さぁ、飛ぶわよ!
次元の超越とは、Shadowverseに登場するカードである。
概要
カード名 | 次元の超越 |
ステータス | ウィッチ・スペル・20PP |
効果 | このターンの後、自分の追加のターンを行う。 スペルブースト:コスト-1 |
MTGで言うと「Time Walk」、遊戯王で言うと「アルカナフォースXXI-THE WORLD」、バトスピで言うと「断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス」、デュエマで言うと「無双竜機ボルバルザーク」と言ったように、相手のターンを飛ばしてまた自分のターンを行うカードはカードゲームには割と付き物である。
それらは往々にして膨大なコストや厳しい発動条件・デメリット(強制敗北)が課せられている代わりに、発動してしまえば勝利が約束されるレベルの恩恵を生みだすロマンカードとして存在していることが多い。
シャドバのこのカードも、コストは20[1]とそのまま引いただけでは絶対に使えない。
ここで効果欄に着目すると、「スペルブースト」とある。スペルブーストは自分がスペルを使った時に手札にあるスペルブーストを持つカードに記載の効果が発揮されるものである。
つまりこのカードはスペルを1回使うごとにコストが1減るのだ。そして最終的には0になる。
これを最大限に生かすため、次元の超越を主軸としたデッキ(「超越ウィッチ」と呼ばれる)はスペルを満載し、フォロワーもスペルブーストやそれに準じたカードが起用される。具体的には下に挙げるようなカード群である。
そのような専用の構築を行いさえすれば、Shadowverseにおける次元の超越は決してロマンだけを求めた実用性の低いカードではなく、一定以上の安定した勝率を叩き出せるガチデッキ・ガチカードとして活用できる。
超越ウィッチが環境において一定の勢力を保っているというその位置づけは、Shadowverseのサービス開始時からはじまり、幾度となく新パックが追加された現在もなお変わっていない。
関連カード
カード名 | 知恵の光 |
ステータス | ウィッチ・スペル・1PP |
効果 | カードを1枚引く。 |
なんてことは無い手札交換カードだが超越ウィッチにとってはデッキ圧縮しつつスペルブーストを行えるため重要なカード。
軽量ドローソースは超越デッキの潤滑剤であり、いつの時代も3積みが基本となるカードである。
カード名 | 運命の導き |
ステータス | ウィッチ・スペル・5PP |
効果 | カードを2枚引く。 スペルブースト コスト-1 |
超越を含むスペルウィッチの中核をなすスペル。
2ドローのために5PPは重いように思えるが、スペルブーストでコストが下がるため、スペルを満載した超越ウィッチでは0PPで2ドローというぶっ壊れカードとして運用できることが多い。
さらにこれ自身がスペルであるためスペルブーストも進む。
これを活用するなどしてできる限り早く次元の超越を手札に引き、スペルブーストを進めるのが超越ウィッチの基本戦術である。
カード名 | マジックミサイル |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | 相手フォロワー1体か相手リーダーに1ダメージ。カードを1枚引く。 |
知恵の光とエンジェルスナイプを兼ねたカード。
軽量ドローソース兼火力兼スペルブースト役。
カード名 | 虹の輝き |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | コスト2以下のフォロワー1体かコスト2以下のアミュレット1つを、手札に戻す。 カードを1枚引く。 |
後攻2ターンめに相手の2コストフォロワーを戻せば、相手が2ターン目にパスしたのと同じになり、自分はスペルブーストをしつつカードを補充できるためテンポアドバンテージになる。
相手がコスト2以下のフォロワー・アミュレットを出さない場合は手札で腐るので要注意。ただし、自分のフォロワーを戻すこともできる。
カード名 | 炎の握撃 |
ステータス | ウィッチ・スペル・8PP |
効果 | 相手フォロワー1体を破壊する。 スペルブースト: コスト -1 |
除去スペル。スペルブーストが進んだ中盤以降では0PPで撃てることも珍しくない。
「受けるダメージは0になる」能力を持つフォロワーもこのスペルでなら破壊できる。うまく使い分けたい。
カード名 | 陰陽の開祖・クオン |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・15PP・進化前5/5、進化後7/7 |
