において実況者の胃の中にガスがたまり、それが口から外に放出される際に出るあの「うえっぷ」というようなゲップの音を指す隠語として使われる場合がある。特にアルコール類や炭酸飲料の摂取によって誘発されるため、注意。げぷぅ。
ちなみにプレミアム会員の月額課金は月賦の定義には当てはまらない。携帯電話やクレジット支払いの場合、毎月ごとに引き落とされるがこれは分割支払いではなく、1ヵ月ごとのサービスの継続利用費であり、webmoneyの場合は90日の利用料を一括払いとなる。
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