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気管支炎とは、気管支の炎症を中心とする病変である。
概要
大きく急性気管支炎と慢性気管支炎に分けられる。気管支炎に限った話ではないが、「急性」「慢性」というのは発症の期間や速度ではなく、発症する様子によって定められた分類である。
主にインフルエンザ菌や肺炎球菌などの感染によるものであり、かぜ症候群が気管支に波及して発生することが多い。病原体には抗生物質で対応し、消炎薬や去痰薬を併用して治療する。手洗いうがいが予防に有効となるほか、肺炎球菌ワクチンを摂取することも(特に免疫力のない高齢者では)有効である。また大気汚染やタバコなども原因となる。
急性気管支炎は上気道に多く発症し、その症状はそれほど強くない。慢性気管支炎は気道分泌物増加、咳、痰などの炎症による症状が慢性的に2年以上連続し、1年に3ヶ月以上見られる病態を指し、呼吸に閉塞を生じさせることでCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の要因になったりする。
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