標準電波とは、電波時計を合わせるために使われている電波のことである。
概要
日本では独立行政法人情報通信研究機構が日本標準時(JST)を決定しており、この時間を電波時計に合わせるために福島県のおおたかどや山標準電波送信所(長波40kHz)と佐賀・福岡の両県にまたがるはがね山標準電波送信所(長波60kHz)の2箇所から送信している。
最初に出来た送信所はおおたかどや山標準電波送信所の方で、西日本エリアのカバーとバックアップを目的として後にはがね山標準電波送信所が出来た。
日本標準時(JST)は同機構が生成する協定世界時UTC(NICT)から+9時間したものとなっている。
出力は両方共空中線電力50kwで、この2基で日本全土をカバーできる能力がある。また、開始当初は短波10MHzでの送信で、毎時35~39分の間は送信が行われていなかった。さらに毎分ごとに女性の声でコールサインと時間の読み上げが行われていた。
現在は24時間送信で、毎時15分と45分に呼出符号として「JJY JJY」という信号を送出している。
コールサインは「JJY」であり、各国ごとにこの様なコールサインが設けられている。
(参考:http://jjy.nict.go.jp/QandA/reference/hflfstation.html)
日本全国でどちらの周波数を使ってもほぼ合わせられるが、おもに西日本では60kHz、東日本では40kHzを使うと調整がしやすい。
また、同機構ではインターネット・アナログ回線による日本標準時(JST)のパソコンへの設定を提供しているが、回線特性等により若干の誤差(概ね数ミリ秒から数十ミリ秒)が出る。
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