概要
深海とは一般的に水深200mよりも深い海域のことを指すが、
水圧が高く日光が届かない暗い世界であること、また餌となる生物の数そのものが少ないことから、
その世界に住む生き物たちは異様で特徴のある姿をしている場合が多く、
サメもまたよく知られる姿とは異なっているものが多い。
たまに人間の目に触れる浅い海へ出現することもあるが、
だいたいは海洋生物の研究者が自ら探しに行ってその生態を明らかにしている。
富士山の南、駿河湾では最深部が約2500mにも達することから深海ザメが生息し、
地元の漁師たちは食用としてサメを釣り上げている。
ヨロイザメやオンデンザメなど今ひとつ食欲がわかない深海ザメも、
ちゃんと料理すればそれなりに美味しく食べられるのである。
これまでに知られている深海ザメには、
別名”ゴブリンシャーク”と呼ばれる悪魔のような面構えのミツクリザメ、
ニカッと歯を剥き出して笑っているように見えるダルマザメ、ちょっとウナギにも似ているラブカ、
わりと普通のサメっぽいカグラザメなどがいる。
深海生物は”怖いもの見たさ”の気分から近年人気があるが、
深海ザメたちは人を襲うこともあるホオジロザメなどと比べて危険は少ないと思われるので、
見た目だけで気持ち悪いから嫌い、などと判断しては気の毒である。
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