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浅井亮政（あざい・すけまさ 1491 ～ 1542）とは、北近江の戦国武将である。
概要
北近江に割拠した戦国大名としての浅井氏の祖。元々は京極氏の傘下の有力国人だったが、京極の後継者争いの中で実権を握る。この下克上の中で越前の朝倉氏との協力関係、南近江の六角氏との敵対関係が生まれ、彼から始まる浅井家三代の命運に大きく影響を及ぼす事になった。
人物
浅井氏は近江国江北(今の滋賀県北部)に割拠した国人で、江北を治めていた守護大名京極氏の被官であった。亮政はその一族の庶流・浅井直種の子として延徳3年(1491年)誕生。成長後に嫡流出身の女子を娶り家督を継承している。
この頃京極氏で長男・高延と主君・高清＆次男・高吉が家督を奪い合うお家騒動が勃発。江北は両勢力で真っ二つに分かれて争う時代に突入。亮政は高延側に付き活躍。戦を勝利へと導き高清・高吉側を国外追放に追い込んだ。その後専横っぷりを見せた国人衆盟主・浅見貞則も追放。高延を君主に導いた事で江北は各国人が権力を持つようになり、亮政は国人衆の中でも一目おかれる盟主的存在へと至り、京極氏を押しのけ江北に勢力を持つようになった。
しかし、浅井氏の勢力伸長を危惧した隣国の大名・六角定頼が干渉するようになり、さらに亮政に実験を奪われた事に不満を持った高延が勝手に父・高清と和解し浅井氏と対立する国人達と手を結び、さらに六角氏の援助も受け反抗するようになる。戦いは亮政側の勝利で終わり、高清は小谷城へと移り住むことになる。小谷城の曲輪の一つである京極丸は高清・高延親子が暮らす場所として用意されたという。これにより京極氏は完全に浅井氏の傀儡へとなり果てた。
しかし、高吉は六角定頼の下へと逃れており、六角氏の江北侵攻の大義名分を与えてしまう。
亮政は六角氏との戦いでは新興勢力と古参勢力の差か終始劣勢。六角側に幾度となく攻め込まれ、多くの犠牲を出し一時は居城・小谷城を落とされるも抵抗を続け、ギリギリの状況ながらもなんとか六角側を撤退させ、勢力を保ち続けた。六角氏との戦いで亮政は隣国越前の大名である朝倉氏に援助を求めており、朝倉宗滴が両者の和解に乗り出した時もある。孫の代まで続く浅井と朝倉の繋がりはこの時生まれたと言っていいだろう。また、本願寺(一向衆)勢力とも友好関係を取っている。
江北の支配者へと登り詰めた亮政だったが、新興勢力故その支配は安定していなかった。一時は支配下に置いた京極氏との関係も高清の死後悪化。高延は出奔し六角氏側に付いてしまう。京極・六角との対立が続く油断ならない状況が続く中、天文11年(1542年)1月6日死去。
死後、家督を巡り嫡男久政と婿養子田屋明政が争い、六角氏の介入を招いている。
関連項目
- 戦国時代
- 戦国大名
- 戦国時代の人物の一覧
- 浅井久政・・・子
- 浅井長政・・・孫
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