核兵器(かくへいき)とは、核反応による爆発によって対象に被害を与える兵器である。大量破壊兵器の一種。
概要
核兵器は原子核の分裂・または融合反応によって生じる莫大なエネルギーを殺傷破壊力として利用する。したがって核エネルギーを動力として利用する兵器(原子力潜水艦等)、放射性同位元素を利用する原子力電池などは核兵器とは呼ばない。[1]
核弾頭の輸送手段は様々で、航空機(自由落下爆弾)、魚雷、ミサイル(空中発射型含む)、火砲(デイビー・クロケット)等が使用されていたが、現在は地上または潜水艦から発射する弾道ミサイルが主流である。
中性子爆弾やコバルト爆弾など爆発後の放射性物質を減らしたり増やしたりといった仕組みを付け加えたものも研究されており、中性子爆弾は実用化したが、コバルト爆弾は理論上の産物で終わった。
現在では数カ国が核兵器を所有しているが、
攻撃に使用されたのは第二次世界大戦中の広島・長崎のみである。 …のだが、
現在の威力
日本に投下された原爆も十分な威力があるとはいえ、その後に開発されたものと比べた場合
(世界最大級の核兵器を除いたとしても)あれでも5%もない威力である点に留意。
以下のリンクは威力の比較図も含める。
- 戦後70年で核兵器はここまで威力を増している(インフォグラフィック) | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)
- もしも東京と大阪に広島型の原爆が落とされたら【地図】 | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)
汚い爆弾(Dirty bomb)
また核兵器の定義には当てはまらないが、多量の放射性物質を詰めた爆弾、通称「汚い爆弾」もここに記す。
これは爆発による被害を狙うのではなく、爆発によって広範囲を放射能汚染することを狙った兵器である。
最大の長所は高度な技術を要しないことで、核廃棄物を集めて爆薬を付ければそれだけで完成する。
これらは国家間の戦争に用いるメリットが少なく、テロリストによって使用されることが危惧されている。
フィクションの創作作品での登場
- 高い威力や脅威、それによる国家・民間人等への脅迫
- 広範囲の相手、民間人を問答無用で一網打尽にできる
- 異生物などの脅威、深刻なウイルス汚染等に対する広範囲の滅菌処理
- 死を恐れない過激派思想による核兵器の使用、自爆テロ、自爆間近と言ったシチュエーション
- 取引、裏社会、武器商人、輸送、強奪、奪還、捜索・追跡、混乱といった付随したストーリー
- 核戦争を引き起こし、その後の荒廃したポストアポカリプスな世界観に現実味を持たせる
…といった、フィクションでは割と便利なアイテムとして様々な用途に用いられる。
関連動画
関連商品
関連項目
脚注
- 15
- 0pt
- ページ番号: 4185710
- リビジョン番号: 3028022
- 編集内容についての説明/コメント: