「流星のロックマン3(りゅうせいのロックマン3、Shooting Star Rockman 3)」とは、
2008年11月13日にカプコンから発売されたニンテンドーDS専用のアクションRPGである。
「流星のロックマン」シリーズの第3弾。
概要
「BLACK ACE(ブラックエース)」と「RED JOKER(レッドジョーカー)」の2バージョンで発売された。
前作は1パッケージ内に2バージョン収録されていたが、今作は1バージョンずつのみで、
セーブデータを2つ持った状態でプレイできるようになっている。
前作までのWi-Fiコネクションによる対戦、タッチペンによるコマンド入力などのシステムは、
大幅な変更をされて引き継がれている。
物語の時系列的に続編・番外編にあたる「ロックマンエグゼ オペレート シューティングスター」が2009年に発売されているが、現時点では事実上のシリーズ完結作とされている。
ストーリー
電波ウイルスの凶暴化…
ノイズ率の上昇によるシステムの暴走…
そして…メテオGの接近…
世界に危機が迫る!
電波技術がさらなる発展を遂げた世界。
実体化する電波などこれまで以上に様々なことができるようになっていた。
しかし、その反面で電波ウイルスの凶暴化やノイズ率の上昇によるシステムの暴走などが、世界的に頻発する。
そんな中、突如として現れる謎の巨大流星「メテオG」
メテオGの地球の接近に伴い、ノイズの影響を受けはじめる電波世界。
はたして、スバル達はこの巨大流星を食い止めることができるのか?
主な登場人物
メインキャラクター
- 星河スバル(CV:大浦冬華)
- ウォーロック(CV:伊藤健太郎)
- 響ミソラ
- ハープ
- 白金ルナ
- モード
- 牛島ゴン太
- オックス(CV:金光宣明)
- 最小院キザマロ
- ペディア
- ソロ
- ラプラス
- 星河大吾
- 星河あかね
WAXA・サテラポリス
ディーラー
- ミスター・キング
- クインティア
- ヴァルゴ
- ジャック
- コーヴァス
- ジョーカー:ジョーカー(ロックマン)を参照。
- ハートレス:ハートレス(ロックマン)を参照。
その他の人物
- 育田道徳
コダマ小学校の教師で、スバルのクラス5年A組の担任。
2は夏休みの時間軸に起きた作品なので登場しなかったが、1以来、久々の登場である。
首に2つのフラスコをぶら下げているが、アビリティ「ユーモアワード」を装備することでその秘密がわかる。 - 木野マナブ
コダマ小学校の6年生で、科学部に所属、部長を務めている。
科学部の生徒から「ぶちょう」と呼ばれ、尊敬されている。
「ロケットを打ち上げる」という目標のレゾンを持っており、
スバル達の所属するチーム「ルナルナ団」がプロデュースする、という形で、スバルとブラザーバンドを結ぶ。 - マグネッツ
科学部が作り上げた「ロケット」のパイロットとして電脳をコントロールするウィザード。口癖は「~ッス」。 - コイル
木野マナブのウィザード。マグネッツの弟。口癖は「~ッチ」。
ウィザードなど電波体の電極を変える機能を持っており、ロックマンは彼の協力でロケットの電脳を探索する。 - スズカ
響ミソラの同期であるアイドル。控えめで押しが弱い性格だが、ミソラを誰よりも尊敬し、憧れている。
ノイズの事件に巻き込まれロックマンに助けられてからは、白金ルナほどではないが彼に憧れるようになり、
HELPポップアップでは、スバルに「ロックマンのサイン」をリクエストしてくる。 - アイス
スズカのマネージャーである女性型ウィザード。
スズカをトップアイドルにすることが目標で、名前に似合わない熱血ウィザードである。
ミソラに異常な敵対心を持ち、刺々しい物言いはルナにそっくりだとスバル・ゴン太・キザマロに言わせる程。 - 裏方マモロウ
オクダマスタジオに所属するリアルウェーブ担当の敏腕プログラマー。
チーム「ミソラ・サポーターズ」(レゾンは「ミソラのコンサートを成功させる」)の一員としてスバル達を迎え入れ、
スバルとブラザーバンドを結ぶ。 - ストロング
