水上の音楽(英:Water Music)とは、ヘンデル(George Frideric Handel)の作曲した管弦楽組曲集である。
ヘンデルの管弦楽作品中、最も親しまれ愛されている作品の一つ。弦楽合奏とトランペット、ホルン、オーボエ、ファゴット、フルートなどからなる管弦楽編成となっている。フランス風序曲形式による序曲と、舞曲形式を主とする小曲数曲の楽章から構成された管弦楽組曲である。
概要
第1組曲~第3組曲及びいくつかの補遺が存在。またヘ長調で第1組曲と同編成の異稿が存在する(協奏曲ヘ長調HWV331)。以下IMSLP楽譜タイトルや一般的な演奏、CD等の記載を元に構成を記載する。
【IMSLP04854, IMSLP04855, IMSLP04856参照】
※版によって組曲分け、番号付け、曲名が異なるようですので詳しい方はコメントor修正いただけると助かります
第1組曲 ヘ長調(Suite no.1 in F major ) HWV348
1. 序曲(Ouverture, Largo - Allegro)
2. アダージョ・エ・スタッカート(Adagio e staccato)
4. アンダンテ(Andante) ※一般的にはdacapoがあるので3. - 4. - 3.と繰り返して1曲扱いする
8. ブーレ(Bourree)
第2組曲 ニ長調(Suite no.2 in D major) HWV349
13. メヌエット(Minuet) ※ 14. - 15.を先に演奏して13.を最後に演奏する場合もあり
15. ブーレ(Bourree)
第3組曲 ト長調(Suite no.3 in G major) HWV350
18. テンポ指定なし ※ 一般的にはdacapoがあるので17. - 18. - 17.と繰り返して1曲扱いする
20. テンポ指定なし ※ 一般的には19.とセットでメヌエット扱い
21. テンポ指定なし ※ 一般的にはカントリーダンスとよばれる
22. テンポ指定なし ※ 一般的には21.とセットでカントリーダンス扱い
豆知識・雑記
ヘンデルは、25歳のとき(1710年)にドイツのハノーファー選帝侯の宮廷楽長に就いていたが、1712年以降、ハノーファーの元には居らず、休暇をとってイギリスのロンドンに定住していた。ところが、1714年にそのハノーファー選帝侯がイギリス王ジョージ1世として迎えられることになり、関係が気まずくなってしまった。そのためヘンデルが王との和解を図るため、1715年のテムズ川での王の舟遊びの際にこの曲を演奏して王の機嫌をとったというエピソードが有名である。しかし、水上の音楽は第1組曲が1715年、第2組曲が1717年、第3組曲が1736年成立とされているので、演奏された可能性があるのは第1組曲だけとなる。また、実際にはテムズ川での演奏の前に関係は修復されていたようである。
ニコニコ動画上では、水上の音楽は2013年11月に開催された第四回ボカロクラシカ音楽祭の指定曲とされ、有志によるMIDIの提供や演奏動画の投稿がなされた。
関連動画
とりあえず全曲の記載が詳しい動画を載せておきます。お気に入りの動画があれば追加ください。
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関連項目
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