死刑とは、刑罰の一種であり、武士の情けであり、死の宣告である。
それ以上の刑罰を科せられないため「極刑」とも言われる。
概要
文字通りの刑罰であり、対象の生命活動を奪うことにより罰を与える。
古代、人間が「規律」を定め始めると同時に、共同体の長が不埒者を「狩る」ことは自然なことであったと言える。やがて無罪と死刑との間に拷問刑や使役刑が定められると、死刑は被告を労奴として使役刑を科すことなく速やかに死亡させるという意味で「究極の刑罰」「至上の刑罰」となった。
即ち、死刑とはそれ以上の私刑の連鎖…いわゆる弔い合戦を防ぐための刑であり、また本人も無罪以上に罪の意識が消える(?)ため、文字通り死をもって罪の終極となるのである。国家が民衆を制御できない時代における、民衆による連鎖災禍を断ち切るための処置であったとも言える。
また、死刑となれば生き恥を晒さずに死ねるため、「奴隷階級に落とされないままに死ねる」という名誉的な理由で死刑を望むようなプライドの高い貴族なども、中世などには存在していた。
また上述「武士の情け」とは、不具や身分転落による生き恥や不幸を味わうよりは、ここで死なせておこうという温情から来る発想によるものであり、「究極の刑罰」の分かりやすい例と言える。
死刑あれこれ
死刑には様々なものがあり、また罪の重さにより死亡前に加えられる拷問刑も異なる。
例えば「高貴」な処刑法は大抵苦痛抜きで即死するものとされており、ギロチンによる斬首刑や薬殺刑、近代の絞殺刑などが相当する。また銃殺刑が軍隊高官への死刑として用いられる場合もある。介錯もこれに相当する。
また、かつて斧などで斬首をしていた時代では、腕のいい、すなわち一撃で首を落とせる処刑人を所望できるのも貴族のみに許された特権であった。
逆に名誉を棄損させるためにあえて民衆の目前で死刑を執行する場合もあり、これを公開処刑という。
さらなる刑罰としてわざと苦痛を与えながら処刑することもある。その種類は多岐にわたり、火刑や磔によるものから、ゾウさんによる死刑や市中轢き回しまで多岐にわたる。その際たる物は凌遅刑や動物刑であろう。前者は肉体を細かく切り刻んで苦痛を与えて殺し、後者は闘技場などでライオンなどに食い殺させる刑である。
中には宗教的な刑罰(破門など)を加え、地獄行きとした後に死刑に処することもある。
死刑が決定されたとき、それを執行する特別な場所を刑場という。特に刑場は法整備が整った江戸時代以降にみられ、それまではお白州、即ち各地の奉行所などで行われたため、明確な刑場は存在しなかった。
歴史的に有名な刑場として関ヶ原の西軍高官(石田三成ら)などが処刑された「六条河原」や、杉田玄白らが処刑死体の「腑分け」を行ってターヘル・アナトミアの情報を検証した「小塚原刑場」などであろうか。
死刑を「国家による脅迫」として政治活動に用い、政敵を死刑に追いやって自身の権益を増大させる政治形態を「恐怖政治」という。
このような政治形態を取った君主としてはフランス革命による政権奪取後に恐怖政治を敷いたロベスピエールや「イワン雷帝」で知られるモスクワ・ロシアのツァーリ(皇帝)イヴァン4世などが挙げられる。
死刑廃止論
「死刑制定による犯罪抑止効果が疑わしい」という理由により国家の法律による死刑を廃止せんとする論者を「死刑廃止論者」、またそのような人物が俎上にする議論を死刑廃止論(または賛成派反対派を含めて「死刑存廃問題」とも)という。
即ち、個人が国家を凌ぐことはあり得ない以上、死刑ではなく(アメリカのように)寿命を大きく超える使役刑を科すことで抑止力を期待しようというのが論旨である。これは、日本における死刑の決定が明治時代の法律を論拠にしており、死刑決定に際し主観的な部分が大きい点にもよる。
この問題は「どっかのバカ」が感情論や宗教問題などを持ち込んだことにより混乱を来し、やがて現行法律に対する反発を趣旨としている社会主義者と結合し、最終的に常時犯罪を犯す、または「ばれない犯罪は犯罪ではない」をモットーとする某民族の口の端にまで上るようになった。日本に至っては死刑廃止論さえ票田稼ぎに使われるようになっている(公明党は死刑廃止をマニフェストに加えている)。
日本には「模範囚制度」という、多少冷静であれば刑期を減らすことができる制度が存在し、また刑法が古いため50年以上の刑期を科すことが難しい現行法律においては、大幅な刑法改正が起こらない限りは死刑廃止もまたあり得ないと考えられる。
それに、日本にはこんな諺がある。「バカは死ぬまで治らない」と。
死刑じゃ!
よくお嬢様キャラや姫君キャラ、女王などが無礼者に対し反射的に「死刑じゃ!」と言うような場面がある。
特に「不思議の国のアリス」におけるハートの女王が、ことあるごとに首を刎ねようとすることで有名であろう。
安易に死刑を宣告するのもどうかと思うが、日本ではハートの女王などのイメージから、「高飛車な王女のわがままな要求に背けば即死刑」というイメージがついてしまった。これでは私刑である。
実際、中世において斧などで死刑を実際に執行する人間は「死刑執行人」「処刑人」と言われ、賎民とみなされた反面人間の尊厳が関わる職能であるから給料の払いは悪くなく、腕のいい処刑人は賎民でありながら高い地位を与えられることもある。
しかし、間違っても甲冑を着た姫や甲冑を着た部下がその場で対象を殺すような処刑があったわけではない。
ニコニコ動画では
「死刑」をタグに用いる動画には大きく分けて「死刑存廃問題に関する啓蒙動画」と「まるで死刑に遭いそうな状況である(または遭う)動画」に使われる。また、某ふたばでの「開廷」「裁判長!」「死刑」「閉廷」ネタから、リア充であることをほのめかす(またはほのめかした)動画などでこのコメントがつくこともある。
実際に死刑(私刑)がなされる動画は人道的にも法律的にもヤバいので、Liveleakやtheyncなどへどうぞ。
また、FPSゲーム「Call of Duty4」のオープニングはある国の首相が軍事組織に銃殺刑にされるものである。
ニコニコならばいずれ「死刑逃げて」というタグが発生するのであろうか。
関連項目
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読み:シケイ
初版作成日: 10/07/20 01:48 ◆ 最終更新日: 12/03/21 20:58
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