南の島「シーサーアイランド」の環境システムを管理するウィザード。
オペレーターなしでも高い戦闘力を持ち、島民の多くに「島の守護神」として称えられている。 - 尾上十郎
植木職人。1でも登場していたが、今作ではコダマ小学校に雇われたようで、学校の屋上でスバルと再会する。
無愛想で喧嘩っ早いが、いざという時は頼りになる。 - ウルフ
尾上十郎のウィザードであり、元・おおかみ座のFM星人。1では名前のみの登場だったが、
今作では顔アイコンとキャラクターのグラフィックが登場している。 - ハイド(ロックマン)
前作流星のロックマン2から引き続き登場。
ただし、ファントム・ブラックとして登場するのみで、人間の姿では登場しない。
前作にてすべてを失った恨みを持ってロックマンに立ち向かう。 - 南国ケン
コダマタウンのバトルカードショップ「BIGWABE」の店長。シリーズ皆勤。
今作では新たに「取り寄せサービス」を実施するようになり、
2割増しになるが、他の電波商人が取り扱う商品もBIGWABEで購入できるようになった。
また、彼のウィザード「サーフくん」に話しかければ暗号コードを入力してバトルカードやアイテム、ウォーロックの装備武器を入手できる(ロックマンエグゼシリーズのナンバートレーダーに通じるシステム)。
電波体
※それぞれのキャラクターの詳細は、個別記事を参照。
今作では、オペレーターとウィザードが電波変換を行う際、ハンターVGでの通信により、トランスコードが設定され、
サテラポリスが認める人物だけが電波変換を承認されるシステムが確立されている。
また、ディーラーのメンバーのウィザードのように、サテラポリスでも把握しきれていない未確認のウィザードの場合、このシステムによる介入はできない。
ディーラーのメンバーは、ノイズが組み込まれているデータカード『ノイズドカード』を所持しており、ウィザードを暴走させることができる。ノイズドカードには、「スペードの称号」「ダイヤの称号」「クラブの称号」等の特別なものも存在する。
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前作・前々作からのシステムの変更点
- カスタム画面で横一列に並んだカードを同時に選択できるようになった。
(今までは、縦一列か同名のカード、ホワイトカードのみ同時に選択できた。) - カスタム画面で「カード同士が重なる」現象が発生するようになった。ここで、下に隠れているカードを選択すると、シングルユーズかサポートユーズかどちらかを選択できる。詳しくは後述する。
また、カスタム画面内のメガクラス・ギガクラスのカードのサイズが自動的に大きくなっている(=カードが重なりやすくなっている)ため、フェイバリットの廃止とこの機能により、前作、前々作のようにメガクラス・ギガクラスカードをしこたま入れてフェイバリットに登録すれば、すぐに強力なカードを選んでバトルが楽になる、という状況がなくなり、これらのカードの暴走に歯止めがかかった。 - ウィルスとのエンカウント率が調整。フィールドの移動がスムーズになった。
- ベストコンボシステムが廃止された。
- スターカードシステムが廃止された。その代わりに、アタックスターという機能(後述)に変更されている。
- フェイバリット機能が廃止された。
- フォルダ編集で、バトル時に最初のカスタム画面で必ず出現する「レギュラーカード」を指定できる。
「ロックマンエグゼ」シリーズのレギュラーチップとほぼ同じシステム。
フォルダのレギュラー容量以下のチップでないと指定できないエグゼシリーズと異なり、
全てのスタンダードクラスのバトルカードをレギュラーカードに指定できる。
ただし、最初のカスタム画面に出現しても、「カード同士が重なる」現象により、下に隠れてしまう場合もある。 - 弱点属性によるダメージの倍率の計算システムが変更された。
例えば、草むらパネルの上にいる敵を凍結状態にさせたあと、ブレイクカウントボムを設置すると、通常の4倍のダメージを与えられる。これは炎属性の攻撃は草むらパネル上の敵にダメージが2倍、ブレイク性能の攻撃は凍結した敵にダメージが2倍になるためである。
