櫂トシキ単語

カイトシキ
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櫂トシキとは、TVアニメカードファイト!! ヴァンガードシリーズの登場人物である。
担当声優は、佐藤拓也日本語版) / Ryan Luhning英語版)。

合言葉は「イメージしろ」。

 

ネタバレ注意

この記事にはアニメ漫画ネタバレが含まれています。
閲覧には寛容と覚悟を持って十分注意してください。

 

THE 概要

大会にこそ出場しないが、ヴァンガードの腕前は全でも上位に入るであろう実を持つ。
数年前は明るく優しい性格の持ちだったが、再びアイチの前に姿を現した時は、他人を寄せ付けない冷淡な人間になってしまっていた。

TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード」公式サイトexitより引用

後江(ひつえ)高校に通う、高校1年生誕生日8月28日乙女座血液型A型
ヴァンガードファイトにおいて圧倒的な実を持つが、冷で他人にあまり関わろうとせず、大会などには一切出場しないため「孤高のヴァンガードファイター」と呼ばれる。本作におけるもう一人の主人公

数年前までは明るく優しい性格で、いじめを受けていた先導アイチに『ブラスター・ブレード』を渡して強い自分をイメージするよう諭すようなこともしていたが、引っ越してからのある出来事によって冷淡な性格になってしまう。
詳細はTHE 過去と雀ヶ森レンについてを参照ネタバレ注意)

その態度から、学校においても周りの生徒からは話しかけにくいオーラを出していると思われており、引っ越す以前からの友である三和タイシ以外とはとも会話をしていない様子。コミュ障とか言わない。
先導アイチ戸倉ミサキ葛木カムイと共に「チームQ4」として戦うことになっても言動は極めて辛辣で、仲間意識も皆無に等しい(それが原因で、全大会ではカムイの離反を招いた)が、彼女アイチには助言を残したりすることがある。
また、チームQ4とチームカエサル合同合宿では、光定ケンジと普段より楽しそうにファイトしたり熱いヴァンガード談義を繰り広げたり、カレーに対するこだわりを見せたり、線香花火で遊んだりなど、今までとは違った一面を見せた。チームとしても最初はツン!行動が多かったが、ネタバレ反転アイチPSYクオリア暗黒面から救い出してからは、カムイデッキ構築のアドバイスをしたり、普段の表情も柔らかくなるなど、徐々にデレな面を見せている。

基本的にクールな性格ではあるがファイト中、特にファイトが盛り上がってくると自分自身もヒートアップしてゆく傾向が見られ、最終的には熱血キャラなのかクールキャラなのかよくわからない言葉遣いになっていく。「この世の全てのものを焼き尽くす黙示録の炎!」など厨二病全開の口上や、ファイト中に見せる悪い顔から、彼が非常に楽しそうにファイトしているのがえる。
ちなみに、櫂が作中で『ドラゴニック・オーバーロード』など使用してファイトを楽しんでいるシーンでよく流れているBGMは、「櫂くんの処刑用BGM」としてファンしまれている。なお、正式な曲名は「櫂のテーマ」。ただの個人テーマ曲である。

また、少しキザな部分もある。独特な言い回しもそうだが、カードを扱う時は人差と中を使ったり、別れの挨拶は「振り向かずに中と人差を立ててビシッ」とするなど、日常ファイト中での手の動きもとても個性的である。
特に各シリーズ開始直後の初登場回で、上記のキザな一面およびデレアイチに対して見せることに定評がある

アイチたちの住む後江町に戻ってきてからは一人暮らしを始める。
度々、公園ベンチで寝をしている描写が為されているため「櫂くんの公園ホームレスなどと(視聴者の間で)噂されてきたが、第1期4thEDにてマンションで暮らしていることが判明する。別荘ではない。

ちなみに、原作者の伊藤彰先生友人に「櫂俊希(かい・としき)」という人物がおり、ヴァンガードの櫂の命名の元となっていることが原作者から明かされている。
 

第2期「アジアサーキット編」

「VFサーキットソウルステージに、雀ヶ森レン率いる「チームNAL4(ニューエーエルフォー)」のメンバーとして参戦。

他の仲間たちと同様、≪ロイヤルパラディン≫≪シャドウパラディン≫≪かげろう≫の3クランPSYクオリアに関する全ての記憶、そして4年前アイチに『ブラスター・ブレード』を渡した記憶も失っている。
しかし、自分のクランが変えられた記憶を持つアイチから相談を受け、「ファイトをすれば何かわかるかもしれない」としてファイトを申し込む。最初は違和感を覚えることなくプレイを続けていたが、アイチグレード2のゴールドパラディンにライドしたのをきっかけ(本来であればロイヤルパラディンの『ブラスター・ブレード』にライドする場合がどであるため)に櫂もアイチと自分のクランについて違和感を覚え始め、なおも迷いあるプレイを続けるアイチを叱咤しつつも、アイチの訴えを事実として信じるに至った。