効果 | 進化前:スペルブースト コスト-1 自分の場に式神・形代か式神・暴鬼が出るたび、それは疾走を持つ。 ファンファーレ: 式神・天后1体と式神・暴鬼1体と式神・形代1体を出す。 進化後:自分の場に式神・形代か式神・暴鬼が出るたび、それは疾走を持つ。 |
2018年~19年頃、環境の高速化についていけずやや下火となっていた超越ウィッチ。2019年末に登場し、超越を再び環境上位に押し上げた犯人新たなフィニッシャーがこれである。
第一の強さは、守護・疾走を持つ式神たちが盤面を埋め尽くす圧倒的な展開力であり、次元の超越と同ターンに使えれば勝利はほぼ間違いない。
それに加え、出る式神たちがラストワードで大幅にスペルブーストを進められるため、仮に出したターンに勝負を決められなくても、遅いターンに引いた次元の超越や2枚目のクオンを次のターンで使えることが多く、いくつもの役割を果たしている。
カード名 | ナイフトリック |
ステータス | ウィッチ・スペル・1PP |
効果 | 相手フォロワー1体か相手リーダーに1ダメージ。 このスペルブースト が5回以上なら、ナイフトリック1枚を手札に加える。それは「自分のターン終了時、自分の手札のこれを捨てる」を持つ。 |
エンジェルスナイプと同等だが、スペルブーストを5回以上貯めればそのターンに限りもう一度打てる、事実上の上位互換。手札を減らさずに最小限のPPでスペルブーストを進められるメリットは想像以上に大きい。
カード名 | 決意の予言者・ルーニィ |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・2PP・進化前1/2、進化後3/4 |
効果 | ファンファーレ:スペルブーストを1回行う。 このスペルブースト が1回以上なら、カードを1枚引く。 4回以上なら、さらに、ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージ。 7回以上なら、さらに、相手のリーダーに3ダメージ。自分のリーダーを3回復。 10回以上なら、さらに、決意の予言者・ルーニィ3枚を手札に加える。 |
スペルブーストが進むほどファンファーレ能力が高まるフォロワー。
事前に1回スペブすれば1ドロー1スペブに1/2フォロワーが出て及第点。4スペブで盤面処理ができ、7スペブならば超越では希少(登場当時。後に増加した)な回復が可能。
10スペブまでいくと超越では手札が溢れる可能性があり要注意。
カード名 | 石英の魔女 |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・5PP・進化前2/3、進化後4/5 |
効果 | スペルブースト コスト-1 進化前:ファンファーレ:カードを1枚引く。スペルブーストを1回行う。 |
位置づけとしては、カオスウィザードのリメイク。ローテーションでは彼の代替だが、アンリミテッドでは容赦なく併用できる。当然、超越ウィッチを強化した。
カオスウィザードに比べドローできる枚数が1枚減ったが、スタッツが上がり、進化せずともスペルブーストできる点が優れる。
カード名 | 水晶の魔剣士 |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・3PP・進化前3/3、進化後5/5 |
効果 | ファンファーレ スペルブースト を1回行う。自分のデッキが20枚以下なら、1回ではなく5回。 |
超越に革命をもたらした存在。カード1枚で5回スペブは画期的。
仮に次元の超越を引いたターンが遅くても、このカードでスペブを進めればあっという間に飛べる。
条件となる「自分のデッキが20枚以下」も、アンリミなら上記の多彩なドローソースにより5~6ターンで達成できることが多い。
今引きしたドローカード「運命の導き」「カオスウィザード」「石英の魔女」を0コストにできる点が非常に好相性。
序盤に欲しいカードではないので、初手にあったらマリガンしよう。
カード名 | マジカルリス |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・2PP・進化前1/1、進化後3/3 |
効果 | ファンファーレ カードを1枚引く。スペルブーストを1回行う。 |
マジックミサイルの火力が1/1フォロワーに置き換わったようなもの。
コストが軽い、カードを引ける、スペルブーストできると、超越との相性は抜群。
他のドロースペル等と異なり「カードを引いてからスペブする」という順序なのも嬉しい。
カード名 | グリモアソーサラー |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・9PP・進化前3/3、進化後5/5 |