前作まではこの状況の場合、ダメージ倍率が4倍ではなく、3倍になっていた。
ノイズチェンジ
本作の戦闘システムで特に重要といえる要素のひとつ。
前作・前々作までと同じ、属性が付加される多段変身だが、それらとの大きく異なる点は、
「変身するノイズが何になるのか分からない」ということである。
- ロックマンエグゼ2・3の「スタイルチェンジ」(属性がランダムに選ばれる)
- ロックマンエグゼ4・5の「ソウルユニゾン」(特定のバトルカード(バトルチップ)の攻撃力がUP、特殊能力の付加)
- ロックマンエグゼ6の「クロスシステム」(変身ターン制限が無い・弱点属性の攻撃を受けると解除される)
を合わせたものと考えればよい。
変身できるノイズは全部で11種類あるが、ここでは全てのノイズで共通する特徴を記述する。
- アビリティ「エース/ジョーカーPGM」を装備している時のみ発動。
(これを外せば、ノーマル状態のロックマンに戻る) - フォームアウト
ノイズ率が0~49.99%の状態の姿。特殊能力の一部が発動する。
弱点属性がなく、変身が解除されることはない。 - カラーアウト
ノイズ率が50%以上の状態の姿。すべての特殊能力が発動する。
弱点属性の攻撃を受けると、変身解除され、ノイズ率0%のフォームアウトに戻される。
ノイズ率が100%以上でバトルに勝利すれば、次のバトルでノイズ率50%のカラーアウト状態から始められるが、
100%未満でバトルが終了するか、ウェーブアウトしてから再び電波変換した場合は、0%に戻る。 - チャージショット
カラーアウト状態のとき、ノイズに応じて、異なるチャージショットを使用できる。
ブライノイズ、その他ノイズのフォームアウト状態のときは、通常のロックマンと同じものになる。 - ノイズチェンジの発動条件
第4話のノイズチェンジイベントの発生後は、巨大なウイルス(Gウイルス)とのバトルに勝利するごとに、
ノイズチェンジの発生確率が上昇し、5回目のGウイルス戦では100%の確率でノイズチェンジする。
ただし、ここでいうGウイルスとは、ランダムエンカウントでWARNINGの警告音の後に出現するもののみで、
強制バトルイベントで戦うものは含まれない。
変身するノイズは現在のノイズ以外のものからランダムで選ばれる。
(「スタイルチェンジ」のように今までのプレイヤーのバトルスタイルで選ばれるわけではなく、完全にランダム。) - 固有アビリティ
それぞれのノイズチェンジの状態で、一定回数バトルすると、アビリティを入手できる。
(ただし、ボス戦やイベントバトルなどは、戦闘回数にカウントされない)
入手したアビリティは別のノイズにチェンジした後でも、装備可能。
基本的には、通常手に入れられるアビリティより消費キズナリョクが格段に小さいものを入手できる。 - ノイズフォースビッグバン
カラーアウトした状態でカウンターを取ると、ボーナスカードとしてノイズフォースビッグバン(NFB)が出現し、
大ダメージを与えられる(フォームアウトの場合のボーナスカードは、フォルダの中のカードのどれか)。
全11種のノイズの詳細はそれぞれの記事を参照。
マージノイズ
バージョンごとになりやすいノイズ
チェンジしやすいノイズは、下表のようにバージョンごとに異なる。
いずれのバージョンでも、ノイズチェンジ時に全てのノイズに変化する可能性はあるが、
異なるバージョンにノイズチェンジされるのは3回目以降のノイズチェンジからとなる。
異なるバージョンのノイズにチェンジする確率は1/8で、さらに5種類の中からランダムで選ばれる。
ブライノイズは3回目以降のチェンジでリアルブラザーとライバルノイズが共に0人であれば低確率で変化する。(サテライトデータサーバーは可能)
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ファイナライズ
