概要
李娜 | |
基本情報 | |
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国籍 | 中華人民共和国 |
出身地 | 中華人民共和国: 湖北省武漢 |
生年月日 | 1982年2月26日 |
身長 体重 |
172 cm 65 kg |
選手情報 | |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
デビュー年 | 1996年 |
引退年 | 2014年 |
テニス選手テンプレート |
冒頭にアルファベットで記載したが「リー・ナ」と読む。2011年全仏オープンでアジア国籍としては初めて四大大会シングルス優勝を挙げた選手。膝の故障が原因で2014年9月に引退を表明。女子テニス界のスター選手だったが、プレー以外のところで注目されることも多かった。
改革開放が進んだとはいえ一応共産国の中国のこと、かつては国がコーチや練習環境を用意し、出場スケジュールも選手の意思では決められず、賞金の6割以上を国に納めるという、ある意味公務員に近い立場だった。北京五輪後に他の選手と共同でこの体制に抗議し、2009年以降は名目上「試験的措置」として自由裁量が認められるようになった。この方式は「単飛」と呼ばれ、コーチや環境、旅費なども全て個人持ちとなったが、代わりに自由に大会エントリーできる上、国への上納金も1割程度まで減ったという。共産国なのに労働組合が待遇改善を勝ち取ったような話だが多分気にしてはいけない。それ以前からツアーの強豪の一人ではあったが、本格的にトッププレイヤーとして活躍し始めたのは、これ以降のことである。
国の体制に反対したことから中国国内の愛国者的な人には叩かれ気味。尖閣騒動の時期にも平然と日本の大会に出場しており、その手の連中からは売国奴と罵られていた。どこの国にもめんどくさい人はいるものだ。一方彼女も「国のためではなく自分自身のために戦っている」「そんなに尖閣が大事なら自分たちで守りに行けばいい」など煽りかえして反論しており、気の強さが伺える。このような態度もあって中国国内では個人主義に共感する若いファンが多いという。欧米でも人気があり、2013年にはタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。2011年の全仏オープン優勝が6月4日だったことから、天安門事件と結びつけて反体制のメタファーのように扱う記事が出ているので、コチラの人気も体制に反発していることが大きいのかもしれない。本人のコメントを見る限りそんな大層な話ではなく「もっと稼がせろ」の一言で終わる話なのだが…。
2014年の全豪オープンでは3度目の決勝進出でついに大会初優勝。この優勝は当時の大会女子シングルスの史上最高齢優勝となった。セリーナ・ウィリアムズが成績を落としていたため、全仏オープンの結果次第ではランキング1位もありえるところまで来ていたが、まさかの初戦敗退で結局1位は実現せず。それどころかウィンブルドンも序盤で負けたあと故障欠場が続き、とうとう9月に現役引退を表明した。3月頃から膝の怪我により万全の状態ではなかったといい、7月にも手術を受けていたという。アジア国籍初のランキング1位は次世代の選手に持ち越しとなった。引退後はテニスアカデミーを運営するらしい。また2015年の全豪オープンでは引退に伴うセレモニーが催され、その場で第一子の妊娠を発表している。
主な実績
- WTAランキング最高2位
- 2011年全仏オープン優勝
- 2014年全豪オープン優勝
- 全豪オープン準優勝2回(2011年、2013年)
- シングルス通算優勝回数 9回
- シングルス通算マッチ成績 503勝188敗
- 2014年全豪オープン優勝時の31歳11ヶ月は当時の全豪オープン女子シングルス史上最高齢記録(翌2015年にセリーナ・ウィリアムズによって更新された)
関連動画
関連項目
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