タクト真実への大きな手掛かりを持っていることを知り、優勝してタクトから自分たちに起こった異変の相を聞くために、「VFサーキット」への参加を決意。ただし、チームQ4ではなく、チームNAL4の一人としてであった。
一真実を共有する櫂が、自分とは別のを選び、仲間でなく戦うべき相手として突如立ちはだかったことは、アイチに大きな衝撃と戸惑いを与えたが、櫂なりにアイチのことを気に掛けており、言葉少なながらも時にアイチへ助言を与え、自身のアイチが交差する時が来るのを待っている。

第1期の時点でカレーに対する強いこだわりを見せて既にその片鱗を覗かせていたが、第84話ではコテージの冷蔵庫内に山盛りで置かれていた伊勢海老を見て静かに闘志を燃え上がらせ視聴者らの期待を裏切ることなく伊勢海老料理を大量に作り上げた。
 

第3期「リンクジョーカー編」

後江高校の2年生に進級。同校のヴァンガード部に所属している。他生徒制服と同様、ネクタイを結ぶようになった。既知であった森川カツミ井崎ユウタが同校へ進学したことで彼らが後輩に。

今までと変わらずクールな彼ではあるが、子供たちとファイトをしたり、(不器用ながらも)他者と関わりあうようになるなど、全体的に丸くなっている。アイチだけでなく、宮地学園カードファイト部石田ナオキのことも、荒削りな腕前の初心者ながらも「アイチが導いただけのことはある」としてその実を認めているようだ。
同時に、自分のえているかもしれないと感じるほど成長したアイチレンに対しては、劣等感を抱くようになってしまっている。そしてある出来事をきっかけに、彼の運命は思わぬ方向へと進んでいくことになる。
詳細はTHE “最強”への道を参照ネタバレ注意)

カレー伊勢海老と、櫂は過去に食への並々ならぬこだわりを見せてきたが、第118話では宮地学園で開催された文化祭模擬店で売られている焼きそばのソースにまで反応を示し視聴者の櫂に対するイメージは更に確かなものへと変わった。
 

第4期「レギオンメイト編」

リンクジョーカーによる世界侵略騒動が幕を閉じ平和日常が戻ってきたその数日後、突如として世界から跡形もなく消失してしまった友のアイチを探すべく、戦いに身を投じる。これにより第4期では主人公となった。YKS
アイチの存在については当初、櫂のみが記憶しており、他は皆アイチのことを忘れてしまっている。そんな中で、アイチと櫂を繋ぐであり二人の分身でもある『ブラスター・ブレード』、そして、アイチのことを思い出し彼に再び会いたいと願う盟友──「メイト」たちと共に、アイチ行方を追うことに。

行方を追う過程で、アイチを追うことに執心していた櫂は、アイチを守る存在「カトルナイツ」、そしてカトルナイツへの意外な協者に敗れ、遂には『ブラスター・ブレード』さえも失ってしまう。
しかし、己を見つめ直し、「本当の自分でアイチに会いに行く」ことを決意した櫂は、託された「ロイヤルパラディン」ではなく、自らの徴である「かげろう」のデッキを手に、カトルナイツの本拠地に乗り込んでいくのだった―――。

第3期から較的丸くなっていた性格・態度は、元々のクールさとファイト中の熱さはそのままに、アイチとのファイトを経てを得たことにより更に丸みを帯びた。表情も豊かになり、仲間を素直に案ずる一面を見せるまでなっている。
どのくらい丸くなったかと言うと、エミ店長だけでなくあのレンにまで場を辞する挨拶をしたり、ミサキナオキに謝罪の言葉を述べたり、それを摘されて思わずを染めたり
あのカムイからアイチを探すに当たって「オレたちの先導者(ヴァンガード)だ」と認められたり、次回予告漫才じみたやりとりを繰り広げたりするくらい。
また、かつては台詞モノローグだらけだったが、今まで喋ってくれていたアイチが不在のため主人公らしく他者との会話の率もそれなりに増えているような気がしなくもないかもしれない
特にアイチに対しては、彼を「友」と言して憚らないほど心を開いているが、一方で「友」という言葉を突然メイト」などというの言葉で言い替えたり単独行動しようとしてしまったりするThis is THE 櫂トシキな一面も相変わらず。