ノイズが200%以上になった状態でカスタム画面を開くと、メテオサーバーにアクセスするポップアップが表示される。これをタッチすると、メテオサーバー専用のフォルダに切り替わり、カードを選択後にバトル画面に移行すると、ロックマンがファイナライズ状態に変身できる。変身できるファイナライズはバージョンと同名で、能力やフォルダの内容が大きく異なる。それぞれの能力の詳細は個別ページを参照。
ちなみにフォルダLvの上限は通常はLv11だが、あることをするとLv12にアクセスすることもできる。
- ブラックエース
水、電気、木、無属性カードが出やすく、コンボで連続攻撃を決め易い、スピード重視の戦い方が得意。 - レッドジョーカー
炎属性、ブレイク性能の無属性のカードが出やすく、一発の攻撃力を重視した戦い方が得意。
ブラックエースに比べてスピードが劣る代わりに防御に優れている。
バトルカード
ロックマンがウェーブバトルで使うバトルカードは大きく分けてスタンダードクラス・メガクラス・ギガクラスの3つに分けられている。クラスによって性能や入手の難易度、フォルダに組み込むときのルールが異なる。
- スタンダードクラス
全150種類で、同じ名前のバトルカードは5枚まで組み込める。 - メガクラス
主にボス戦で入手できるもので全45種類。フォルダに5枚まで組み込めるが、同名のものは組み込めない。 - ギガクラス
バージョン別に5種類ずつ存在。基本的に1枚のみ組み込めるが、圧倒的な性能を持つ。 - ホワイトカード
カスタム画面にどの位置でも選択できるカード。
また、ゲーム内のマップの各所に点在するウェーブステーションやウェーブコマンドなどから、特定のホワイトカードの4枚セットを無料でダウンロードできる。セットは厳密にはフォルダ内のバトルカードとは違った場所に登録され、バラバラにすることはできないが、通常のホワイトカードと同じ様にカスタム画面で使用できる。
ウェーブステーションからダウンロードできるカードセットはストーリーの進行度やエリア移動によって変化する。 - イリーガルゲットデータ
第3話で暁シドウからアビリティ「エース/ジョーカーPGM」をゲットし、装備すると、バトル中、画面右上にノイズ率が表示されるようになる。これが100%以上の状態でバトルを終了すると、ゲットしたデータがノイズによる突然変異を起こし、通常とは異なるイリーガルゲットデータに変化する。
「ノイズのかけら」「イリーガルスタンダード」「イリーガルメガクラス」「イリーガルギガクラス」の4種類があり、
バトルを行ったマップや、戦ったウイルスまたはボス、バスティングレベル、ノイズの数値によって手に入るデータの入手確率が決められている。 - ブラザーカード・ライバルノイズ
友達(リアルブラザー)とブラザーバンドを結ぶとブラザーカード、Wi-Fi対戦で対戦相手に勝利するとライバルノイズをゲットできる。ルーレットと前述したマージノイズが使用できる。
ルーレットはリアルブラザーまたはライバルがフォルダ内に入れたバトルカードをランダムで決定し使用できるシステムのこと。 - シングルユーズ・サポートユーズ
前述したように、カスタム画面ではバトルカードが重なる現象が起きるが、この場合、重なって下に来たカードを「シングルユーズ」または「サポートユーズ」のどちらかで使用するかを選択できる。「シングルユーズ」を選んだ場合、通常のバトルカードとして使うことができるが、その場合はそのターンはそれ以外のカードは選べない。その代わりにもう一つの選択肢として「サポートユーズ」という効果がある。これはその重なったカードを別のバトルカードとして使う機能である。基本的にはそのカードの属性によって変換されるサポートユーズが異なるが、中には、全てのサポートユーズを特定のものに変換できるアビリティも存在する。 - アタックスター
Wi-Fi対戦で相手に勝利するとボーナスとして勝ち星の数だけ、アタックスターが手に入る(最大で6つ)。
電源を消したり、タイトル画面やネットワーク画面に入ると消えてしまう、セーブできない一時的ボーナスだが、