効果 | スペルブースト コスト-1 突進 ファンファーレ:スペルブーストを2回行う。 |
盤面処理とスペルブースト要員を兼ねるフォロワー。
鬼呼びの導師に比べると、コストとスタッツでは劣るが、スペルブーストを2回、しかもファンファーレで行える点が優れている。
カード名 | 輪廻の女神 |
ステータス | ニュートラル・フォロワー・10PP・進化前7/7、進化後9/9 |
効果 | アクセラレート 1; ・極光の天使 ・熾天使の剣 チョイスしたカード1枚を手札に加える。 ========== 守護 自分のターン終了時、自分のリーダーを7回復。 |
超越では本体は忘れてよく、アクセラレートで使うことが前提となる。
極光の天使はファンファーレで、相手の疾走フォロワーにリーダーが攻撃されたときそれを-2/0する能力を持つ(1ターン)。アンリミ環境は疾走が跳梁跋扈しており、対策として有力。
熾天使の剣はコスト2以下のフォロワーかアミュレットを破壊できる。厄介なアミュレットを使う相手への対策となる。
いずれも2PPと軽く、柔軟性を持ったメタカードとして有力である。
カード名 | カウンターマジック |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージ。 自分のリーダーは「次に受けるダメージを0にする」を持つ。 |
除去スペルとしては対象が不確定なのが欠点だが、選択できない相手フォロワーを倒せたり、当て先がなくても第二の効果目当てで撃てることが、利点にもなりうる。
第二の効果はアグロ相手の延命にも大ダメージによるワンショットキルを防ぐのにも有効。
カード名 | マジカルキャット |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・4PP・進化前1/1、進化後3/3 |
効果 | 奇数回目のスペルブーストなら、コスト-1、偶数回目のスペルブーストなら、+1/+0 突進 攻撃時 カードを2枚引く。 |
スペルブーストにより受ける効果が回数ごとに異なる珍しいフォロワー。カオスウィザードの亜種か。
自身が突進を持つため進化権を切らずとも除去に使えるのは長所。相手がフォロワーを出さないと攻撃時効果の2ドローが難しいのと、自分自身がスペルブーストを持たないのが短所。
比較検討しようと言いたいが、併用する構築もよく見かける。
大量スペブしたマジカルキャットを超越で得た追加ターンでのトドメの打点にするのも有力な使い方。
カード名 | 陰陽の秘法 |
ステータス | ウィッチ・スペル・1PP |
効果 | 自分の手札の「スペルブーストを持つカード」1枚に スペルブースト1回を行う。 |
魔力の蓄積が2PP軽くなったかわりに1ドローと1スペブが削られた。
超越のデッキコンセプトと噛み合った1PPスペルとして非常に有力。叡智の神鳥(次項)のためのPP調節に使えたりもする。
スペブ対象は超越だけでなく、運命の導きのようなドローソースに対して行い序盤を加速するのも有効である。
カード名 | 叡智の神鳥 |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・2PP・進化前2/2、進化後4/4 |
効果 | アクセラレート 1; 自分のリーダーを2回復。カードを1枚引く。 ファンファーレ ランダムな相手のフォロワー2体に2ダメージ。 エンハンス 3; ランダムな自分の手札1枚を捨てる。 進化時 自分の残りPPが1以上なら、自分のEPを1回復。 |
アクセラレートで用いれば、知恵の光の上位互換。2点の回復が生死を分けることはよくある。
残りPPが1でないとアクセラレートできず、3以上だと手札を捨てなければならないなど、取り回しが難しい。
だが、強力な相手が揃った現代のシャドバで生き残るには、こういうカードを何とか使いこなしたい。
カード名 | 一世の探究 |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | 自分の手札1枚を捨てる。カードを2枚引く。 その後、自分がこのバトル中にデッキから手札に加えたカードが15枚以上なら、カードを2枚引く。 (初手と引き直しは含めない)(引いたカードはデッキから手札に加えたカードとして扱う) |
手札入れ替えカード。知恵の光が1PP重くなったかわりにルーター(捨てて引く)能力がついた。
デッキに入れたメタカード当たった相手に刺さらない場合など、当座に不要なカードを探究で捨てて手札入れ替えるとよい。
「手札に加えたカードが15枚以上」の条件も超越デッキなら達成しやすいが、そうでない状況でも十分。水晶の魔剣士との相性も良好。
カード名 | 天使の恩寵 |
ステータス | ニュートラル・スペル・3PP |
