東方執行人とは、幻想入りシリーズの一つであり同じく幻想入りシリーズである東方追跡者という作品の続編である。
※注意!この大百科及びこの作品には『東方追跡者』のネタバレ、『バイオハザード』シリーズのネタバレが含まれています。ご注意下さい。
概要
前作東方追跡者の流れを汲む紙芝居式の幻想入りシリーズ。
世界観としては『東方project』のキャラクター達が暮らす幻想郷の外世界にはラクーンシティが実在している、つまり『バイオハザード』シリーズの世界となっており、ミサイル攻撃で滅菌されたラクーンシティ跡地もクリスやレオンを始めとする各ナンバリング主人公たちも存在している。
ただ、実際に忘れ去られるか死んでしまうかで幻想入りしてくるのはタイラントを始めとするB.O.W.や何らかの影響によりクリーチャーと化した野生動物のみであり、この作品の世界観においてバイオハザードの人間キャラが幻想入りすることはない。
例外は、人間でありながら人間をやめてしまった者たちだけである。
ラクーンへのミサイル攻撃、対B.O.W.部隊の設立、過度なウィルス研究への反発などなど、
外の世界では排除と嫌悪の対象でしかないB.O.W.だったが、幻想郷は受け入れた。
あるB.O.W.は世界から忘れ去られた異形同士として交流を深め、自分たちには無いチカラを求めて時には利用しあい、そして残酷なことに化け物たちの最後の楽園でも少なくないB.O.W.が排除されてきた。
ラクーンシティを崩壊に追いやり、世界で頻発する生物災害の元凶たるアンブレラが崩壊しても異形の幻想入りは止むことがなく、むしろそれゆえに幻想入りが止まることがない。
このシリーズ東方執行人も、外の世界と決して相容れることのない人間をやめてしまった者を主人公として物語が進む……。
主な登場人物
ヴェルデューゴ
「この私、ヴェルデューゴ…見事役目を果たしてご覧に入れましょう」
本作の主人公であり『バイオハザード4』に登場するクリーチャー。
元は人間でスペインの辺境を統治する城主ラモン・サラザールに仕える執事だったが、城主が寄生生物を利用して世界征服を成し遂げんとする邪教にかぶれて寄生生物を宿しB.O.W.と成り果ててしまい、せめてもの贖罪として運命を共にせんと、自身もスペイン語で『執行人』を意味する昆虫のDNAを持つ異形へと身を堕とした。
結局その決意は報われることがなく『バイオハザード4』の主人公レオン・S・ケネディに液体窒素で氷漬けにされ、外の世界で死んだ・死んだと思われたことによって幻想入りを果たした。
幻想郷では、紅魔館での弾幕ごっこに完全敗北した結果レミリアに仕えることを選んだが、あくまで仮初の主人であるとの認識。ただ、仕事には手を抜かないし主人としてのレミリアへの評価も悪くない様子。
レミリア・スカーレット
「主従だからと遠慮する必要はないぞ、お前が話を聞いて感じた事、思った事…包み隠さず、私にありのまま言ってくれ」
ご存知の通り、500年の時を生きた吸血鬼であり幻想郷にある真っ紅な洋館・紅魔館の当主。原作での扱いは当該大百科を参照。
偶然という言葉で済ますには稀有な運命に導かれ、自身の住む館付近の湖畔に幻想入りしてきたヴェルデューゴを交渉(弾幕)の末に執事として雇った。
前作時間軸で十六夜咲夜の身体に発生したある問題を解決せんと奔走した経験もあってか、その姿は立派なカリスマ当主であり、会って間もないヴェルデューゴが「太陽のようだ」と少々皮肉めいてはいるがこれ以上ない賞賛の言葉を贈られるほど。
ただし、かりちゅまも標準装備。
これまたご存知の通り紅魔館の瀟洒なメイド長……なのだが、この二次創作作品での世界線における‘時を操る程度の能力’の設定・それに付随するデメリットにより、前作『東方追跡者』の時点でメイド長としても自機としてもドクターストップがかかり、『追跡者』の二年後である『東方執行人』ではホフゴブリンや後任であるヴェルデューゴを顧問として指導する立場に落ち着いている。
とはいえ、今でもフランドールに笑えない冗談を飛ばしたりヴェルデューゴにお嬢様のアレコレを暴露するなど、心のうちはまだまだ健在。
フランドール・スカーレット
「名付けて『プチッとしてポン』!」
かつては狂気と破壊に囚われ、‘悪魔の妹’と恐れられたレミリアの妹である彼女も、姉が解決に奔走した咲夜の問題に取り組まんとし、魔理沙などの友人と交流を重ねた結果、‘ありとあらゆるものを破壊する程度の能力’の制御を得るに至った。