アタックスターの個数だけスタンダードクラスのカードの攻撃力が上がるので、強敵とのバトルやRボスとのタイムアタックに役立つ。 - ギャラクシーアドバンス(GA)
特定のバトルカードを決まった順番にタッチして組み合わせると、融合し、強力なバトルカードに変化する。
(下に隠れて通常は使用できない場合でも、タッチすれば組み合わせられる)
ロックマンエグゼシリーズの「プログラムアドバンス」に通じるシステム。
変化したGAはホワイトカードとして扱われるため、カスタム画面に残った他のカードと組み合わせて選択できる。
GAの多くは「○○GA」という名前でボスキャラの残留電波を召喚するもので、Rボスのデリートタイムによって威力が変化する。(例えば、スペード・マグネッツRを素早く倒せば、スペード・マグネッツGAの攻撃力が上がる)
また、このデリートタイムはリアルブラザーと共有することができ、GAの攻撃力もリアルブラザーのタイムの方が早ければそちらに影響される。
地域名
現実世界
- コダマタウン
- スピカモール
- オクダマスタジオ
- シーサーアイランド
ニホンのはるか南に位置する島国。修学旅行でスバル達が訪れることになる。
ちなみに「ロックマンエグゼ4」で、巫女「五十嵐ラン」の出身地として、名前のみ登場。 - WAXAニホン支部
- ディーラーアジト
- オービタルベース
電波世界
電脳世界
専門用語
- ノイズ
元々電気機器から溢れているもの。電気機器に悪影響を与える。
流星のロックマン3では高度な電気技術が発展したがその副産物として、ノイズも大量発生した。 - ノイズ率
詳細はリンク先参照。 - ノイズウェーブ
近年のノイズ上昇によって全国のいたるところで発見された。電脳世界とはまた別で、そもそも電気機器に限らず様々なものに発生する。ノイズで占められた空間となっており、普通の電波体は無事に出ることも難しい。 - クリムゾン
ノイズが結晶化としたもの。より大量のノイズを求めて吸収作用がある。それだけならばいいのだが、あまりにも大量のノイズを吸収すると大爆発を引き起こす。その爆発の際は元のノイズの何十倍にも膨れ上がる。 - ウェーブステーション
現代社会に多数存在するオブジェクト。ニュース情報やマップ機能の他に、ホワイトカードのダウンロード、そのエリア内のウィルス情報まで教えてくれる。
今作ではロックマンはここを介してウェーブロードに上がる。 - リアルウェーブ
「流星のロックマン2」で登場したマテリアルウェーブを発展させた技術。電波を実体化させ、見て触ることができるようにした電波素材で、バトルカードや乗り物(ウェーブライナー)、建物などに利用されている。 - ウィザード
リアルウェーブによって構成された実行プログラムの1つ。今作ではほぼ全ての人間が自分のウィザードを所持する時代という設定になっている。全てのウィザードは意志をもっており、端末内のナビとしての役割だけでなく、実体化して力仕事や計算機能、お料理まで、さまざまな能力で人間をサポートしてくれる。「ロックマンエグゼ」シリーズのネットナビが実体化して人間でも触れるようになるまで発展したものと考えるとよい。中でも、最近になって凶暴化した電波ウイルスを駆除するために開発された、ウイルスバスティングに特化した性能を持つウィザードを「バトルウィザード」と呼ぶ。星河スバルのウィザード「ウォーロック」がこれに分類される。また、ウィザードを所有する人間のことを「オペレーター」と呼ぶ。スバルはウォーロックの「オペレーター」というわけである。 - WAXA
ニホン宇宙科学技術局NAXAが母体となった、世界の電波ネットワークを管理する組織。 第1作ではAM星人のペガサス・レオ・ドラゴンが3つのサテライトの管理者として地球の電波のネットワークを管理していたが、地球の侵略を目論んでいたFM星の王ケフェウスの改心、地球との和解により、 AM三賢者はAM星復興のために地球を離れることになる。 彼らが運営していたサテライトとその技術はWAXAが受け継ぐことになり、 フジ山頂に建設された基地内部に超大容量のサーバー『サテライトサーバー』として移管され、 サテラポリス科学班が運営の実務を担うようになった。 今作は本部やアメロッパ・シャーロ・アッフリク支部など、ニホン支部以外の全てのWAXAが、 メテオサーバーのノイズによって壊滅してしまうところから物語が始まる。 - サテラポリス