効果 | カードを2枚引く。 自分の残りEPが相手より多いなら、自分のリーダーを2回復。自分のPPを2回復。(進化可能でないターンの残りEPは0) |
普通に使うと3PP2ドローと精神統一相当で、運命の導きなどに比べ今ひとつ。
真価を発揮するのは後攻時で、4ターン目に使えば実質1PPで2ドロー2回復と素晴らしいスペルになる。
5ターン目以降も、使う際はEPを相手より多く残しておきたい。
カード名 | チャクラムウィザード |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・5PP・進化前1/3、進化後3/5 |
効果 | スペルブースト コスト-1 ファンファーレ 相手のフォロワー1体に3ダメージ。スペルブーストを1回行う。 進化時 相手のフォロワー1体に3ダメージ。スペルブーストを1回行う。 |
マジックオウル、キョウカ、グリモアソーサラーに近い使用感のフォロワーで、スペルブーストと盤面処理を行える。
進化を切れば3ダメージを3回(本人の攻撃含む)であり、処理力は高い。比較的簡単に0PPでプレイできる点も優秀。
カード名 | 万能の奇跡・メルティーナ |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・3PP・進化前1/1、進化後3/3 |
効果 | ファンファーレ カードを2枚引く。スペルブースト を1回行う。 ファンファーレ このスペルブースト が5回以上なら、ランダムな相手のフォロワー1体に3ダメージ。自分のPPを2回復。10回以上なら、さらに、自分のEPを1回復。 進化時 相手のフォロワー1体を消滅させる。万能の奇跡・メルティーナ 1枚を手札に加える。それにスペルブースト を2回行う。これは消滅する。 |
初期時点で精神統一に1/1フォロワーがついてくる。
これのスペルブーストが5以上なら1PPで2ドロー1スペブ+3ダメージに1/1フォロワー、10以上ならEP回復と、超越に欲しい要素のバーゲンセールとなる。
進化を切ると1体消滅除去ができて本人は手札に戻ってくる。
総じて強力な一枚であろう。
関連カードの種類が多くなったので、編集時点(2022年10月)のアンリミテッド超越ウィッチではあまり見かけないカード(過去の超越ウィッチのもの)は折り畳みの中に入れる。(クリックで展開)
カード名 | エンジェルスナイプ |
ステータス | ニュートラル・スペル・1PP |
効果 | 相手フォロワー1体か相手リーダーに1ダメージ。 |
同じく1コストという軽量で撃てるスペル。超越にとってはやはり重要なカード。
1ダメージと侮るなかれ、その1ダメージで勝敗が決する事も往々にしてある。
超越のようなスペルブーストでコストが下がるカードにとって、1コストスペルは併用しても合計コストが下がらないため「打ち得」である。
カード名 | ゴーレムの錬成 |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | クレイゴーレム1体を出す。 |
クレイゴーレムは2/2の2コストフォロワー。効果も持たず平凡なステータスだがスペルであることが重要。
フォロワーをほとんど採用せずスペルで埋める超越ウィッチにおいて貴重なフォロワーを出せるカードになる。
「ゴーレムアサルト」というカードもある。こちらは2PPでスペル「ガーディアンの錬成」を手札に加える。ガーディアンの錬成も2コストスペルで、ガーディアンゴーレム(3/3守護のフォロワー)を出せる。つまり4PPで3/3守護を立てつつ2回スペルブーストできる。
カード名 | 魔力の蓄積 |
ステータス | ウィッチ・スペル・3PP |
効果 | スペルブーストを持つ手札のカード1枚を、2回スペルブーストする。 カードを1枚引く。 |
スペルブーストを持つカードを1枚選び、2回スペルブーストするスペル。これ自体がスペルなので、実質『選んだカードを3回、他のカードを1回スペルブーストするカード』とも言える。
次元の超越を使うには10回以上のスペルブーストを重ねたいため、1枚で複数回のスペルブーストを重ねられるのは大きな魅力。スペルブーストでコストが下がるカードに対して使えばPP3で対象のコストを3減らせるので実質ノーコストでそれ以外のカードをスペブ出来る事になる。
1枚ドローの効果もあるのでデッキ圧縮にもなる。
カード名 | マーリン |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・4PP・進化前3/2、進化後4/3 |
