概要
東京都の練馬区に本部を置く。江古田にキャンパスがあるが、本部の住所は東京都練馬区豊玉上1-26-1に所在する。(ちなみに「江古田」自体は中野区の住所である。)大学の略称は「武蔵大」または「武蔵」(稀に「武大」)。
旧制武蔵高等学校(戦後の教育制度の大学1、2年に該当)の流れを引く大学で、設立当初は経済学部のみの単科大学であった。現在は文系4学部(経済学部、人文学部、社会学部、国際教養学部)を擁する比較的小規模な大学である。
学習院大学、成蹊大学、成城大学と並ぶ東京四大学として知られる歴史ある名門でもある。中高の方が歴史が長いと勘違いされがちだが、旧制武蔵高等学校は旧学制での高等学校つまり、戦後新学制での大学1.2年のことなので、あくまで大学の創立が先である(今の高校は戦前旧制でいうところの中学)。
ゼミの武蔵
大学側は、ゼミナール(ゼミ)に重きを置いており、設立以来、少人数教育を行っている。これは武蔵大学の前身に当たる旧制武蔵高等学校時代からの伝統で、1951年(昭和26年)にはすでに1年次から4年間全ての学生が必修の充実したゼミ教育を受けていた。また、武蔵のゼミ教育を発展させたものが「学部横断型ゼミナール・プロジェクト」である。 他にも全学部が1年次から少人数のゼミを開講、また他学部のゼミも選択できるという「学部横断型ゼミナール・プロジェクト」を行っている。このことから「ゼミの武蔵」というキーワードが用いられている[1] [2]。
パラレル・ディグリー・プログラム
実は、武蔵大学に通いながらロンドン大学の学位を取得することができる「パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)」がある(日本の大学では初である)。これは国際教養学部国際教養学科経済経営学(EM)専攻の学生のみ参加することが可能なプログラムである。仕組みとしては、留学せずに武蔵大学に通いながらロンドン大学の科目を並行履修し、両大学の学位取得を目指すプログラムである。学位取得までの流れとしてはこれ[3] とこれ[4] を参考にしていただきたい。こののメリットとしては、留学がない分、ダブルディグリー(直接留学)より費用を抑えられるところ(ただ直接的に留学したい人にとっては想像とは離れてしまうかもしれないが)。とは言っても留学オプションがあるので直接留学もできる。ちなみにPDPに参加するために、一般的に高学歴と言われている早稲田大学や慶應義塾大学を蹴って武蔵大学に入った人がいる。武蔵中学校・高等学校との関係
大学とはキャンパスを共有し、同一学校法人により経営されている。学校側は中学・高校・大学を総称して「武蔵学園」と呼称し、学園長を設けており、高校に同大進学希望者を対象にした推薦枠が存在しているが、大学と高校は附属校の関係にはない。(wiki抜粋)
以前のこの記事のバージョンでいくつか気になる点も多かったので、これら(元中高生並びに大生)に独自取材してきた情報を基に書かせていただく。武蔵中高は全国的に有名な進学校(所謂御三家の一つ)であり、毎年東大や医学部に多くの生徒を合格させている学校である。故に世間的には武蔵中高がエリート中高なのに対して大学は凡庸。これが本当にリアルな所。中高の敷地と大学の敷地との間には、濯川(すすぎがわ)という小さな川があり、それを中高生たちが「向こう(大学側)へ渡ったら不幸になる」的な意味で「三途の川」と呼び、大学生達を小馬鹿にしている話がある。これは本当の話ではあるものの、今より20~30年前の学歴が今よりももてはやされていた時代に主に言われていた言葉であるといわれている。ではなぜそのように言われていたのか、それは単純かつ明白なことである。というのも中高生は思春期真っ盛りの時期であり、誰しも言えることだが複雑な感情を持ちがちである。しかも、男子校という同じ性別しかいない考え直してみれば窮屈でしかない環境の集まりである一方で、武蔵大学は共学(男女共にいる)という中高生からしてみれば大学生はキラキラした日常を送っているように見えていたからだ。それ故に中高男子校で受験はしたものの隣の敷地で自分たちとは違う日常を送る武蔵大生に対して抱いた印象や感情は恐らく彼らの根底にあったのは大生に対する羨みの感情でありルサンチマンだと言えるだろう。さらには、中高生が一部の大学生(所謂チャラチャラした感じの大学生)から「おい!お前ら御三家って呼ばれている進学校だろ?俺らに負けんようになw。ここ(濯川)渡ったら不幸になるかもしれんなwまさに三途の川ってやつかw」というような相手を刺激させたり煽ったりするような発言を受けてしまったことが原因だろう(大学生からしてみればギャグ感覚で言ったつもりかもしれないが)[5] 。