かつてサテライトの管理組織だった、電波犯罪に対処する治安維持機関のこと。 - ディーラー
発達した電波テクノロジーを利用して、さまざまな高度な電波犯罪を行う組織。 メンバーは数少ないが、ボスであるミスター・キングを筆頭にそれぞれ全員が天才的頭脳を持っている。 組織名の「ディーラー」とは、ルーレットやポーカーなどのカジノの進行役・親のことである。 メンバーの名前のモチーフはトランプに由来しており、 アジトの内部もカジノで見られるチップやトランプのカードが装飾に施されている。 - ハンターVG
「流星3」における携帯端末。ウイルスの凶暴化やノイズ率の上昇への対策として、ウイルスバスティング機能がより強化され、ウィザードを実体化させる機能を持っている。スロットにウィザードアダプターを差し込むことで、好きなウィザードをインストールすることができる。実は、全てのハンターVGにはサテラポリスによる電波変換認証システムが搭載されている(世間では公に発表されていない機能である)。電波変換ができる人間はサテラポリスに認証コードを送信することで、電波変換プラグラムのロックが解除される仕組みになっている。 - メテオG
詳細はリンク先参照。
タッチコマンドシステム
ノイズ改造ギア
以下に紹介するタッチペンによる入力システム『ノイズ改造ギア』を用いることでロックマンを強化することができる。
カード単体で販売されているほか、イベントで配布されたり、書籍・グッズに同梱しているものもあるため、
現在は入手が困難とされている。
Wi-Fi通信対戦ではノイズ改造ギアによる不正な強化で、あり得ないロックマンを作っているプレイヤーもいるため、
不安な場合は「改造ロックマンと戦うのも可能か」どうかでoffにしてから対戦相手を探すことをおすすめする。
また、カプコンの公式サイトや取扱説明書では、個人ユーザがコマンドを掲示板やチャットなどWeb上で公開しないように注意書きがされている。ただし、一部のホワイトカードなどは、公式サイトで公開されているので、詳しくはそちらを参照してほしい。
- ホワイトカード
今作にてホワイトカードは基本的にウェーブステーションからダウンロードすることになるが、
タッチコマンドで入手できるものもある。
通信対戦などで想定する連続攻撃やGA、サポートユーズで使用できるように意識した選択が必要となる。 - ノイズドカード
シナリオではウィザードを暴走させる危険なものだったが、こちらはシナリオではなかなか入手できないレアなアビリティをロックマンに装備させ、飛躍的に強化できる。
トランプと同様に1~13の数字がハート・ダイヤ・スペード・クラブのマークにそれぞれ振られており、ジョーカーに相当する流星マークのカードも存在する。
最大で5枚まで入力できる。但しやみくもに入力するとノイズの副作用(HP減少バグ、バスター空撃ちなど)が発生してバトルに支障をきたしてしまう。副作用を抑えるには五枚のカードを「ポーカー」の役をつくるように入力すれば副作用が解除され、更なるボーナス特典(ノイズハンドボーナス)が発生する。 - レゾンカード
ファイナライズしたときの能力を強化し、リアルブラザーと共有することができるカード。全10種。
例えば、レゾンカード「アルティメットファイナライズ」を、自分とリアルブラザー合わせて最大7人と共有すれば、アビリティ「アクセスLv+1」を7人分共有できるため、ファイナライズするために必要な最低のノイズ率200%の状態でもアクセスレベル8のフォルダ(本来は700~799.99%のノイズ率でなければアクセスできない)にアクセスできるようになる。
シークレットサテライトサーバー
カプコンから発売された書籍「流星のロックマン3 シークレットサテライトサーバー」では、
広大なサテライトサーバーのデータベースから、