TVアニメシリーズ開始から三年以上経過して初めて、櫂の自宅内部が描かれた。本当に公園が自宅ではなかった。
余談だが、今期における彼の私服姿は「釣りスタイル」「フィッシングメイト」と視聴者から評判である。

第169話では自宅(※公園ではない)で三和に餡かけ蟹チャーハンを振る舞い、絶賛する彼に対して調理する際のコツを詳らかに伝授した。こうして視聴者はまたひとつ櫂の料理伝説が増えたことを悟ったのだった……。
 

劇場版アニメパート「ネオンメサイア」

レギオンメイトクライマックスからエピローグ2話の間に位置するとそこかしこ矛盾だらけになるネオンメサイア」にも登場。
後述の男「伊吹コウジ」の出を知り困惑する中、全招待制の大会「メサイアスクランブル」に出場することになる。
また、本作では遂にアイチタッグを結成、協して困難に立ち向かうことが明かされている。

キャラクターとしては、レギオンメイト編を乗り越え成長したからか先述のあまりにThis is the 櫂トシキな言動からある程度脱しており、アイチの様子がおかしいことを察して、アイチの悩みを聞きにアイチのへや先導を訪ねている。
 

続編(第5期~)「カードファイト!! ヴァンガードG」

4期最終話で、カトルナイツオリビエ・ガイヤールの誘いを受けヨーロッパに進み大活躍していた彼だが、「ギアースクライシス編」にて再登場。その1話では凱旋門の前に居た。
それ以前のG1期においても、葛木カムイの所持している端末にて櫂との通信記録が存在する。
後に伊吹の話を受け一時帰ドラゴンエンパイア支部のGクエストに合わせての帰還であり、GIRSの試験運用で安城マモルファイトしていた。三和らと共に同クエストスタッフとして関わる。なお、この際同支部に賄い飯を提供していた。
G作中では、オリビエ・ガイヤールフィリップ・ネーヴと共にユーロ第一リーグ環境荒らしていた有名ファイターとなっていた。が、ヴァンガード経歴の浅い新導クロノは彼の事を「知らないの櫂?」知らなかった。

ある、全てを失い失意のうちにいた綺場シオン別荘コインランドリーで出会い・・・。
この時、アジアサーキット編で着用していたジャケットシオンに置いていっている。

先述の通り、ドラゴンエンパイア支部のGクエスト初回限定の特別ゲストとして参戦。桁違いに討伐ポイントが高い「スペシャルチェイサー」として参戦し、各ファイターたちの前に立ちはだかることになる。
彼ら「チェイサー」に負けると一時的に失格者として移動させられてしまうため、各ファイターたちの中で最大の障害として東京下町を闊歩していた。

元々彼はスターゲート支部のGクエストに参加するために帰しており、常時は同支部のGクエストにてリンクジョーカークランリーダーである伊吹と二枚看板をしている。二人のうちいずれかに勝てば10ポイント、両方に負けると1ポイントだが、双方強すぎて敗北時の1ポイントしか貰えず、ファイター離れを招いている(論これはスターゲート支部の責任が強い)。
ドラゴンエンパイア支部ではシオンと戦うことのなかった櫂だが、「スターゲートで待つ」という言葉通りスターゲート支部で再戦。やはりシオンを下したものの、十二分に手ごたえを感じていた。

そして、Gクエストを最大得点クリアしたチームトライスリーの前に、何年ぶりになるか、「チームQ4」として立ちはだかる。トライスリーが明神リューズを追うための、レジェンドファイター最後の関門として、これまでのシオンの成長を見極める為立ちはだかる。
直後のリューズ・ラボ突入にも助。リューズの死後、再びユーロリーグへと戻っていった。