今のところは、かつての狂気は影も形もないが……今後の彼女がどうなるか、敵性B.O.W.をどう‘壊す’かも期待したいところ。
初出演は実写版『バイオハザード』であり後にゲームに逆輸入される形で、『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』にてアンブレラの、人工知能付きメインコンピューターとして登場した。
アンブレラが世界各地の研究施設で開発してきたウィルス・実験データ・B.O.W.など全てのデータが記録されており、このコンピューターの存在そのものがアンブレラといっても過言ではなく、アルバート・ウェスカーによる全データの削除という後押しもあって、アンブレラの崩壊と時をほぼ同じくする『東方追跡者』での時間軸において、
アンブレラの最終兵器テイロスと共に紅魔館地下図書館へと幻想入りした。
幻想入りしたタイミングが輝針城異変の真っ最中だったために、レッド・クイーンは九十九弁々や堀川雷鼓などと同じ付喪神と成っている。今のところ、「他者」との関わりを経て自己の存在を確立するのが目的。パチュリーと阿吽の呼吸で意思疎通をはかったり、テイロスを操作して白黒の泥棒退治に精を出したりと、今のところ幻想郷生活を満喫している様子。
ちなみに、彼女が造り出す全身が紅色づくめの少女型ホログラム会話インターフェースは実写版『バイオハザード』でのギミック。
パチュリー・ノーレッジ
「あなたもきっと、死んだか何かで忘れ去られてこの幻想郷に流れ着いたんじゃないかしら?」
紅魔館地下の大図書館に居候している齢百歳を越える魔女でありレミリアの親友。
レミリアの運命論に乗せられてレッド・クイーンの世話をすることになった。
人工知能さながらの無機質さと生まれて間もない子供らしさを併せ持ったクイーンの質問責めにゲンナリしていたものの、答えること自体は拒否せず、互いの知識を補い合うなど良い関係を築けていると言っていいだろう。
親友へのツッコミ・フォローも標準装備。
テイロス
「Tyrant-Armored Lethal Organic System……縮めてテイロスよ」
出演は『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』レッド・クイーンが操るタイラントタイプのB.O.W.で、アンブレラが再起を図って造り出した最終兵器。
最終兵器の名は伊達ではなく、2mをゆうに超える通常のタイラントを更に超える体格を有し、
タイラント以上の腕力にモノを言わせて殴り、超合金装甲で銃撃を防ぎ、四連装ロケットランチャーをバカスカ撃ちまくり、それらを支える内臓機能も強化、それでいてタイラントシリーズに付きものであった暴走というデメリットを脳に埋め込んだコンピューターチップで解決してあるという、カタログスペックでは全てのタイラントの上位互換といって過言ではない兵器。
ただ、それでもクリス・レッドフィールドとジル・バレタインには敵わなかったためレッド・クイーンと共に幻想入りした。ちなみに、こいつ自身に自我はなく、脳のコンピューターチップによって操られるレッド・クイーンの人形である。
前作の主な登場人物
ネメシス-T型‘追跡者’
「・・Ya・・・・・mame・・・・・・・」
タイラントタイプのB.O.W.であり前作の主人公。幻想入りの経緯や詳しい活躍は前作の大百科を参照。
タイラント由来の腕力、高濃度ウィルスを媒介する触手、カスタムメイドされた重火器とそれらを操る自我を生んだほどの高い知能を武器に戦う。今のところ生きる目的は敵性B.O.W.を排除し、保護者であり大切な人である「黒谷ヤマメを守ること」。
初登場は『バイオハザード3』で、実写映画『バイオハザード2 アポカリプス』にもラスボス格として抜擢される。
『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズ、『プロジェクトクロスゾーン』など公式クロスオーバー作品にも出演しており、バイオハザードシリーズでも屈指の知名度を誇るB.O.W.である。
生物災害は起こさないが飯テロは起こす。
黒谷ヤマメ
「女は度胸!!!」
‘病気を操る程度の能力’を持つ土蜘蛛の妖怪。
その能力ゆえにB.O.W.を含むウィルス由来のもの全般に絶対的優位性を持ち、こと生物災害においては八雲紫すら認めるほどに有用。ただ、今はネメシスのウィルス拡散防止に妖力を使っているため(その気になれば完全滅菌できる)弾幕を使えず、幻想郷へと流れてきたサムライエッジと土蜘蛛由来の腕力を武器に戦っている。