「変身アーカイブ」と「バトルカードデータベース」という2つの能力をゲームにダウンロードして使うことができる。
- 変身アーカイブ
通常プレイでは、巨大なウイルス『Gウイルス』と戦った後にのみノイズチェンジできない上、
ノイズチェンジが発生する際、「いつ、どの種類のノイズに変身するか」をコントロールすることができない。
ところが、この書籍に書かれたコマンドを入力することで、好きなノイズに自由に変身することができる。
変身アーカイブを使ってノイズチェンジしている間は、フォルダが専用のものに上書きされ、一切編集することができないという制限があるが、一定回数だけ戦闘すると手に入るアビリティは通常プレイと同様にゲットできる。
また、バトルカードの強さに大きな差がないので、友達と対等な条件で対戦したいときにもおすすめである。
専用フォルダは、ロックマンの最大HP(アビリティにより増加したHPは含まない)によって内容が変化する。 - バトルカードデータベース
サテライトサーバーの奥深くには、巨大なバトルカードデータベースが存在する。
その広大なデータベースは、今までのシリーズに登場した電波体(ロックマンエグゼシリーズのキャラクターを含む)の名前を冠した32の階層でレベル分けがなされており、それぞれのレベルにはその電波体の特徴を模したバトルカードデータが登録されている。
アクセスすれば強力なバトルカードをダウンロードして、バトルで使用することができる。
サテライトサーバーにアクセスするためには、まず、ブラザー画面を開き、空いているブラザー枠に「アクセスポート」を登録する必要がある。この後、タッチコマンドシステムを使う入力画面で、アクセスコードを正しく入力すれば、アクセスポートが登録される。登録が完了した後は、バトル時に、カスタム画面のバトルカードにまじって、登録済みのアクセスポートがランダムに出現し、これを選択することで、画面に出現した場所に応じたバトルカードがダウンロードされる。
また、このフォルダのバトルカードの中には、次のレベルにつながるアクセスゲートが隠されており、このカードを選択すると、バトル終了後に次のレベルにつながるアクセスコードが表示される。
最初はアクセスポートは1つしか登録できないが、WAXAニホン支部にいる女性に話しかけることで2つ目を、
さらに、クリア後には、シーサーアイランドのビーチにいる五陽田に話しかければ3つ目のアクセスポートを追加してくれる。
やり込み要素
シリーズおなじみのやりこみ要素。それを証明する称号がクリアスターである。
タイトル画面の「はじめから」「つづきから」の選択画面で表示されるだけでなく、Wi-Fi通信対戦では、対戦前に相手のクリアスターの取得状況が表示されるので、対戦前に相手にプレッシャーを与えることができる…かもしれない。
- クリムゾンドラゴンSP
5つのクリアスター「表シナリオクリア」「スタンダードクラスコンプリート」「メガクラスコンプリート」「ギガクラスコンプリート」「隠しシナリオクリア」を取得すると、ラスボスのいた場所で、HPや攻撃力などがパワーアップした「クリムゾンドラゴンSP」に挑戦できる。これを撃破すると、バージョンごとに壁紙をゲットできる(フィールド移動時の下画面に貼りかえられる)。 - タイムアタック
隠しシナリオで戦うことになるRの称号がついたボス(Rボス)は一度倒すと、残留電波として特定の場所に再配置され、これ以降、何度でも戦うことができる。これを倒すと、撃破した時間がレコードに記録される。また、この記録はリアルブラザーと共有でき、ブラザーの最速記録と自分の記録を比較することができる。レコードはメニュー画面の「ロックマン」のページで確認できる。さらに、自分の記録が最速記録より遅くても、最速記録が応じて、同名ボスのGAカードの攻撃力が変化する(最高威力はレコードが12秒以内の場合)。 - シークレットボスの乱入
Wi-Fi通信対戦で国内の誰かと20回以上対戦すると、
21回目以降のマッチングで「アシッド・エースBB」「グレイブ・ジョーカーRR」のどちらかが乱入してくることがある。
