歩兵とは、将棋の駒の一つである。一般的には歩(ふ)と略して呼ばれる。
「歩兵」は一般的な単語としては「ほへい」と読むが、将棋では「ふひょう」と読む。
概要
進み方は「前に一つ進むだけ」という弱いものであるが、初期状態では一人9枚ずつも与えられており、攻守において先陣をなす駒である。チェスにおけるポーンと同じような役割を持つ(動きは異なる)。
歩は相手に与えても損失は比較的小さいので、相手にただで渡す前提で盤上の歩を突いたり(突き捨て)同様に手持ちの歩を打ったり(叩き/合わせ)して、相手の邪魔な駒を動かすということもよく行われる。また歩が成った「と金」(次に述べる)は、金と同じ動きができる上に相手に取られても単なる歩に戻るため、リスクが少なく攻める事が出来る最も効率の良い攻め駒だと言える。
将棋には『成る』という基本ルールがあり、金以外の小駒(銀,桂,香,歩)が成ると金と同じ動きができるようになるが、特に歩が成ったものを『と金』と呼んでいる。成った駒はその後裏返して行動する事になるが、それぞれの駒によって書かれている字が違い、歩の裏に書かれている文字がひらがなの『と』のように見えるためである。何故そのような字が書かれているのかは諸説あるようだが、一般的には『と』のように見えるが実際は『金』が崩してかかれたものであると言われている。
歩のみに課されている制限として、『二歩』と『打ち歩詰め』がある。
どちらもやった側の反則負けとなる。特に二歩は将棋初心者がおちいり易い罠である。
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