効果 | ファンファーレ:スペルブーストを持つスペルを自分のデッキからランダムに1枚手札に加える。 進化時:スペルブーストを持つスペルを自分のデッキからランダムに1枚手札に加える。 攻撃時:スペルブーストする。 |
超越を含む『スペルブーストを持つスペル』を登場時と進化時の2回サーチ可能なフォロワー。超越が手札にないと話にならないので、そう言う意味でも貴重なカード。
出して即進化する事で1枚で2枚のスペルブースト付きスペルをサーチ出来るため、超越を狙ってサーチするのはもちろん、超越以外を引いて来ても手札枚数のアドバンテージが得られるので強力。
攻撃する事で手札の全てのカードをスペルブーストでき、相手の盤面処理と並行して手札の強化を行える。特に進化した直後に相手のフォロワーに攻撃すれば、サーチしたばかりのスペルブースト付きスペル2枚を含む全てのスペルブースト付きカードをスペルブースト出来る。ただしステータスは低いので注意。
このカードのレアリティは最高のレジェンドである。超越ウィッチを安く構築したい場合は採用を見送るか、進化時効果はないもののファンファーレでスペルブーストを持つカードを引ける「学院の新入生・ルゥ」で代替するのもひとつの手段である。
カード名 | ウィンドブラスト |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | 相手フォロワー1体に1ダメージ。 スペルブースト: +1ダメージ |
除去スペル。スペルブーストによりダメージが増加するため、スペルを満載した超越ウィッチと相性が良い。2PPの軽量スペルであることも、スペルを連発したい超越とのシナジーを高めている。
フォロワーの少ない超越ウィッチにとって相手のフォロワーを倒す役割はこういったスペルに頼ることが多く、重要である。
カード名 | マジックオウル |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・2PP・進化前2/2、進化後4/4 |
効果 | 進化時:2回スペルブーストする。 |
2コストのフォロワーとして標準的なスタッツを持ちつつ、進化時に2回スペルブーストするのが強力。このカードの登場により、超越を早期(7ターン程度)に発動できることが多くなった。
コスト・スタッツが等しく、進化時に「紅蓮の魔術」というスペルを得られる「古き魔術師・レヴィ」とどちらを採用するかは好みであろう。
こいつのせいで同効果ながらコスト3のスペクトラル・ウィザードは体力1多いだけの下位互換となってしまった…コスト1の差はスペル1発の差に直結するので、
カード名 | フレイムデストロイヤー |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・10PP・進化前7/7、進化後9/9 |
効果 | スペルブースト:コスト-1 |
フィニッシャーとなるフォロワー。ステータスの高さもさることながら、スペルブーストでノーコストで出すことも可能。
これを複数体並べて、超越を発動して次のターンでワンショットというのが超越の勝ちパターン。
フィニッシャーは環境によって移り変わりがあるが、星神の伝説環境においては「キマイラ」や、ファンファーレで相手フォロワーとリーダーにダメージを与える(ダメージ量はスペルブーストにより増加)レジェンドカードの「ギガントキマイラ」の採用例が多い。
カード名 | マナリアの知識 |
ステータス | ウィッチ・スペル・1PP |
効果 | マナリアの魔弾かマナリアの防陣の中から、ランダムで1枚を手札に加える。 |
マナリアの魔弾は2コストでフォロワー1体に3点ダメージ+相手リーダーに1ダメージ与えるコスパに優れたカード、防弾は2コストでクレイゴーレムを出し更にすべての味方のクレイゴーレムに守護を与えるゴーレムの錬成涙目のカードである。
いずれが来ても1枚で2枚分のスペルが撃てることが重要であり、かつ低コスト帯での自分リーダーへのダメージ軽減に役立つため、必携…だったのだがアンリミテッドではスペルブースト組が暴れた結果1枚制限カードとなった。
2021年7月制限解除され、イザベルとの組み合わせ(スペル種類数を稼げる)で採用例がある。
カード名 | 宿命の語り部・ルーニィ |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・4PP・進化前2/3、進化後4/5 |
効果 | 導きの予言・滅亡の予言 ファンファーレ:チョイスしたカード1枚を手札に加える。 攻撃時:スペルブーストする。 |
導きの予言は2コストで2枚ドローするスペル。5回以上スペルブーストされていると2PP回復するので運命の導きの亜種と言える。
滅亡の予言は15コストのスペルだがスペルブーストでコスト-1、発動すると相手リーダーにターン終了時7ダメージを付与する。3枚当てれば相手は次のターンで死ぬ。
