機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXTとは、ガンダムVSシリーズの一つである。
前年度に稼動した『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』の続編にあたる。
概要
前作と同じく、ガンダムシリーズの16作品(新機動戦記ガンダムW Endless Waltz、機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER、機動戦士ガンダム MS IGLOOシリーズの3作品、およびSDガンダムシリーズ以外)から主要なモビルスーツを集め、シリーズによって異なる世界観を超越し、集結したオールスター(クロスオーバー)的作品。(wikipediaより引用)
ゲームとして
CPU戦は、A・B・C・D・E・F・G・Hの8つのルートで楽しめる(2009/9/1現在)。
前作の不評を反省してか、A・B・Eが平均レベルの難易度、Dルートは非常に難易度が低いが6ステージで終了、好成績を出すことで発生するEXステージ&FINAL NEXTなど、CPUルートは好評だった前々作「連合vs.ZAFTⅡ」に似た形式となっている。なお、新要素として、A・B・C・Hルートでは「次ステージが2つ用意され、どちらか好きな方を選べる」という、「ストリートファイターⅢ 3rdStrike」に似た要素が追加された。
機体の少なさが指摘されることのあった点も改善されており、新規参戦機体が豊富である上、解禁機体も早期から用意されている。また、各機体間のパワーバランスも調整されており、特に前作で大問題となったバランスブレイカー(7強)に対しては相応の弱体化措置が組まれたため、前作ほどの強さはない。
あらゆる行動(一部対象外だが)をキャンセルしてブーストダッシュを発動する新要素「NEXTダッシュ」の登場により、ゲームスピードが一気に上がった。稼働初期はこのシステムを利用して弾幕を張れる万能機が強いんじゃないか、とも騒がれたが実際そんなことはなく、プレイヤーのレベルが上がった現在では弾幕で勝てるほど甘くはないことが周知され、前作が「ステップゲー」と言えるならば今作はどちらかというと「着地取りゲー」と言えるゲームバランスになっている。
圧倒的に強いフリーダムとプルキュベコンビばかり(というかベスト8すべて)が上位に進出し、機体バランスの甘さが浮き彫りになった前作とは違い、今作は全国ベスト8のコンビが全て違うコンビであった。シャッフル大会などでは一般的に弱いと言われる機体で優勝する猛者(そのぐらい性能の差が少ない)もおり、倍近く機体が増えたのにもかかわらず、機体バランスは前作と比べるとかなり良好。
前作同様にキャラゲーとしての魅力は高いが、「NEXTダッシュ」による体感速度向上により、初心者には相応の慣れを要求することとなった。ただし、前作以前の環境で必須となっていた小技やセオリーをあえて崩したことが幸いし、テクニック面ではむしろ敷居が低くなっている。
次回作は『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』。2010年秋より稼働。
前作との大雑把な差異
- 「Gクロスオーバー」の廃止。本作ではスタートボタンは通信以外に使用しない。
- 新システム「NEXTダッシュ」の搭載。
ほとんどの状況をブーストダッシュでキャンセルできる代物であり、立ち回りを一変させている。 - 着地硬直、ステップ後硬直、および後方ブースト時のブースト消費量の増大。
「NEXTダッシュ」によって助長されるであろう、露骨な逃げに対する対策であると考えられる。 - 地走機体の地上ブーストの終わり際に滑るようになった。
- CPU専用の大型MS・MAが追加された。デビルガンダムはHルートのみの登場になった。
そして、本作のラスボスはA~GコースはCPU専用仕様のストライクフリーダムガンダム(+ミーティア)が、Hコースはユニコーンガンダムが務める。
ネタ要素として
- Eコースのザンネック戦において、自分がニュータイプ(及びファンネル的な装備を持つMSのパイロット)だとファラがつけている鈴の音が聞こえる。…となると、NTの概念がない『∀』と『SEED』のキャラでも、御大将・キラ(ストライクフリーダム)、ムウはこの鈴の音が聞こえるらしい。
- アッガイは参戦したこと自体がネタ。さすがにハマーン様は乗せられなかったようだが。
- 子安武人氏・関智一氏の中の人ネタについては自重しない。
- というか、子安出過ぎである(4人分。しかもノーマルな<?>子安、大まじめな子安、絶好調な子安と性格もばらばら)
- なぜかシャア・アズナブル(CCA)とミリアルド・ピースクラフトには専用の掛け合いがある。似たもの同士とはいえ…
等々。詳しくはこちらを参照
諸解禁
- 第1次解禁(2009/4/13)
MS「ストライクフリーダムガンダム」、新ルート「Eコース」(難易度3)解禁
EコースにおいてガンダムDX、ザンネックが登場する。 - 第2次解禁(2009/4/27)
MS「ガンダムDX」、新ルート「Fコース」(難易度4)解禁