ネメシスにとっては保護者であり守るべき存在。
あざみ
「・・・・私・・・・・動けるように・・・・・なるの?」
実写映画『バイオハザード2 アポカリプス』のキャラクター、アンジェラ・アシュフォードと同じ遺伝病に罹っていた人里の少女で、うp主オリジナルのキャラクター。
視聴者にT-ウィルスとは如何なるものなのかをプラスの面で伝えるキャラクターで、その点でもアンジェラに役割が近い。
ゾンビではないが、腐っている。
アレクシア・アシュフォード
「悪いけど、あなたみたいな奴がいると私にとっても色々不都合なのよ」
『バイオハザード CODE:Veronica』にラスボスとして登場した天才科学者。
若干十二歳にして蟻と植物の遺伝子を利用したT-Veronicaというウィルスを開発し、十五年間のコールドスリープを経て自身の身体に定着させ超人的な力を得た。だが結局クリス・レッドフィールドに敗れて幻想入りし、紆余曲折の果てに蟲を研究する科学者として・リグル・ナイトバグに仕える者として幻想郷での生きる意義を見出した。
原作では決して見られないツンデレを披露したり、時々調子に乗り過ぎた結果某筆頭政務官並にヘタレたりする。
( 罪)「アレクシア様は萌えキャラだ!異論は認めぬぅ!!」
リグル・ナイトバグ
「真っ当な蟲妖怪になるよう私がビシビシ鍛えるのよ!!」
‘蟲を操る程度の能力’を持つ蛍妖怪。その能力ゆえに蟲の変異体やB.O.W.を文字通り完封できる……どころか味方につけて自分の手駒にすらできる(本人は蟲たちを家族と呼ぶ)。
彼女もまたアレクシアとの交流と紆余曲折を経て蟲を統率する妖怪としての自覚を促され成長し、ある実験によりEX化するにまで至った。
ちなみに、原作と違い少名針妙丸はリグルの保護下にある。
宮古芳香
「それじゃ…もう一度ぶつかり合おうか!!」
元は霍青娥の配下にあるキョンシーだったが、T-ウィルスを経口摂取し続けウィルスがもたらす新陳代謝の活発化と様々な因子が組み合わさり‘宮古芳香という一個の生命体’へと蘇生を果たした。
結果スーパータイラント並のパワーとリッカー並の俊敏さ、自己治癒に加えて元から持つ弾幕と、高い戦闘能力を得るに至る。ただし、燃費は悪い。
知って得する外界の重要人物
『東方執行人』本編に登場はしないが、外界で幻想入りの要因をつくっている……つまり、『バイオハザード』シリーズにおいて獅子奮迅の活躍をしている重要人物たち。
バイオハザードシリーズの主人公の一人。
元は空軍パイロットだったが、上官との対立をきっかけにラクーンシティ警察の都市型重犯罪対策チームS.T.A.R.S.へと所属することになり、以後『バイオハザード』シリーズの様々な事件に関わっていくことになる。
『東方執行人』の時間軸では、後に国連組織となる対バイオハザード特殊部隊B.S.A.A.の一員になっている。
『アンブレラ・クロニクルズ』においてジルと共にテイロスを、『コードベロニカ』においてアレクシアを単独で倒した恐るべき男。
バイオハザードシリーズの主人公の一人。
23歳という若さでデルタフォースの訓練を修め、ピアノにも精通しているというかなりのハイスペックを誇る。ピッキングという元警官らしからぬ特技をもっているためか、小説版では父が窃盗犯という設定がある。
クリスと同じく過去はS.T.A.R.S.に所属していて、現在はB.S.A.A.に所属している。
『3』でゾンビシティと化したラクーンから脱出し、ネメシス(本作品とは別個体)をも打倒したとんでもない女性。
バイオハザードシリーズの主人公の一人。
元はラクーンシティ警察に配属されるはずの新人警官だったが、新人警官でありながら化物だらけの魔境・ラクーンシティから生還したことを見込まれ、ある少女の保護を条件にアメリカ合衆国の対バイオハザードエージェントになった。
元から高い技量を持っていたが、エージェントとしての訓練を積んだことで戦闘力に更に磨きがかかっている。
『4』において登場するクリーチャー、プラーガ寄生体の悉くを単独で葬り去り、ロス・イルミドナス教団を壊滅に追い込んだ人間。
つまり、ヴェルデューゴが幻想入りするきっかけを作った……彼を打倒した張本人。
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