柴門たまき(さいもん たまき)とは、エルフ発売のアダルトゲーム『下級生2』のパッケージヒロインである。「しばかど」ではない。
概要
頼津(らいつ)学園3年C組所属で、主人公のご近所さんでいわゆる幼馴染。どちらかと言えば姉弟というかお世話係のような間柄で、たまに朝起こしに来たり夕飯のおかずをお裾分けに来たりしている。学校では主人公しか活動部員がいないマイナー部「キックボクシング同好会」のマネージャー。
しかし、同時にゲーム開始時点で彼氏が存在し、さらにメイン級のヒロインとして押されていた、という事態によりゲーム発売後は相当な騒ぎとなった。
ただし本作『下級生2』のマニュアルに3人しかヒロインが載っておらず、そのうち最初の一人がたまきだった、という事情からメイン級と記述したに過ぎず、ここでの「メイン」の意味合いはマニュアルやキャラ紹介の一番上、程度に受け止めていただきたい。
閑話休題、そんなキャラ立ちだから攻略も特殊だろうと思ったら、せいぜい後半でのデート終了時間に気をつければいいだけで、少し会話すればデートにも誘えるしデートスポットの好みが偏りまくってるわけでもない…と、本シリーズの物差しで言えば実にフツーなのである。これが前作の皆川奈々のように失恋するまでちょっかい出すこともかなわない場合ならどうだったのだろうか。
また彼氏がらみのイベントはデートしない日に起こりがちのため、何も考えずにプレイすると葛藤する描写がまるでなされず、結果「彼氏持ちながら腐れ縁のよしみで主人公とデートを重ね、気がつけば主人公の方に没頭した挙句彼氏にポイされたアホ女」になってしまう。イベント起こしたら起こしたで「彼氏としっくり来ないでブルーになってたら優しくされたので惚れちゃった」という印象が消えないが。『同級生』の黒川さとみにも似たような展開あったがたまきほどイージーではない。
おまけに彼女のアレっぷりは彼氏と別れてからが本領発揮で、前彼のことは真剣に好きだった(だから初めてじゃなくてゴメンね)と言いながら、同じ口で前彼よりキモチイイとか言い出したり、Hのことを上から目線ぎみに論評したりしている。お陰ですっかり腹黒女扱いである。
もう一つオマケに、彼女とは昔指輪がどうこうという幼馴染的な約束があったらしい。今更そんなこと言われても…。
幼馴染、彼氏持ち、フツーに攻略可能…これらの要素がケンカした結果生まれた合体事故のようなヒロインが柴門たまきである。幼馴染について言えば、前年に萌え幼馴染の模範生徒のような存在である藤枝保奈美(月は東に日は西に)がいたのがかなり影響したのかもしれない。
そりゃ、可愛くて人当たりよくてスタイル人並み以上なら、幼馴染云々を別にすれば彼氏の一人や二人いても何ら不思議ではなく、その辺は前作の結城瑞穂が学園のマドンナとされながら、彼氏がいない上に性知識が小学生以下という有り得ない事態へのアンチテーゼだったのかもしれない。ただこれ以上踏み込むと、ギャルゲ的なご都合主義を巡る不毛な争いに至りかねないが。
短くまとめると
- 幼馴染なのに彼氏持ちで既に体の関係(この時点で脱落者は少なくないだろう)
- フツーにデートに応じるし「彼氏のことは心配しなくていい」とまで言う(三角関係というよりむしろ両天秤)
- 二股がバレて結局彼氏に切られる。消去法なのかガチだったのかとにかく主人公のとこに(寝取りと言えなくもないけどそうだとしても判然としない)
- H周りの発言に矛盾や問題が多くいまいちのめり込めない(編集者もこれは…)
こうなる。
余談
何故か最初だけ、たまきをデートに誘おうとすると主人公がプレイヤーに対し断る。この演出に何の意味があったのかは謎。脱出ゲーとかにありそうな「この先は間違いなく危険だがそれでも行くか?」のようなものだったのだろうか。
関連人物
正臣(まさおみ)
たまきの前彼。名前はファンクラブ会報にて判明。遊び慣れた風貌の医大生。主人公と直接対決する機会がほとんどないので性格が分かりづらい。たまきが自分以外の男と遊んでることについて何度か釘を刺したものの、そのたびに幼馴染だからとはぐらかされていたらしいことがうかがい知れる。最終的にはどっちつかずのたまきが面倒になり、フッてしまった。
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関連項目
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