ボートレース江戸川(江戸川競艇)とは、東京都江戸川区にあるボートレース場(競艇場)である。
ボートレース江戸川と言う名前だが、レースに使われる川は中川である。
(江戸川区にあるボートレース場なので、ボートレース江戸川となっている。
なので、新潟県刈羽郡千谷沢村にあった場合にはチャーザー競艇場になっていた。のかもしれない。)
概要
- 全レース場でも唯一の河川をそのままコースとして使っているボートレース場。そのため、他の場にはない色々な現象が発生する。
- 川そのままなので、他の場に比べて波が高い。
- 川そのままなので、潮の満ち引きの影響も大きい。
- 川そのままなので、レース間に航行船が通る事がある。
- その航行船の波が治まるのを待つ為に、レース発走時刻が遅れるのが日常茶飯事。
- 風と潮がぶつかると激しく波打つ水面となり、航走するだけでもボートがぴょんぴょん跳びはねるようになる。
そこで付いたあだ名が「江戸川イルカショー」。 - 対岸すぐに高速道路が迫っており、ほかのレース場のように対岸に大型スクリーンが作れなかった。(江戸川ボートと徳山ボートだけ)その為に、1マーク側に陣取った客はスタートタイミングを見るのに右を向かないといけない。
- 水面が荒れて中止になる事が多く、中止回数では他の場の追随を一切許さない。最寄り駅の船堀駅・平井駅・西葛西駅には江戸川ボートの中止を伝える専用の告知板が用意されている。2020年にはGIIIオール女子、GIIモーターボート大賞と2節立て続けで「中止・順延の末優勝戦中止、優勝者なし」になってしまった。
- 進入固定ではなく、前付けもOKであるが、アウト屋がいない限り基本的に枠なり3対3となることが殆どである。これは内規の存在、特殊なピットの位置、それらの関係で前付けを行うと底なしに深い進入になってダッシュがつかない、というのもある(関連動画参照)が、最終的には選手間の暗黙の了解に基づくものが大きいとされる。
- 基本的にオール女子戦、新鋭リーグ戦は行わない。(新鋭リーグについては過去にやっていた事もある。)
……はずだったが、最近はオール女子戦もやるようになった。 - 全国発売のレースは殆ど行われない。SG開催は1958年に開催された、第5回全日本選手権(優勝:三津川要、準優勝:倉田栄一)の1回だけである。ちなみにこの当時は競走格付けがなかった(ボートレースのグレード制施行は1988年から)ので、本当に「SG」を冠したレースとしては1回も開催されていない。全国発売G1(PG1)でさえ開催実績がない。かつては鳴門ボートレース場も同様の状態だったが、あっちでは2009年に名人戦、2016年にオーシャンカップが開かれ、いよいよ「グレード制施行以来、24場中唯一SGとPG1を開催したことがないボートレース場」ということになってしまっている。
- 周年記念(G1)は毎年夏頃に江戸川大賞と銘打って開催される。
ちなみに、河川工事で休止になった08年は蒲郡ボートで江戸川大賞IN蒲郡と銘打って開催された。 - 「艇王」植木通彦でも1度も優勝できなかったり、「絶対王者」こと松井繁がかつて予選通過すらできず「波も頑張っている」と弱音をこぼした(その数年後に優出はした)ほどの難水面である一方、波乗りが得意で江戸川を得意とする「江戸川巧者」も多くいる。
- 2001年頃まで比較的斡旋拒否しやすかったので、他地区の3600番台以前の選手はあまり来ない。
- 特殊水面に合わせてボートも特製である。
- スタンドは堤防の法面にある。舟券を買った後水面を見に行くには堤防の階段を上りきらなければならない。
- スタンドとレース場建物の間にはなんと一般道路(都道450号線)が横切っている。開催中は都道を封鎖してベンチなどが置かれ、本場開催がないときは封鎖が解かれて普通に自動車が往来する。
- 先述の通り、2008年2月に河川工事の為に休止となったが、休止前の開催ではアナウンサーが好き勝手に放送し続けた。(関連動画参照)
- 現在の実況アナは田島美生または平山信一。田島アナは江戸川区生まれ、平山アナは「江戸川LOVE」などの名(迷?)台詞で知られる。
- トータリゼータシステムは競馬でおなじみ富士通フロンテックが採用されている。このため、江戸川ボートで購入された舟券は、大村・からつを除く他のボートレース場で払い戻しが出来ないので注意。
関連動画
関連生放送
関連項目
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