直ちにダメージが入るわけではなく相手にターンを回さなければならないので、耐える必要があり超越とは別の勝ち筋としての採用となる。超越があるなら導きの予言でいいだろう。
カード名 | 無貌の魔女 |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・9PP・進化前4/4・守護、進化後6/6(守護無し) |
効果 | 進化前:ファンファーレ:自分の手札のカード1枚を選択する。それと同名のカードを 手札が上限になるまで加える(上限は9枚)。 ターン開始時、このカードは進化する。 進化後:攻撃時:10回スペルブーストする。 |
究極のロマンカード。進化権と10コス以下の超越が一枚あるだけで、永遠に俺のターンが完成する。
つまり相手は死ぬ。問題は世紀末環境で9ターン目まで持ちこたえられるかである。
超越でなくともキマイラやギガントキマイラ無限出しが完成するので盤面をひっくり返せとどめの一撃となるだろう。
カード名 | 魔術の王・ソロモン |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・2PP・進化前2/2、進化後4/4 |
効果 | 進化前:ファンファーレ:ソロモンの指輪1枚を手札に加え、そのコストを-Xする。 Xはこのカードのスペルブーストの回数である。 |
ソロモンの指輪は7コスト、コストX以下でコスト最大のフォロワーを手札に加え、そのコストを0にする。
指輪を9回スペルブーストすることにより、上記「無貌の魔女」をより早いターンで出すことが可能になる。
一時期の超越ウィッチの主軸を担った。
カード名 | カオスウィザード |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・5PP・進化前1/2、進化後3/4 |
効果 | 進化前:ファンファーレ:カードを2枚引く。スペルブースト コスト-1 進化後:スペルブーストする。 |
運命の導きの4~6枚目とも言うべきドローソース。5回スペルブーストすれば0コストで使える点も導きと同じであり、進化すればスペルブーストも行える。
このカードが登場したことで超越ウィッチの回転率・安定性は、劇的に向上した。
カード名 | 未知の求道者・クラーク |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・10PP・進化前2/3、進化後4/5 |
効果 | 進化前:アクセラレート 2; 土の魔片1つを出す。真理の術式1枚を手札に加える。 ファンファーレ: 自分のPPを10回復。土の秘術 自分の手札をすべて消滅させ、カードを9枚引く。 |
超越ウィッチにおいてはアクセラレートで使うことがほとんど。真理の術式はスペル・2PP、相手のリーダーかフォロワー1体に3ダメージ、土の秘術:カードを1枚引く。
4PPで2回スペルブーストし1ドローと3点火力は優秀であり、除去にも最後の一押しにも使える。
カード名 | 小さな優等生・キョウカ |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・3PP・進化前3/3、進化後5/5 |
効果 | 進化前:ファンファーレ:スペルブーストする。 ユニオンバースト 10; 相手のフォロワー1体に7ダメージ。相手のリーダーに2ダメージ。 進化後:スペルブーストする。相手のフォロワー1体に2ダメージ。 |
使用感としては古き魔術師・レヴィやマジックオウルに近い。
進化で2面処理を行いつつ2回スペルブーストできる優秀なフォロワー。
彼らに比べると1コスト重いのが欠点だが、進化せずとも1回はスペルブーストできる点が優れている。
ユニオンバースト(その数字のターン以降にプレイすれば発揮する効果)もあるため、ゲーム終盤でも役割を持てる。
カード名 | 式神の使役 |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | 式神・形代1体を出す。 自分のデッキが20枚以下なら、式神・形代ではなく式神・暴鬼を1体出す。 |
式神・形代は1/3、ラストワード:スペルブースト。
ゴーレムの錬成に近いが、ラストワードでスペルブーストできる点で優れる。式神・暴鬼は3/3であり、これを出せれば錬成の上位互換である。
予め場にクオン、クラシカルソーサラー、鬼呼びの導師を出しておけば、式神が強化される点も見逃せない。
カード名 | 鬼呼びの導師 |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・8PP・進化前1/1、進化後3/3 |