あと誰だ一番最初に貝トシキなんて言い出したの。

通算第8期「GNEXT」においても登場。第一リーグに昇格したハイメ・アルカラス同様オフシーズンであり、アイチの帰に合わせ彼も帰している。
作中の大会「U20チャンピオンシップ」の裏で蠢く陰謀を知るため、立タクトである立ノームのもとを訪れる。そこでかつて自身が招いた脅威である星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴンが再び騒動に関わっていると知り、被害を受けたチームニッポンメンバーである西沢アラタ・浅田マコトの二人に接触し、独自に行動を開始する。

カオスブレイカー体を奪われ、傀儡と化したノアを追って、シンガポール香港と、各地を回っているが、カオスブレイカーと対面することはわなかった。しかし、カオスブレイカー日本に戻るという情報を掴んだ結果、それを受けた伊吹神崎ユウイチロウの元に滑り込みで駆け付け、神崎レリクス使徒と化すのを阻止することができた。

漫画版

アイチとの出会いやレンとの確執関係を含めた大まかな流れはアニメ版とほぼ共通だが、異なる部分も多く存在する。
アニメ版の櫂と区別するためか、ファンからは「櫂くんさん」「くんさん」という称で呼ばれることがある。

また、櫂(および三和)がヴァンガードを始めるきっかけを作った人物として伊吹コウジという漫画オリジナルキャラクターがいる。アニメでも後に伊吹劇場版ネオンメサイア」に登場、漫画版より先に遭遇・突している。
 

特徴的なセリフ

ヴァンガードG

漫画版

ご覧の通り、横文字をよく使う。第7話ではカムイに「何が『THE』だ、カッコつけやがって!」と言われてしまった。
一方で雀ヶ森レン石田ナオキは「THE」のカッコよさを肯定的に受け止めている。
この「THE」はヴァンガードを教わった伊吹コウジから伝染したものである。
 

THE デッキ構成

フレイムドラゴンの一族を中心とする、国家ドラゴン・エンパイアの航空攻撃部隊かげろう≫で構成されたデッキ
モチーフとしたユニットが多い。また、『ドラゴニック・オーバーロード』のように武器を持ったも存在する。

相手リアガードを除去することに長けたクラン。そのコストとしてカウンターブラストが必要なユニットが多いため、ファイト序盤は防御をあまり考えずにダメージを受け、『ドラゴニック・オーバーロード』や『ブレイジグフレアドラゴン』等の高グレーユニットにライド・準備が整い次第、その強な効果で相手リアガードを壊滅に追い込んでから一方的に殴り勝つのが基本戦術。

また、作中で一度だけ、アイチの所持していたものをベースにした≪ロイヤルパラディン≫のデッキで戦う。
四年前にアイチと出会い、彼に『ブラスター・ブレード』を譲り渡すまでは≪ロイヤルパラディン≫を使用していた。

よく使用するカード・THE 切り札

第2期「アジアサーキット編」

謎の勢力により≪かげろう≫の英雄たちが封印されてしまったため、かげろうに代わるドラゴン・エンパイアの第一強襲部隊となった≪なるかみ≫で構成されたデッキを使用する。
かげろうを炎のとするならば、なるかみといったところか。

相手ヴァンガードへの攻撃に特化したクラン。相手前列のリアガードを除去するインターセプトを封じるによって、相手ヴァンガードを落とすかのようなイメージで展開していく。

よく使用するカード・THE 切り札(第2期)

第3期「リンクジョーカー編」

第2期と同じく≪なるかみ≫で構成されたデッキを使用するが、「抹消者(イレイザー)」の名を冠したユニットを中心としたデッキになっている。石田ナオキと同様だが、軸となるカードが異なり、第2期までと同様になるかみの特色を生かしながら、『抹消ドラゴニック・ディセンダント』の再スタンドを利用して更にしく攻めていく。
の発動条件に「抹消者」を定するカードが多数存在するため、デッキ内容はほぼ「抹消者」で固まってしまうが、それらの効果は従来のユニットよりも非常に強である。

中盤から≪リンクジョーカー≫で構成されたデッキを使用するようになる。「兵(スターベイダー)」の名を冠したユニットを中核としたデッキ構成になっている。
一時的に相手のリアガードの全ての行動を封じる新たな呪縛ロック)」を最たる特徴とし、相手のリアガードを呪縛して妨することを得意とするクランである。 相手リアガードに対する呪縛による確実なアタックの制限を活かし、相手とのアタックの質と量の差を確実に広げて戦うのが基本戦術となる。