ぶっちゃけ言うと複雑な感情を持つ思春期の人間がわけのわからん大人から刺激させるようなことを言われたり煽られるようなことを言われたりするとその複雑な感情がさらに拗れてしまいすごく歪んだ感情(要するにひん曲がった感情)を持ってしまったってことだ。その点に関しては思春期故の幼さと複雑な感情が重なって溝が出来てしまったのだろう。そのような過程から中高生からしてみれば大生に対する負のイメージを抱いてしまったのだろう(年頃故に仕方のないことかもしれんが)。要は心の問題である(思春期特有の拗らせってところだろうか。元はと言えば大生が煽らなきゃいいだけの話だが)。あとはそのような実態を知らないマスメディアが中高が御三家であることを持ち上げるために武蔵大学叩きをしたということも考えられる。これは社会学でも言えることだが、何かを待ちあげる(賛美すること・推すこと)には叩くもの(徹底的に否定すること)が必要である。そうやって少なからず比較に近いようなことをしないと自分たちが推すものを大衆に響かせることができないからね。これは超極端な話ではあるが、かつてのマスメディア(インテリ)が社会主義の世界を賛美し資本主義社会を叩いていた構図と同じことだ(というのも、かつてのっていう意味では「御三家」っていうのもぶっちゃけもう過去の話であるってことは少なからず共通している)。故に実態を知らないまま想像やメディアからの情報を信じ強い発言を繰り返される事は余り生産的ではない(何せ武蔵大学を取り扱った記事や雑誌はこのような根深いものがあるのにも関わらずそういったことをちゃんと下調べしていないものが結構多い)。
実は社会的評価が高い
上記のようにマイナスイメージが付きがちかもしれないがそんなことはない。ランキング形式にはなってしまうが以下のような評価を受けている。
- 面倒見が良い大学 - 全国私立大学2位(首都圏1位)※14年連続首都圏1位
- 小規模だが評価できる大学 - 全国私立大学1位(首都圏1位)※7年連続首都圏1位
- 入学後、生徒を伸ばしてくれる大学 - 全国私立大学3位(首都圏4位)
- 教育力が高い大学 - 全国私立大学5位(首都圏8位)
- 就職に力を入れている大学 - 全国私立大学20位(首都圏15位)
※『サンデー毎日』2023.9.17号「全国645進学校アンケート『オススメ大学』ランキング」(大学通信調べ[6])
このように社会的評価も高いため、客観的に見ても学歴コンプを持つ必要すらないと見てだろう(ただガクチカとか学生時代にやるべきことや頑張ったこととかは経験値として積んでおくべきなのはどこの大学においても共通である)。あとは4年間で自分が努力してきたことが大切であることを踏まえて、それらを売りにするのもいいし「ゼミの武蔵」で培った力を存分にに発揮して活かすのもいい。何せ多様な時代になったから。
沿革
- 1949年 - 武蔵大学及び経済学部経済学科設置
- 1959年 - 経済学部経営学科設置
- 1969年 - 人文学部を設置
- 1992年 - 経済学部金融学科設置
- 1998年 - 社会学部社会学科設置
- 2004年 - 社会学部メディア社会学科、人文学部比較文化学科設置
- 2005年 - 人文学部3学科を改組
- 2011年 - 人文学部3学科を改編
- 2011年 - 人文学部3学科を改編
- 2015年 - 「ロンドン大学と武蔵大学とのパラレル・ディグリー・プログラム」開始。
- 2022年 - 学校法人根津育英会武蔵学園創立100周年。国際教養学部を設置。
課程
学部
- 経済学部
- 人文学部
- 社会学部
- 国際教養学部
- 国際教養学科
- 五十嵐公太 - ミュージシャン、元JUDY AND MARYドラマー
- 風雅なおと - 歌手
- 木谷高明 - ブロッコリー創業者、ブシロード代表取締役社長
- 横関大 - 作家、第56回江戸川乱歩賞受賞者
- 鈴木道明 - 元東武タワースカイツリー代表取締役社長
- 酒見重範 - 東武タワースカイツリー代表取締役社長
- 六代目神田伯山 - 講談師・YouTuber
大学院
関連動画
関連商品
主な出身者
関連項目
関連サイト
東京四大学 |
学習院大学 - 成蹊大学 - 成城大学 - 武蔵大学 |
脚注
- *「武蔵大学学長 平林和幸氏 - 大学学長インタビュー」
- *asahi.com、2009年9月1日
- *「PDP(パラレル・ディグリー・プログラム)について」
- *「早稲田を蹴って武蔵大に!?パラレル・ディグリー・プログラムを紹介」
- *「武蔵大と武蔵中高の間の川を「三途の川」と称したのは中高生でなく武蔵大生のギャグが発端です!」
- *「「面倒見が良い大学」14年連続 首都圏1位「教育力が高い大学」首都圏8位ほか—全国645進学校アンケートで今年も高い評価を獲得!— | 武蔵大学」
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