効果 | スペルブースト コスト-1 自分の場に式神・形代か式神・暴鬼が出るたび、それは+1/+0されて突進を持つ。 ファンファーレ 式神・暴鬼1体を出す。 |
クオンのパートナーその1。
式神に突進を付与するため、盤面処理能力が高い。
カード名 | クラシカルソーサラー |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・7PP・進化前2/2、進化後4/4 |
効果 | スペルブースト コスト-1 自分の場に式神・形代か式神・暴鬼が出るたび、それは守護を持つ。 ファンファーレ 式神・形代1体を出す。 |
クオンのパートナーその2。
式神に守護を付与するため、高速化したアンリミテッド環境において中盤の敵の猛攻を凌ぐのに役立つ。
カード名 | 魔力による複製 |
ステータス | ウィッチ・スペル・2PP |
効果 | 自分のデッキをランダムに2枚消滅させる。 このターン終了時、自分のデッキが21枚以上なら、カードを1枚引く。20枚以下なら、このターン中にプレイした自分のフォロワーと同名のフォロワー1枚を手札に加える。(複数あるなら、その中からランダム) |
超越ウィッチでは主に、自分のデッキが20枚以下(=水晶の魔剣士で5スペブ可能)の状態を素早く達成する目的で使用される。知恵の光が1PP重くなったかわりにデッキを2枚削れると考えれば悪くない。
カード名 | 究明の魔術師・イザベル |
ステータス | ウィッチ・フォロワー・3PP・進化前3/3、進化後5/5 |
効果 | 融合; ウィッチ・フォロワー これに融合したとき、それがこのバトル中に1回目なら、ユニオン・マジック 1枚を手札に加える。 2回目なら、知恵の光 1枚を手札に加える。 3回目なら、紅蓮の魔術 1枚を手札に加える。 進化時 運命の導き 1枚を手札に加える。スペルブースト を1回行う。自分のPPを1回復。 |
超越ウィッチでは本体より融合で加わるスペル群が重要。手札のウィッチ・フォロワーを融合するごとに軽量で強力なスペルを手札に加えられる。本体を使う場合は進化を活用したい。
特に「ユニオン・マジック」[2]は2PPのスペルで『ランダムな相手のフォロワーX体に2ダメージ。Xは「(これを含めず)このバトル中にプレイした自分のスペルの名前の種類」である。 Xが8以上なら、アルティメット・マジック1枚を手札に加える。』という効果を持つ。アグロに対抗する軽量全体除去として有力である。
「アルティメット・マジック」は6PPで相手のリーダーに10ダメージなどの効果をもつスペル。超越で得た追加ターンで使えば勝ち筋になる。
エンジェルスナイプとナイフトリックなど、類似のスペルを枚数を散らして両方入れることにより、ユニオンマジックX値の増加を狙う構築例もある。
1ターンに一度までしか融合できない点は注意。
ヘイト稼ぎ要員
Shadowverseにおいて、「超越ウィッチと対戦するのはつまらない」と感じるプレイヤーは多いようだ。
それは、単に次元の超越が強力かつ実用的であるからというだけの理由ではない。
実際、超越ウィッチは相性がモロに出る(早いターンで勝利を狙うアグロデッキには弱い)ので常に環境上位にいるとは限らない。
Shadowverseでは原則的に、相手のターンでプレイに干渉できない。(フォロワーが破壊された際に効果を発揮する「ラストワード」などの要素はあるが、それにしても相手のターン開始時に相手に見えている状態であり、手札や伏せカードなど相手に見えない要素で相手の行動に割り込むことはできない)
すなわち、自分のターン開始時に盤面と手札を見れば、正しい手順でプレイすれば勝利が確定する場面(リーサルという)が存在し、一度そうなれば対戦相手はそれを防ぐことができない。
(ここまでは超越以外でも同じだが、超越独自の理由として)超越を使う側は(リーサル以外の局面でも)手札交換を多用するため必然的にプレイ時間が長くなる。
ゲーム終盤は特に、リーサルの有無を判断する際に超越側の長考が発生しがちである。多数の手札を駆使し、スペルブーストによるコスト・効果の変化、および次元の超越による追加ターンを考慮して、相手にターンを渡さず勝利できるかを判断するには、他のデッキ以上に熟練が必要である。
超越側がリーサルの有無をうまく判断できない場合、「とりあえずスペルブーストしよう」「とりあえず使えるカードを全部使おう」となり、必要以上に長い手順で勝利する「遅延」も発生しがちである。
超越側が上級者であれば短い考慮時間でリーサルを判断し最短手順で勝利できるが、それにしても、次元の超越を使って複数ターンにわたり多数のカード、フォロワーを駆使しての勝利となるため、超越以外に比べると勝利までにかかる手数が長いことは変わらない。