終盤では、第1期を最後に使用描写のかった≪かげろう≫に使用クランを戻して戦う。デッキは「オーバーロード」の名を冠した2種類のユニットを軸にした構築となっている。
櫂の象徴とも言うべきユニットドラゴニック・オーバーロード』も健在で、新規と既存、両方の絵柄の『オーバーロード』を入れている。新生『ドラゴニック・オーバーロード』はブレイクライドを有しており、従来と同様かげろうの特色である相手リアガードの除去に加え、『ドラゴニック・オーバーロード “The Яe-birth”』へのクロスブレイクライド・リミットブレイクによって得られる怒濤の再スタンドエターナルフレイムリバース」で一気に相手を追い詰める戦術を採る。

よく使用するカード・THE 切り札(第3期)

第4期「レギオンメイト編」以降

前半は「探索者(シーカー)」の名を冠する≪ロイヤルパラディン≫で構成されたデッキを使用する。
構築は、トライアルデッキ希望探索者』が基盤となっている。また、過去アイチと同じく、第3期終盤でアイチと櫂、二人の分身という立ち位置になった『ブラスター・ブレード探索者』を必ずデッキに入れている。

”をテーマにした、リアガードの様々なスペリオルコールパワーアップによって自を強化することに長けたクラン
第1期でアイチが使っていたクランであり、立ち回りとしても基本的にはかつてのアイチ、そして闇にまれたアイチを救い出す際に自身が一度だけ使った時と同様、上述のクラン特性に沿ったものである。その様は、第3期終盤でアイチとのファイトを経て自分が独りではないこと、仲間の大切さを知った櫂の心の有り様を徴するかのようだ。

先述の通り『ブラスター・ブレード』を失ってからは、彼本来のデッキである≪かげろう≫のデッキを手にすることになる。
ロイヤルパラディンが櫂の心の有り様の変化を表しているならば、かげろうは「自らの知った大切なものを奪おうとする理不尽を焼き払う」強い意思とを示す攻撃的なデッキである。
レギオンメイト編の使用デッキは、「煉」の名称を持ったカード達であり、「リアガードの列」を定して効果を発揮するカードが多いのが特徴である。
最後の切り札として『煉獄皇竜 ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート』を使用。
劇場版アニメパートネオンメサイア」ではこの時のデッキが彼の分身として用いられている他、カードキャピタルでは互いに第1期のデッキアイチファイトしていた。
ヴァンガードG・ギアースクライシス編で再登場し、安城マモルと戦っていた際も変わらず用いられている。省略ファイトとはいえ、双闘使いの中で初めて作中勝利を飾っている。
一方、「櫂トシキvs綺場シオン」において何戦もしているが、失われたЯユニットと、第1期版オーバーロード以外の全てのドラゴニック・オーバーロードを披露している。デッキか所持しているのか、いは全部乗せか・・・?

スターゲート支部のGクエストにおいては再びなるかみ≫を使用。同支部で一貫して使っているかは不明。
こちらではメインファイトの中で明確に双闘を披露しており、「カイザー」名称にて強化された「ヴァーミリオン」軸でシオンを下した。

そして、ファイナルステージでは再び≪かげろう≫を以てシオンに立ちはだかる。新たな「オーバーロード」と共に。

よく使用するカード・THE 切り札(第4期~)

漫画版

アニメ第1期と同じく≪かげろう≫で構成されたデッキを使用する。基本戦術もアニメ版とほぼ同様であるが、アニメ版では存在しない漫画オリジナルユニットも多数使用している。
中でも『 ドラゴニック・ヌーベルバーグ』は、ヴァンガードにおける初のグレード4本格参戦ユニット(厳密には、グレード4自体の存在はこのユニットが初ではない)であり、三和く「対PSYクオリア用のカード」。正式名称は先述の通りだが、漫画内では「」の名称はカード名に含まれておらず、単純に『ドラゴニック・ヌーベルバーグ』表記となっている。
 
これらのユニットは、EXブースターパック『創世の竜神』(好評発売中)にて入手できる。
櫂が使用する漫画オリジナルユニットを中心に収録しており、今のところ一のかげろう単一収録ブースターパックである。『ドラゴニック・オーバーロード』なども再録されている。

高校生編では漫画初の双闘を行っている。使用カードは先述の『煉獄皇竜 ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート』を意識した『ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート』。デザインはほぼ同一だが効果が一部異なっている。