Fコースにおいてシャイニングガンダム、ガンダムMk-II(黒)が登場。 - 第3次解禁(2009/5/25)
MS「シャイニングガンダム」、「ガンダムMk-II(黒)」解禁 - 第4次解禁(2009/6/15)
新ルート「Gコース」(難易度5)解禁
GコースにおいてキュベレイMk-II(赤)、ガンダムEz-8が登場 - 第5次解禁(2009/7/13)
MS「キュベレイMk-II(赤)」、「ガンダムEz-8」解禁 - 第6次解禁(2009/8/24)
新ルート「Hコース」(難易度アンノウン)解禁
ステージ2βルートにてデビルガンダム、ラスボスにユニコーンガンダムが登場。 - 最終解禁(2009/9/1)
MS「ユニコーンガンダム」解禁
登場機体
※コスト欄に「※」とある機体は、CPU専用の機体で、現時点でプレイヤーが選択できない大型MS・MA、または解禁待ち機体です。
※アシストの横のキャラクター名や団体名は、その機体のパイロットを示します。
※1:ノリス・パッカード役を演じる市川治氏は2009年1月2日に亡くなっており、今作が事実上の遺作となる。
※2:ガンダム試作三号機ステイメン。デンドロビウム形態はアーケードでは登場しない。
家庭機移植について
追加内容:
- ユニコーンガンダムのパイロット、バナージ・リンクスのCV追加、アシストをリゼルに変更(性能は同じ)
- 一部機体・一部武装のマッシュアップ(エピオンのヒートロッド射程増加など)
- ミッションモード追加
その一環で、『Gガンダム』の語り部にあたるストーカー(CV:秋元羊介)の声が1ミッションのみに使用されている。 - 以下のMS、MAの新規参戦
出展作品 | 機体 | コスト | パイロット | モビルアシスト |
---|---|---|---|---|
機動戦士ガンダム | ジオング | 2000 | シャア・アズナブル (0079後期) |
ゲルググ |
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 |
アプラサスIII | MA | アイナ・サハリン&ギニアス・サハリン | グフフライトタイプ |
機動戦士ガンダム0083 STARDUSTMEMORY |
デンドロビウム | MA | コウ・ウラキ | ? |
機動戦士Zガンダム | ジ・O | 2000 | パプテマス・シロッコ | ボリノーク・サマーン |
機動戦士ガンダムF91 | ラフレシア | MA | カロッゾ・ロナ | バグ |
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz |
ガンダムナタク ウイングガンダムゼロカスタム |
2000 3000 |
張五飛 ヒイロ・ユイ(A.C.196) |
サーペント ガンダムデスサイズヘルカスタム |
∀ガンダム | ウォドム | MA | ポゥ・エイジ | ? |
機動戦士ガンダムSEED | プロヴィデンスガンダム | 2000 | ラウ・ル・クルーゼ | ゲイツ |
機動戦士ガンダム00 2ndシーズン |
ダブルオーライザー リボーンズガンダム |
3000 3000 |
刹那・F・セイエイ(2nd-S) &沙慈・クロスロード リボンズ・アルマーク |
セラヴィーガンダム ガデッサ |
機動戦士ガンダムUC | クシャトリヤ | 3000 | マリーダ・クルス | ギラ・ズール |
PSP版に関する小ネタ
- 子安祭りに続いてシャア祭りも開催である。
アシストも含めるとシャアが搭乗するMSは5機。このカリスマ性はさすがシャア大佐というところであろうか。 - 『ガンダムUC』関連のボイスがOVA発売前に聞ける。(ただしバナージとマリーダだけだが)
ギャラリーから聞けるボイスに、マリーダが自分の考えとは異なる動きをするファンネルに対し狼狽するボツボイスが収録されている。ユニコーンガンダムの能力について知っていれば何が起こっているかは想像できるのだが(敢えて言わない)、このようなボイスが本編開始前に聞けるという面でもなかなか面白いのではなかろうか。
後日注:このボイスはクシャトリヤ敗北時に聞けるとのこと。 - スクリーンショットによりSEED枠に誰か来るという噂はあり、ファンの間ではクルーゼ隊長のプロヴィデンスガンダム、そして後期アスランのジャスティスガンダムが有力視されていた。というかそれしかない。そしてファミ通フラゲ情報によりクルーゼ隊長に確定、アスランは涙目となる。
しかも関連キャラの台詞が色々と酷い。
ムウ「いいのか?ジャスティスやセイバーじゃなくて!」「ジャスティスじゃない…イージスか…?どこからそんな昔のモン引っ張り出してきたんだ?」(けれどもムウさんの場合まだマシ)
クルーゼ「ん?アスラン、トップガンとして与えられた君の最新鋭機はどうしたのだ?」(あなたが枠とったせいで用意してもらえなかったんですよ、クルーゼ隊長)
ストフリキラ「アスラン…まだイージスに乗ってたんだ…」
(アスラン「キラ!おまえはそんな物に乗ってまで…!(ジャスティスで参戦できなかった俺を笑いたいのか!)」)
そこ、「アスラン(というか彼の中の人のキャラ)はいじられキャラ」だって言ったのは?