もう一つ厄介なのは、超越がチェイン・コンボである点。追加ターンを得れば勝利に限りなく近づくが、勝利確定ではないのだ。
例えば対戦相手のリーダーがドラゴンで、「鳳凰の庭園」が場にあり「深海の接近」をプレイされ「深海の覇王・ダゴン」を手札に加えられた場合、次のターンに10ダメージを3回食らうことがこちらから見えており、そこでターンを渡された場合、そのターンで自分が勝つか、ダゴンによるリーサルを防ぐかの手段がない限り、その場で敗北を悟り、リタイアすることになる。
だが相手が超越だと、次元の超越が相手の手札にあるか、このターンでプレイ可能なだけコストが下がっているか、超越をプレイされたあとの追加ターンでとどめを刺されるか、が(対戦相手視点で)はっきりしないケースが多く、リタイアするタイミングがつかみづらい。追加ターンで良いカードを引ければとどめを刺せるとみてギャンブル気味に打つ「見切り発車超越」のケースもあるので、敗色濃厚でもリタイアできなかったりする。
結果として超越の対戦相手は、長考、遅延、追加ターンでさんざん待たされたあげく、ただ見ているだけで無抵抗で殺されるため、やられた時のイライラ度が高く、相手にしていても作業感が募る。
「一人でやってろよ~」状態であり、超越を「ソリティア」(一人で行うゲームの意)と揶揄する声もある。
また、シャドバにはハンデスが少ない(相手の手札を破壊したり、山札に戻させる方法が少ない)ことも一つの要因である。
相手が超越を握っていると察知しても、それを直接妨害することができず、ターンが進むごとにスペルブーストが進みコンボパーツが揃っていくのを見ているしかなく、それを遅延させることは難しい。
こちらがフォロワーを出さない、もしくは潜伏など除去スペルの対象にならないフォロワーしか出さないことにより相手の除去スペルを腐らせる方法は一応あるが、今度はこちらの進行が遅れるためこの手法を使える場面は限られるうえ、超越側に除去以外のスペルを連発されたら効果が薄い。
超越の準備を妨害するのが難しいため、超越を発動される前に押し切る以外の対策に乏しく、この点でカードゲームとしての妙味に欠けるとの評価をする声がある。
なお、これは「超越の対戦相手からみた不満要素」であり、超越ウィッチを使う側の不満にはならないことに注意されたい。むしろ、次元の超越の強烈な効果に魅了され、仮に不利な対戦相手が多い環境であったとしても超越ウィッチを使い続けるプレイヤーは後を絶たない。
超越ウィッチ側としては、リーサルがある場合、「対戦相手から見える情報(盤面と追加ターン)だけでライフを削りきれるぞ」とできるだけ早く示してリタイアを促すプレイングが望ましいかもしれない。
超越側も環境が高速化するほど相手のフォロワーを処理しつつ手札にワンショットキルできるだけのパーツを揃える必要がありその場その場で最善手を打てなければ超越を発動できずに負けてしまうだろう。シャドバ随一のコンボデッキと言える。
このカードは一種の環境チェッカーとしての役割も果たしている。成功率によって環境全体の速さを計ることができる。
ローテーション、そして
そんなこのカードだが、新たに導入された最新5つ分のパック+プライズカードしか使えないローテーションというレギュレーションが導入されたことで最初期のパック出身のこのカードはローテーション落ちとなった。現在はすべてのカードが使用できる世紀末環境アンリミテッドでしか使用できない。
がそのアンリミテッドでは導入後から当然のごとく環境最上位となっている。正直このカードを隔離して環境を調整したと言っても過言でも何でもない。同じくローテーションでは使用不可になったリノセウス擁するエルフ、アグロという意味ではこちらも同じく速いヴァンパイア相手に食うか食われるかの速攻勝負を繰り広げているという。
フォロワーはスペルブーストできるかスペルブースト持ちのみ、後はスペルを大量搭載が主流のようだ。
その後、環境の高速化に乗り遅れ、2018~19年頃にはやや下火になったが、2019年末に追加された「陰陽の開祖・クオン」、2020年末からの「水晶の魔剣士」などが追い風となり、再びアンリミテッドのメタ上位に躍り出た。
関連動画
関連項目
- 次元の魔女・ドロシー (このカードに描かれてる人物)
- Shadowverse
脚注
- *2017年11月29日のメンテナンスで、コストが18から20に修正された。
- *2021年10月28日のメンテナンスで、ユニオン・マジック、アルティメット・マジックのコストや効果が修正された。ここでは修正後のものを記載している。
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