アイチと出会う前、櫂がヴァンガードを始めたばかりの頃は≪ロイヤルパラディン≫を使用していた。
当時の伊吹コウジとの対戦時、『ブラスター・ブレードバースト』という漫画オリジナルの「ブラスター」を使用している。

よく使用するカード・THE 切り札(漫画版)

THE 戦績

アニメ本編で勝敗がはっきり描かれている対戦成績のみを挙げる。
通算戦績は、45戦37勝8敗(第194話現在)。

(※第49話の対新城テツ戦は回想シーンでの対戦。)

対戦相手 勝敗数 話数
先導アイチ 3勝2敗

第1話-第2話
第67話
第153話-第154話
第162話-第163話

○第193話-第194話

森川カツミ 2勝0敗 第1話
葛木カムイ 3勝1敗 第7話
第13話
第80話
第171話
藤野 1勝0敗 第10話
稲葉カズキ 1勝0敗 第10話
戸倉ミサキ 2勝0敗 第12話
第165話
黒崎ライト 1勝0敗 第17話
柔道 1勝0敗 第18話
メスシリンダー田中 1勝0敗 第18話
小松カオル 1勝0敗 第20話
キックシュウ 1勝0敗 第29話
矢作キョウ 2勝0敗 第30話
第77話
光定ケンジ 2勝0敗 第34話
第135話
1勝0敗 第36話
六月ジュン 1勝0敗 第36話
ビーカー鈴木 1勝0敗 第40話
コーリン 1勝1敗 第44話
第177話exit_nicovideo
新城テツ 2勝0敗  ○第49話
第129話
雀ヶ森レン 2勝1敗 第57話-第58話
第158話-第159話
第175話
臼井ガイ 1勝0敗 第82話
三和タイシ 3勝0敗 第85話
第147話
第167話
蒼龍レオン 0勝2敗

第101話-第102話

●第178

石田ナオキ 1勝0敗 第110話
小茂井シンゴ 1勝0敗 第120話
オリビエ・ガイヤール 2勝1敗

第169話

○第184話-第185

○192話

ファイト回数の多さもさることながら勝率も全登場人物中トップクラスの高さであり、大半のファイトで相手を圧倒し勝利を奪っている。作中における「孤高のヴァンガードファイター」「最強ファイター」という通り名に恥じない戦績である。その一方で第1~3期においては、絶対に負けられない相手との、ここぞという時のファイトで負けてしまう噛ませ犬・前座のようなポジションに収まってしまってもいる。
特に、“Я”していない時は格上の人間に対して勝利できておらず、レギオンメイト編前半ではさらにを増やしてしまっているが・・・。
また、ファイト自体の細かい描写がされながらに中断などの理由で勝敗の着かなかったファイトが多めであるのも、彼の特徴かもしれない(第164開時点で計4戦存在する)。
 

THE 過去と雀ヶ森レンについて

櫂トシキは4年前に両事故で喪い、叔父に引き取られる形で転校していた。
そうして移住先の学校で、当時同じクラスにいた雀ヶ森レンと出会う。
レンはこの時から新城テツと共にチーム・フーファイターを結成し、3人ファイターを探していた。そんな折、転入してきた櫂にチームに入らないかと誘い、櫂もこれを承諾する。
チーム・フーファイターとして2人と過ごす日々は櫂に、両を亡くしたことで失いかけていた明るさを取り戻させ、笑いの絶えない楽しい時間を与えていた。

────レンPSYクオリアにより変するまでは。

所々抜けていて突拍子もない言動で笑わせたりすることはあれ、穏やかな性格をしていたレンがテツを見下し、尊大で挑発的な態度を取るようになったことに櫂は戸惑った。「カードが聞こえる」というも理解できず、ただ1つ「レンが変わってしまった」ということしかわからなかった。
やがて、フーファイター本部のビルの建設に乗り出し自分の理想をレンに、櫂は反発し、ファイトを申し込む。
しかし、の当たりにしたPSYクオリアに圧倒されるしかなく、レンを止めることはできなかった(ちなみにこの時のファイトの勝敗は明確についていない)。
そしてこのファイトを契機に、櫂はチーム・フーファイターを離脱したのである。

やがて季節が巡って櫂は後江町へ戻り、幼馴染三和タイシと同じ後江高校入学して一人暮らしを始めた。
だが、レンを止められずに逃げたこと、そして自分自身の弱さに対する苛立ちは、未だ心に重くのしかかっていた。