どちらも個体最強レベルの存在で、どちらかを見事撃破すれば、クリアスターが点灯する。 - ブライZZ
ノイズ改造ギアの1つである「レゾンカード」を入力し、リアルブラザーとチームを組むと、「流星コントロールそうちの電脳」の最奥にブライの最強レベル個体「ブライZZ」が固定のシンボルエンカウントで出現する。 新たにノイズの力を得たブライZZは、隠しシナリオで戦うブライZよりはるかに強力だが、撃破できれば、クリアスターが点灯する。
ブライZZは固定配置で、バトル前にセーブができるので、他のランダムエンカウントのボスよりも攻略しやすい。
また、何度でもバトルができ、高いノイズ率とバスティングレベルで撃破すれば、他のウイルスやボスより高確率で、最高ランク「X」のイリーガルスタンダードや、メガ・ギガクラスのイリーガルカードをゲットできる。 戦いに慣れてしまえば、イリーガルカード稼ぎの最高のパートナーになるのである。 - Σボス
前述した5つのクリアスターを表示させた後、画面でクリアスターを特定の順番でタッチすると、隠しコマンドが発動、Σボスが出現する。このコマンドは「流星のロックマン3 究極ガイド バトルブラックボックス」に書かれている。
このボスは今までのV3ボスと同様にランダムエンカウントだが、なんと、WARNINGの警告音なしでいきなり登場する。ウイルス戦後のHP回復を怠っているといきなり不利な状態でバトルしなければならないので、十分気を付けたい。全3体を撃破すれば、クリアスターが点灯する。 - クリムゾンドラゴンΣ
前述した全8個のクリアスターを点灯させると、ラスボスの最強個体「クリムゾンドラゴンΣ」に挑戦できる。
3体のΣボスと同様に、WARNINGの警告音なしで遭遇するので、エリアをうろうろしている間は常に残りHPを意識しておきたい。 - Ωボス
ストーリーの第2話以降、フィールド内にて極々稀に出現するキャラ(確率は1/64)。
一部キャラはイベントで配信されたバトルカードを所持しているときのみ登場する。
そのフィールドに入るとフィールドBGMが一転して暗い音楽(Ωボスモード)に切り替わり、ウィルス戦の時もその音楽のまま。そして肝心のΩボスは、攻撃、スピード、全てにおいて通常のボスとは比べようがないほどの強さになっている。但し見返りも大きく、撃破すると、特定の制限トビラを解放できるオメガピースを入手できる。トビラの奥には超強力なアビリティや装備が置かれている。また、Ωボスに負けてしまってもゲームオーバーにはならないので安心してほしい。
宣伝・コラボレーション
- 「流星3」の発売を記念して、
今作のPR貴族に就任したお笑いコンビの“髭男爵”からお祝いのビデオメッセージが発表された。
テレビなどでおなじみの掛け声「ルネッサ~ンス!!」から始まる内容で、ロックマンを語っている。
これと同じく、スバルとウォーロックがワイングラスを携え、
髭男爵と一緒に「ルネッサン~ス!!」を披露するイラストも公開された。
- ゲーム内に、やおきんの製作する駄菓子「うまい棒」がアイテムとして登場している。
両社のコラボレーション企画としてゲーム中に登場する「うまい棒」は、
袋に描かれているキャラクターが「ロックマン」の姿になっている特別なデザインの一品になっている。
購入はできないがその販売価格も、実際の商品の値段に合わせて、1本10ゼニーに設定されている。
ストーリー上では、「暁シドウ」がうまい棒を気に入り、
サクサクと音を立てながら食べる専用のアニメーションが見られる。
ストーリー中盤でスピカモールに開店する駄菓子屋では「うまい棒」の大量のラインナップを拝めることができる。
漫画版
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関連静画
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関連項目
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