法輪功(ファルンゴン,法轮功)とは、健康団体である。新興宗教団体とみなされることもある[1]。
概要
1992年に中華人民共和国吉林省長春市出身の李洪志が創設した団体。なお彼は1996年にアメリカへ亡命した[2]。
「道教」「中国仏教」「気功」から発展し、精神的な修煉と向上を主にする、ある種の健康法団体である。
日本で例えるとヨガなどに近い。
中国でも気功などから発展したこともあって中国伝統の一種とみなされ、1999年以前は公認されていた。しかしこの頃の中国は共産主義を標榜しており、共産主義と宗教は(権力や人心が分散されるため)相性が良くなかった。(現在の中国は一応「宗教の自由」が認められているが、「認可制」である。)
1999年7月、中国共産党(中共)元国家主席・江沢民は法輪功に対し表立った迫害を開始。以降中共においては法輪功に対しての迫害が国是となり、この迫害は現代でも続いている。一説には迫害当時の法輪功信者は7000万人おり、これらが新たな権力団体となって中共に牙を剥くことを恐れたためだとも、あるいは法輪功の教義は民主主義寄りであり、これが共産主義権力にとって都合が悪かったためだとも言われている。
かくして2012年現在でも迫害は続いており、信者は捕らえられると直ちに思想犯として収容所に送られることになっている。中国の(思想犯)収容所がどれほど陰惨と衰微を極めているかは言うまでもないだろう。
また2001年から「中国は出元不明の臓器を提供している」「中国国内では逮捕された法輪功信者の臓器が臓器移植用に売買されている」といった噂も立つようになり、いわゆる「臓器狩り」が一部の民族や宗教団体に対して行われていることも示唆されている。ただし2013年に「中国政府が臓器狩りに参加した」と欧州連合の決議対し、中国政府は否定している[3] 。
「法輪功」は「天安門事件」と同様に中国国内において検索禁止ワードに設定されている。
なお中華人民共和国駐日本大使館のサイトでは法輪功を「中国のオウム真理教」「人権を踏みにじり、社会に危害を加えるカルト教団」と表現、法輪功に厳しい弾圧・打撃を与えることにより中国国民に正常な社会的秩序の維持がもたらされる、と記述している。統一教会や全能神教会と同等に中国当局より邪教(カルト)認定を受けており[4]、「違法な宗教」として弾圧されている。
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関連項目
- 大紀元
- 新唐人記者
- 新唐人テレビ
- 希望の声ラジオ放送
- 神韻
- パラノイア(RPG)
- 中華人民共和国
- 中国共産党
- 統一教会 - 当団体と同様に当局から「邪教」認定されている団体。
- 全能神教会 - 同上。
- 日本国憲法第12条 - 信教の自由
脚注
- *中国共産党及び報道などより
- *法輪功創始者・李洪志氏、世界各地からの挨拶に感謝を寄せる(大紀元)
- *中国政府、「法輪功」信者の臓器摘出を否定=中国報道
Y! 【社会ニュース】(Serchina・2013年12月14日14時44分配信) - *中国:邪教11団体のリスト公表、市民に注意呼びかけ(newsclip・2014年6月5日配信)
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