東京盆踊り2020とは、Namewee(黃明志) ft. Meu Ninomiya(二宮芽生)の楽曲である。
※東京オリンピック・パラリンピック競技大会の公式楽曲「東京五輪音頭-2020-」とは異なる。
Produced by: Namewee
Perfomed by: Namewee & Meu Ninomiya
Lyrics by: Namewee
Composed by: Namewee
Arreanged by: Lee Nai Kong & JSAW
概要
マレーシアのアーティスト「Namewee(黃明志)」による楽曲であり、日本の女優「二宮芽生」と共演している。
YouTubeへのミュージックビデオ投稿というかたちで2017年11月19日に公開された。
- 通常版ミュージックビデオ : Tokyo Bon 東京盆踊り2020 (Makudonarudo) Namewee 黃明志 ft. Meu Ninomiya 二宮芽生 @亞洲通吃2018專輯 All Eat Asia - YouTube
- ダンス振り付け動画 : (Dance Version) Tokyo Bon 東京盆踊り2020 (Makudonarudo) Namewee 黃明志 ft. Meu Ninomiya 二宮芽生 - YouTube
また、2017年末にCDとして発売/各種音楽配信サイトで有料配信開始された、Namewee(黃明志)のアルバム「亞洲通吃」に2トラック目として収録されている(本記事の「関連商品」を参照)。
インバウンドプロモーション(国外から日本への観光客を呼び込むための宣伝のこと)関連の事業を手掛ける日本の企業「Cool Japan TV」が総合企画プロデュースを行っており、この楽曲も日本国内向けというよりは海外向けに作成されたものである。
日本の伝統楽器である三味線を使用しているなど所々に和風テイストを盛り込んでいるが、「イーヤーサーサー」と沖縄民謡的な合いの手も使用されていたりする(沖縄出身の二宮芽生のアドリブによるものとのこと)など、日本人のイメージする典型的な「和風」とは一線を画した独特の楽曲になっている。
ミュージックビデオ / 振り付け動画
YouTubeに投稿された上記のミュージックビデオ「Tokyo Bon 東京盆踊り2020 (Makudonarudo)」は「外国から来た観光客(Namewee)が東京で迷ってしまうが、ジャパングリッシュを駆使するおばさんやセーラー服の女子高生(二宮芽生)に出会い、観光案内やジャパングリッシュの講習をしてもらえた」という流れの映像作品となっている。
クライマックスのシーンでは相撲の土俵やその周囲を舞台として、浴衣や忍者など日本的な衣装を身にまとったアジア各国の人気YouTuberたちや、連獅子や花魁に扮した日本舞踊家らがNameweeや二宮芽生とともに踊っている。
この踊りの振り付けは創作日本舞踊家の「孝藤右近」が担当しており、上記のミュージックビデオ本編の数日後には、振り付けに特化した動画「(Dance Version) Tokyo Bon 東京盆踊り2020 (Makudonarudo)」もYouTubeに投稿された。
この動画を参考にして、海外を中心として様々なネットユーザーが「踊ってみた」動画をYouTubeに投稿している。子供でも踊れるようなシンプルな振り付けとなっているため、海外の学校行事で子供たちが踊っていたりもするようだ。
海外での流行
上記のミュージックビデオにはアジア各国の人気YouTuberがチョイ役ながら出演していたため彼らのファンが視聴したり、また海外の様々なサイトに取り上げられたりしたことで、日本国外のネットユーザーからは注目を集めた。
2019年6月20日現在、YouTubeの通常版ミュージックビデオの再生数は6000万回を突破している。ダンス振り付け動画も600万回以上再生されている。
一方、日本のネットユーザーの間ではあまり話題にならなかった。短時間の動画を投稿するアプリ「Tik Tok」のユーザー間で、一時期口パク動画が少し流行った程度だったようだ。
こういった経緯から「日本の会社がプロデュースした、日本に関する曲」にも関わらず「日本国内ではあまり知られておらず、外国での知名度の方が高い」という少し変わった楽曲となった。
そのため、日本人と外国人のネットユーザーが交流するような場、例えばVRChatなどで外国人の人が「日本の歌」としてこの曲・踊りを日本人に伝え、しかし日本では知名度が低いために「え?私が知らないんだけど。」と日本人が驚くこともあるらしい。
タイトル
上記のようにYouTube動画のタイトルでは「Tokyo Bon 東京盆踊り2020 (Makudonarudo)」と表記されているため、「東京盆踊り2020」ではなく「Tokyo Bon」や「Makudonarudo」と呼称されることもある。
タイトルに「2020」と付くが2017年の楽曲である。このタイトルは2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックへの期待感を込めたものと思われる。
歌詞
歌詞の内容は、「日本の東京を訪れた外国人のわたしは、道に迷ってしまい日本人に道を聞きます。その日本人は説明してくれましたが、ジャパングリッシュだからわかりません!」といったもの。
「Makudonarudo」(マクドナルド)「Guguru」(グーグル)「Toiletto」(トイレット)など様々なジャパングリッシュが登場する。
Japanglishの音の響きは外国人にとって、とてもチャーミングで印象的だったので、今回の作品の歌詞に取り入れてみました。
と語っている。
日本に観光客を招くためのプロモーション楽曲なのに、「日本に行ったら日本人とコミュニケーションが取れなくて困ったぜ!」という内容の歌詞になってしまっているのはご愛敬。「Please take me home」(もう家に帰らせてくれよ!)という、インバウンドプロモーション目的の楽曲としてはかなり言っちゃマズそうなフレーズも入っている。
「I don't speak Japanese But I love Aoi Sora」(日本語は話せないけど 青い空はマジで好き)と日本の青空を称える歌詞もあるが、「Aoi Sora」と頭文字が大文字になっているのでこれは単なる青空のことではなく人物名であると思われる。
冒頭では東京オリンピック・パラリンピック競技大会の公式楽曲「東京五輪音頭-2020-」と似た曲名なので間違えないように……と記載したが、お堅い公的機関である「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会」ではおそらく採用できないような自由奔放な歌詞の楽曲となっており、対照的とも言える。
関連動画
日本であまり知られていない楽曲であることを反映して、ニコニコ動画にも投稿された動画は少ない。
関連商品
参考サイト
- アジア各国の人気YouTuberが夢の共演!Nameweeプロデュースによる話題作「東京盆踊り2020」リリース - music.jpニュース
- 「東京盆踊り2020」が世界的流行でYouTube視聴数1,000万を突破!世界各国から「踊ってみた」動画が投稿される社会現象に|株式会社Cool Japan TVのプレスリリース
- Cool Japan TV - Cool Japan TV presents 「Tokyo Bon 2020」. | Facebook
関連項目
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