未来警察ウラシマンとは1983年にフジテレビ系列で放映された竜の子プロダクション制作によるSF活劇アニメである。全50話。
概要
1980年代から西暦2050年の大都会ネオトキオにタイムスリップした記憶喪失の青年「浦島竜」が、彼を保護したシティーポリスメカ分署の一員となり、巨大犯罪結社ネクライムと戦うというSF活劇である。
80年代のタツノコプロを代表するアニメとしてとかく有名で、ニコニコ動画においても長らくタツノコ劇場での配信が待望されていた(タツノコ劇場では2012年9月25日から2015年4月30日まで配信された)。
開始当初は未来刑事物といった内容であったが、途中からは主人公の竜がタイムスリップによって目覚めた超能力によるサイキックバトル的内容が色濃くなると同時に、敵役にしてライバルとも言うべき若きネクライムの幹部ルードヴィッヒを中心としたネクライム内部の抗争劇が物語のメインとなっていった。
本作で有名なのは、局の側の要望で、本来のシナリオであった「浦島竜=若き日のネクライム総統フューラー」という根幹設定が没となった事であり、後述する漫画版では、本来のシナリオのままに、浦島竜=フューラーといった設定に基づいた最終話となっている。そしてアニメの方も、その元々の設定を生かして、そこからさらに一捻りした物語が中盤以降に展開された。
当初は「ハクション大魔王」より続いていた日曜午後6時からの放映だったが、タイムボカンシリーズが土曜午後7時30分へ移動すると同時に、その後釜として土曜午後6時30分へと移動した。
コミカライズ版
コミカライズ版は週刊チャンピオンに連載され全4巻で単行本化された。このコミカライズ版ではあまりの不人気に担当漫画家が途中で更迭され、後半である単行本第3巻収録分からは、別の漫画家が担当して内容もシリアスな劇画から、コミカルHな漫画となったのではあるが、この後半部分の作者が、後に「お元気クリニック」でブレイクした乾はるかだったりする。
あらすじ
ある夜、突然1983年から2050年にタイムスリップした一人の青年。
記憶を失った彼は未来都市ネオ・トキオを守る機動メカ分署マグナポリス38に保護され、
ウラシマ・リュウと名付けられる。そのままメカ分署の刑事となったリュウは、仲間の刑事たちと
共に街に暗躍する犯罪帝国ネクライムに立ち向かう。
けどねっ!
登場人物
機動警察メカ分署
浦島竜 (CV:小林通孝)
本作主人公の1980年代からタイムスリップしてきた青年。
タイムスリップの影響で超能力に目覚めている。
クロード水沢 (CV:神谷明)
竜の相方であるイケメン刑事。でもやや2.5枚目的。
ソフィア・ニーナ・ローズ (CV:横沢啓子)
ブリッ子な元修道女の婦警。メカ分署の紅一点。
権藤透 (CV:大平透)
メカ分署の責任者で主人公達の上司。
犯罪帝国ネクライム
アドルフ・フォン・ルードヴィッヒ (CV:塩沢兼人)
犯罪帝国ネクライムの若きカリスマでネクライム極東支部の責任者。後に総統のフューラーを冷凍睡眠の上で宇宙に追放し、組織内抗争の末に新組織「クリスタルナイツ・ネクライム」として再統合してのけた。
ミレーヌ・サベリーエワ (CV:北浜晴子)
ルードヴィッヒの腹心である妙齢の美女。実はフューラーがルードヴィッヒに付けた監視役であったが、愛故にフューラーを裏切り、ルードヴィッヒに付くことで彼をネクライム総統の座へと押し上げた。
ジタンダ・フンダ (CV:田中真弓)
ルードヴィッヒの執事兼運転手。コミカル担当の褐色の肌の少年で、後にネクライムの3代目総統を名乗ることに・・・。
スティンガーウルフ (CV:玄田哲章)
ネクライムの実働戦闘部隊「スティンガー隊」のリーダー。
残りのメンバーは紅一点のスティンガーキャット(CV:梨羽雪子)、巨漢のスティンガーベアー(CV:島香裕)、Hは滅びてたまるかなスティンガーシャーク(CV:二又一成)、一人だけ影が薄い諜報役のスティンガーホーク(CV:立原淳平・小滝進)である。
全員おそろいの黒い服を着ているが、途中からコスチュームが一新された。
総統フューラー (CV:丸山詠二)
一代で犯罪帝国ネクライムを築き上げた大物犯罪者。サブタイトル画面の背景に描かれているシルエットの人物でもある。結構お茶目。
竜のタイムスリップを予言しており、浦島竜を常々気にかけ仲間に迎えようとしている。
なぜか竜と同じ場所に傷を持つ男。
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関連項目
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