湿球とは、水で湿らせた球部 (温度計の感温部) である。湿球にしている温度計そのもの (湿球温度計) や、その温度計が示す温度 (湿球温度) の略称としても用いられる。
概要
湿球の表面に引っ付いた液体の水は、周囲の空気の飽和数蒸気量限界まで蒸発し続ける。水は蒸発するときに熱を奪うので、水が蒸発している間は湿球温度計のメモリはどんどん下がってゆく。湿球の周囲が飽和水蒸気量に達した時点で、湿球温度計のメモリは止まる。
湿球温度計のメモリが下がるということは、それだけまだ蒸発する余裕があるということである。この下がった分の温度と乾球 (湿らせてない普通の温度計) の温度を比べて、現時点での相対湿度を求めることが出来る。
関連項目
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