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武御雷とは、ゲーム「マブラヴ」およびそれを元にする作品に登場する人型兵器である。
型式番号はTSF-TYPE00、通称「零式」。ただし搭乗者によって仕様が違う機体が数種類存在し、それに応じて型式番号が若干異なる（後述）。
概要
「F-4J 瑞鶴（ずいかく）」の後継機として、「TSF-TYPE94 不知火」の開発によって培ったノウハウをつぎ込んで開発された第三世代戦術機の一種。
将軍およびそれに近しい有力武家、そしてその直衛部隊の熟練衛士のみが搭乗する前提で、尚且つ日本国内での運用に限定すると言う条件と引き換えにとにかく性能を優先してコストパフォーマンスやメンテナンス性を後回しにした機体であるため、他の量産型戦術機と比べて比較にならない程の圧倒的な機動力を持つ。加えてマニピュレーターや間接部を含めた全身をスーパーカーボン製ブレードエッジ装甲で覆っているため耐久性も高く、それを生かした格闘戦能力も高い。
有力者が乗るための機体であるが、日本帝国における将軍の理念「将軍家の人間は、自ら第一戦に立って臣民の模範となるべし」により、防衛任務のみならず攻撃的な作戦にもこの機体が投入される事がある。
機体の運用思想からミサイルランチャー等の武装を装備出来ないと言う欠点はあるものの、それを補って余りある程の近接格闘能力を誇る。
桜花作戦の際にはあ号標的（オリジナルハイヴコア）を撃破するための凄乃皇四型を、たった5機で数十万のBETAを乗り越えあ号標的の元にたどり着かせる事に成功したと言う多大な功績から、（作中の）2001年時点では世界最高性能の戦術機として認められている。
この結果を受け、特需と世界情勢における日本帝国の発言力強化のため、量産化して輸出する事も検討され始めている。
バージョン
日本帝国の将軍およびそれを守護する斯衛が搭乗するための機体であるため、カラーリングおよび調整には古代日本の「冠位十二階」の概念が当てはめられており、何種類かの仕様違いが存在する。
桜花作戦にてA-01部隊に貸し与えられた機体は00F1機・00A3機である。
| カラー | 型式番号 | 概要 |
| 紫 | Type-00R | 将軍専用機。武御雷の中で唯一生体認証システムが組み込まれており、 データの書き換えを行わない限り将軍である煌武院悠陽本人とその双子の妹である御剣冥夜にしか操縦できない。 完全なワンオフのチューニングが施されており、武御雷の中でも随一の性能を誇る。 |
| 青 | Type-00R | 五摂家出身の武家が搭乗する機体。作中では斑鳩・崇宰恭子が搭乗。 紫の将軍専用機よりも若干汎用寄りの調整がなされているが、それでも基本的な部分は 将軍専用機と同じであるため非常に高性能。 |
| 青 | Type-98XR | 武御雷が制式採用される前の量産試験機であり、正式名称は「試製98式戦術歩行戦闘機 武御雷 TYPE-98XR」。詳細なスペックは不明。作中では崇宰恭子が搭乗。 ２０１３年現在、TypeR（青）のみ登場しているがおそらく武御雷や瑞鶴と同じようなカラーリングが存在すると思われる。 |
| 赤 | Type-00F | 五摂家に近しい有力武家出身の者が乗る機体。作中では両月詠中尉・真壁清十郎が搭乗。 紫や青の機体に敵うほどではないものの、極めて高機動の機体。 |
| 山吹 | Type-00F | 五摂家に近しくない譜代武家などの比較的有力な武家出身の者が乗る機体。作中では篁唯依中尉が搭乗。 紫と青の関係に同じく、基本仕様は赤の機体に準じる。 |
| 白 | Type-00A | 一般武家出身の者が乗る機体。作中では三馬鹿が搭乗。 「高機動型」の位置づけで特に機動力に優れている（流石にF型（赤・山吹）には劣るが）。 |
| 黒 | Type-00C | 一般武家の出身が乗る機体。作中では帝国斯衛軍へ入った白銀武が搭乗。 武御雷の中では最も性能が低く、白のA型と比べても出力比で1割程度の差があり、 R型と比較すれば実に1.4倍もの性能差があるものの、それでもなお 不知火と比べて2割増しの出力に6割増しの間接強度という高性能を誇る。 |
このような様々なカラーリングが存在する事からも分かる通り迷彩効果を一切考えていないが、これは主な敵であるBETAにはカラーリングによる迷彩効果がまるで期待できないことが分かっているからである。
それならばと、搭乗者の身分を明らかにすることにより一般兵士の士気を高め、かつそのような衆人環視の状況を作る事により搭乗者が責務を放棄した行動に出るのを防ぐため、派手に機体色を塗り分けている。
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関連項目
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