涼風Pとは、VOCALOIDプロデューサーのひとりである。フルネームは涼風涼雨(すずかぜりょう)。
概要
MEIKOを中心に初音ミク・巡音ルカも多用している非常に多作なP。初作品は2007年10月と古参のPでもある。優しく切なく儚いメロディと練りこまれた詩、長編楽曲集【近未来都市】の物語と世界観が最大の魅力。高い実力の割にそれほど再生数に恵まれていない曲もあるが、あくまで自分の路線を貫いており、それ故か多くのコアなファンを掴んでいる。
代表作は『優しい気持ち』、『近未来都市』、『銀の夢』などで、いずれも現在JOYSOUNDで配信中。また他にも、『忘れ歌』、『温度』、『折れない心』がJOYSOUNDで配信されている。
作品のほとんどにP自身の演奏によるピアノが使われており、音の使い方がうまく高い評価を得ているが、ピアノ歴自体は短いそうである。また、ニコニコ動画以外でも幅広く音楽活動をしており、自サイトでは音楽素材を配布している。
初音ミクが発売される前、今のようにVOCALOIDが人気になる前からMEIKOを所有していたが、これはMEIKOの伸びやかな高音での歌声が、涼風Pの得意とする高く綺麗なメロディと非常に相性が良かったことから利用していたようである。MEIKOの調教スキルはとても高く、伝説のMEIKOマスタータグが付けられているPの一人。
なお、好きな動物はネズミ。『街角マウス』では本物のネズミの鳴き声を使用しており、また、チュー編楽曲集【Rats】まで制作するなど、ネズミへの並々ならぬ愛情を披露している。
非常に多作である上に、テーマに沿った連作・楽曲集を同時進行でいくつも発表している事から、公開マイリストを一瞥しただけではその関連が把握しづらいと思われる為、大まかにまとめたものを以下に記載しておく。
長編楽曲集 近未来都市
涼風Pの代名詞と言うべき長編楽曲集。第一章が3部、第二章が2部、そして第三章は1部からなり、それぞれの部は7~12曲で構成されている。『運命の日 下』をもって楽曲集としての近未来都市は完結したが、現在はその世界感を引き継ぐ形で楽曲集「シンシアと鉄の鳥」が制作されている。
第一章 近未来都市
それぞれの部を1枚ずつCDにプレスした3枚組みのアルバム「近未来都市 完全版」が、2008年11月30日に開催された「THE VOC@LOiD M@STER 6」にて頒布された。
ジャケットは「【手描き】近未来都市【PV】」を制作した『そらた(絵師)』が担当。
第1部 近未来都市
第2部 再生世界
最終部 約束の場所
第二章 鉄巨人
それぞれの部を1枚ずつCDにプレスした2枚組みアルバム「鉄巨人」が、2010年5月9日に開催された「THE VOC@LOiD M@STER 12」にて頒布された。
ジャケットは『そらた(絵師)』が、鉄巨人のデザインは「【3D-PV】鉄巨人【short】」を制作した『(≧x≦)』が担当。
第1部 鉄巨人
最終部 音の遺跡
第三章 天空(そら)の回廊
第1部
番外
Red Bar
『Modern』をテーマに、smooth jazzやR&Bを取り入れた優しくメロディアスな楽曲集です。
ボーカルがオールMEIKOの珍しいアルバム。
Red Bar Vol.1
アルバム「Red Bar Vol.1」は、2010年10月10日に開催された「Hokk@loid Festival 2」にて頒布された。
ジャケットは『kottouya(絵師)』が担当。
現在、とらのあなにて委託販売中(とらのあな通販ページ)
Red Bar Vol.2
Red Bar Vol.3
アルバムツアー
関連コミュニティ
脚注
- ^崩壊都市はインスト曲。以下のサイトにて公開されている。
- ^Angel's Radio -chu chu noise-はMEIKO Ver.・ミクVer.・ルカVer.が個別にUPされているが、アルバムに使われているVer.PurpleはMEIKOとミクにデュエットさせたもので、アルバム内のみでの公開。
- ^夕暮れの月はアルバム内のみでの公開。
- ^決別の朝は非VOCALOID曲。
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