だが、君には自爆があるじゃないか。自爆が大好きなヒイロですらこのゲームでは負けないと出来なかった自爆が!
余談であるが、PS3ベースの基盤を使用するという話がある次回作『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』ではインフィニットジャスティスの参戦が確定している。 - アーケードで酷い扱いだったごひはEW枠で参戦でカトル涙目である。結局オペレーション・メテオの少年工作員達で声がつかなかったのはカトルだけになってしまった。
黒カトルもといギロチンのファラ・グリフォンで我慢しましょう。 - シンの勘違いがやたら多い。
元々、『SEED DESTINY』には初代やZのMSをオマージュ(パロディ?)したMSが多数登場するため、関係者が勘違いすることは多々ある。こういった掛け合いも入っていることがこのゲームのキャラゲーとしての魅力であるのだが…
シンの場合、これに加えシャア専用ザクとインパルスガンダム(デスティニー搭乗時のみ)をルナマリアが搭乗しているものと勘違いし(シャアザクに議長が乗っているとは思わないらしい)、挙げ句の果てにはPSP版で新規参戦したクルーゼ隊長をレイと勘違い。…遺伝子は同じだが。
とにかく、シン、もちつけ。
ちなみに、誤認ネタ自体は結構多く(百式とアカツキとスーパーモードとか)、一瞬面食らうのがイザーク→ロランの「あのパイロットの下げているお守り・・・初めて見るタイプだな。どこで手に入るんだ?」という台詞。とりあえず、メリーはお守りじゃない、とでも言っておこうか。
他にも、中の人ネタ、先述の似たもの同士の掛け合いがてんこ盛りである。例えばシロー→シュバルツで「君とは気が合いそうだ」。頼むからプラントに核とかレクイエムとかを撃ち込まないでくれ。 - デスティニーとストライクフリーダムの属性に見られるスタッフの腐心ぶり。
NEXT-PLUSモードにおいて、デスティニーとストライクフリーダムは属性として両方とも「主人公機」「ライバル機」「コーディネイター」を持つ。つまり、スタッフに言わせてみれば、両方とも主人公機でライバル機である。
作品的背景については今更ここの記事や掲示板で語る必要もないだろうが、この扱いにスタッフの苦労が見受けられるだろう。こうなるまでに至った議論がどのようなものだったかは知る余地はないが。
そんな悩みを持ったスタッフ達にこの一言を贈りたい。「せっかくだからガンダム無双2買おうぜ!」
(30周年記念で安価になってお求めやすくなっています) - トールギスが浮きすぎている。そのため…(正確にはAC版から存在する仕様がネタに昇華した例だが)
今作において、どんなMSであってもNEXTダッシュはブーストボタンを2回連打しないと発動しないという特徴があるが、1機のみ例外がある。それが、"殺人的な加速"のスーパーバーニアを搭載するOZ-00MSトールギスである。
トールギスのみ、NEXTダッシュはブーストボタン1回で発動する。連打が不要な上、またブーストの挙動が他のMSと大きく異なる。そのため、NDズンダがやりやすい上に回避がしやすいなどの利点があるとされている。
…のだが、ここで公式サイトにて珍事が発生してしまう。公式サイトにて緑川光氏(ヒイロ・ユイ役)と子安武人氏(たくさん。ただ、ここではゼクス・マーキス役といった方が良いか)のプレイ動画がアップロードされていたが、子安氏はあろうことかこのトールギスばかりを使っていたらしく、他のMSを扱わせるととたんに絶不調に。詳しくはこちらへ。 - 総合的な機体性能のバランスは基本的に良好だがアシストのバランスはカオス。
たくさんあるアシスト。その中でも有能としてプレイヤーに評価されているのはザメル(有能すぎて寧ろ本体とネタにされている)、レジェンドガンダム(性能の割りに回数が5回と多い)、ベルガ・ギロス(誘導が非常に強い)、デスサイズヘルカスタム(誘導強いその2)など。そのほかにも、ガザCやマヒロー部隊などもなかなか使える。
一方、微妙な性能のアシストもあるのだが(アスランとか)、一番役立たずのアシストはと問われたらほぼ全員が「ガンダムキュリオス」(またの名をハブラレルヤ)と答えるだろう。そのダメっぷりは実際にやってみたら分かる。ロックオンの兄貴が良性能なのになんで同じガンダムマイスターで超兵のハブラレルヤがあの性能なのか…
というか列挙しきれない気がする…
関連動画
関連項目
関連リンク
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