このように、櫂トシキがひたすら強さをめるようになったのは、PSYクオリアで変わってしまった雀ヶ森レンに勝てず、逃げたことに対する後悔と、弱かった当時の自分自身への苛立ちから。
第2話で「櫂は非人間ではない」という先導アイチに対して「お前の勝手なイメージを押し付けるな!」と昂したのも恐らく、単にイメージを押し付けられるのを嫌っているからというだけでなく、変わったレンから逃げた自分が良い人間であるわけがないと考えているためだと思われる。

しかし、かつて『ブラスター・ブレード』を渡した少年であったアイチとのファイトを通じて、ヴァンガードとは本来"楽しいもの"だと思い出したこと、そしてレンと同じくPSYクオリア覚めそのに溺れてしまったアイチを自分ので救い出したことで「自分はもうPSYクオリアに屈するしかなかったあの頃とは違う。今度こそレンを元に戻せる」と確信。
第57話、の全大会準決勝終了後、一人フーファイター本部のビルに乗り込みレンと対峙し、ヴァンガードを純に楽しんでいた頃の心を取り戻させるべく、再び彼にファイトを申し込んだ。

一進一退の攻防の中で櫂は、新たな切り札『ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド』にクロスライド。
更にペルソナブラストを発動させるが、レンの素顔を覆うPSYクオリア仮面を打ち砕くには至らず、逆に直後のターンレンに『ファントム・ブラスター・オーバーロード』にクロスライドされ、そしてペルソナブラストを受け、勝負を決められてしまう。
これによりアニメで櫂は初めて、実を出し切ったにも拘らずファイト事実上の敗北を喫したのである。
再びレンを元に戻すことがわなかったどころか、数年前とは違い明確な敗北をしたこと、何よりファイトレンに言われた言葉の数々を受け、櫂はこみ上げる悔しさを抑え切れず顔をませ、膝をついた。

ちなみに最後のトリガーチェックで出たカードは4枚の『ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド』であった。
にも、レンPSYクオリアの因縁に終焉をもたらすために手に入れた切り札は、同時に櫂トシキと雀ヶ森レンの関係の終焉を表す徴にもなってしまったと言える。

THE “最強”への道

 
127話にて虚無ヴォイド”の代理人となったイチゴガムタクトにより、全てのリバースファイターの始祖たる存在“ファーストリバースファイター”として狙われる。野望を阻止すべくタクトファイトするも苦戦。
翌週の第128話において、自分が本当に望むファイトは「強い友に勝つ」ことだという本心を暴かれ、今のままでは彼らに勝つことができない不安と、タクトによる言葉巧みな誘いから、アイチファイトするイメージの中でリンクジョーカーを使用してしまう。それにより今まで自分自身のと強さに価値を置いていた櫂の信念は、櫂自身の手で殺されてしまい、櫂はファーストリバースファイターとして自分をえた存在にリバースしてしまうことになった。

リバース後は、新城テツ光定ケンジら高い実を持つファイターリバースさせたのち外へ飛び立ち、世界中でリバースファイターを増やして、日本へ帰還。帰後には、櫂を止めようとやって来た友の三和タイシリバースさせ、来るべきアイチとのファイトの時を待つ。
そして第153話、
蒼龍レオンアイチへの叱リバースした三和の思惑などもあり、遂にアイチと対峙する。
互いに引けない想いを抱え、熾ファイトを展開する櫂とアイチリンクジョーカーに囚われているだけだと信じて櫂を元に戻そうとするアイチを、しかし櫂は意にも介さず、リンクジョーカーで圧倒していく。
やがて、勝利を確信した櫂が告げる──「ファイナルターン。そしてこれがおまえとの
ファイナルファイト」。
戦いの果てに、櫂はアイチを降す。そして、PSYクオリアという特殊なも、“”と“”どちらの自分も受け入れて“本当の強さ”を手にし、櫂だけでなく世界をも救おうと
今やすべてを背負ったアイチ──そんな彼を膚なきまでにねじせ打ち破ったことで、自身が、信念を捻じ曲げすべてを捨ててリンクジョーカーという禁忌のを選んでしまうまでに焦がれたアイチの“強さ”をえたことを確信。
さらばだ、アイチ
が囚われていたのはリンクジョーカーではなく)おまえだ。だがそれも終わる──おまえのリバースと共に
二人の想いが交わることはなく、櫂は、アイチ全なる決別を言い渡して背を向けたのだった。

