概要
名古屋駅と関西圏を結ぶ列車として設定されていたが、一部の列車が神戸駅発着だった他は全て大阪駅発着であった。比叡と命名されるまでは、東海道本線内で唯一列車名の無い優等列車であった。
名古屋駅と大阪上本町駅を結ぶ近鉄の特急列車に対抗する列車として、東海道本線特急つばめ・はとや関西本線準急かすがと共に中京圏と関西圏の輸送に利用されていた。
また、自由席連結準急東海に対する全車指定席準急新東海と同じ時期に、全車指定席準急伊吹が名古屋駅と大阪駅・神戸駅との間に1往復ずつの計2往復が設定された。
東海道新幹線開業前には準急比叡は8往復が設定されており、前述の準急伊吹を合わせると名古屋駅と阪神間を結ぶ準急列車は10往復が設定されていた。東海道新幹線開業で準急伊吹は廃止されたものの比叡は現状維持に留まっていたが、翌年の東海道新幹線スピードアップのダイヤ改正で本数が半減している。
東海道新幹線開業後は徐々に本数が減っていくが食堂車が連結されていた時期もあった。国鉄の政策の都合で急行列車に格上げされるものの、名阪間の移動は東海道新幹線こだま・ひかりへ移行し急行比叡は利用者が減っていった為に結局は廃止の憂き目にあってしまった。
停車駅
最盛期であった東海道新幹線開業前の8往復時代の停車本数。同一区間を運行していた準急伊吹・同区間を運行していた東京~大阪間の昼行電車急行なにわ・せっつ・よど・いこま・六甲の停車本数も記載。東京~名古屋間の準急・急行停車駅は東海(列車)を、名古屋~大阪間の特急停車駅ははと(列車)を参照。
駅名 | 名 古 屋 駅 |
尾 張 一 宮 駅 |
岐 阜 駅 |
大 垣 駅 |
米 原 駅 |
彦 根 駅 |
近 江 八 幡 駅 |
草 津 駅 |
石 山 駅 |
大 津 駅 |
京 都 駅 |
大 阪 駅 |
三 ノ 宮 駅 |
神 戸 駅 |
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準急比叡 | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 | 2 | 2 | 2 | 8 | 8 | 8 | ||
準急伊吹 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
電車急行 | 5 | 5 | 5 | 4 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 5 |
列車名の由来
列車名の変遷
1957年10月 名古屋~大阪・神戸間に準急がそれぞれ1往復増発。
1958年10月 名古屋~大阪間に2往復増発され準急比叡5往復に。
1961年10月 全列車が名古屋~大阪間の運行区間になると共に準急比叡8往復に増発。
1965年10月 東海道新幹線スピードアップのダイヤ改正で準急比叡4往復に減便。
1972年3月 山陽新幹線岡山開業のダイヤ改正で急行比叡2往復に減便。
関連動画
比叡の動画はニコニコ動画に無いようなので、使用車両の動画を貼る事で代替する。
関連項目
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