余談であるが、二人の決別が描かれた第154話はちょうど第3期の50話に当たり、第1期で櫂がアイチを闇から救い出した第50話とは対照的な結末を迎えた。
このファイトで櫂とアイチが切り札として出したヴァンガードユニットは、それぞれ『星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン』と『解放ガンスロッドゼニス』。5年前、櫂がアイチに与えた1枚の『ブラスター・ブレード』から始まった二人の“”は、リンクジョーカーによって“破壊”される形で終焉を迎えてしまった。
同時に、櫂とアイチのこの結末は、かつて櫂が雀ヶ森レンPSYクオリアの因縁に終焉をもたらす決意の下全で戦いながらも敗北を喫し、皮にも終焉を迎えたレンと櫂の関係THE 過去と雀ヶ森レンについて参照)も彷彿とさせる。

そして、アイチとのファイトリンクジョーカー全に自分の物としたことを実感した櫂は、リンクジョーカーデッキを捨てて再びかげろう──新生『ドラゴニック・オーバーロード』と『ドラゴニック・オーバーロード “The Яe-birth”』を手にし、最も倒したいと思える最高のライバルであるレンとの因縁の戦いに身を投じる。
に“最強”となるため、何より、かつてPSYクオリアの力に溺れていた彼を元に戻すべく挑んだ時のような、全でぶつかり合うファイトをするために──。

しかし、騒動が終結して数年。ファーストリバースファイターとして櫂が使用していた一体『星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン』の更なる暗躍を知り、今度は櫂自らが彼ら新たな脅威と対峙することになる。
 

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THE 公式配信

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櫂くん(の中の人)はニコ厨でした。

 

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櫂トシキ

703 ななしのよっしん
2016/10/26(水) 04:06:06 ID: CRosJVqsJU
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704 ななしのよっしん
2017/02/27(月) 21:37:10 ID: fJS2TxYLWf
アニメ1、2話のキザやかな櫂くんを追いめてヴァンガードの視聴を続けていたと思ったらいつのまにかツンの中に稀に混じるデレに有り難や...有り難や...していた
おれも何をされたのかわからなかった...頭がどうにかなりそうだった...
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705 ななしのよっしん
2017/12/10(日) 11:57:16 ID: zHsPkUIqQW
不自然なまでに櫂トシキを女キャラと関わらせようとしないのに草生える
アニメ制作には櫂トシキヤンホモ製造機、ヒロインアイチ(女キャラとの接触ダメ絶対)とでも通達されてるのか
ホモネタばかりなのが本当辛い
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706 ななしのよっしん
2017/12/14(木) 12:52:05 ID: RQnHwqO80d
>>705はミサキさんを女キャラだと思っていないのか?

一緒にいる機会はそこそこあるし
「LM編の櫂は頼もしかった」的な発言を先日していたんだがなぁミサキさん
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707 ななしのよっしん
2018/05/05(土) 21:57:22 ID: bFpDDUWXgP
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708 ななしのよっしん
2018/07/05(木) 02:28:44 ID: 1U/N5Fs0Db
タイトル『櫂、敗れる!』

勝ってんじゃん! 逆城之内かよ……
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709 ななしのよっしん
2020/09/12(土) 08:25:46 ID: gFAyzM5KEX
今週の櫂トシキが凄かった。(声優さんってすごい
それと三和たちのせいで事故った。
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710 ななしのよっしん
2020/09/12(土) 15:23:22 ID: vkwprhrf9Q
ヴァンガードifエミちゃんが主人公と思いきや櫂くんが主人公なのかな?
新edが櫂くんedでびっくりした
しかも新衣装釣りスタイルに似てるし
もう櫂くんが主人公(歓喜)
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711 ななしのよっしん
2023/05/13(土) 23:07:23 ID: zHsPkUIqQW
ここ三年ターナバウト編について一向にられないのが哀愁を漂わせている。
ガイヤールメインの話とはいえオーバーロード新規とか動きもあったんだけどな。
最盛期から考えると落ちぶれたな櫂くん…
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712 ななしのよっしん
2024/01/24(水) 20:07:43 ID: JHLJL4uwiE
ネタバレに触れるような台詞だから前半カットされて紹介されてるんだろうけど「悟れよレン!」の前の部分も合わせてでカードゲーム関連の作品全てで見ても名言だと思う
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