この記事では、神奈川県川崎市高津区の地名の溝口と、同地域にある溝の口駅、武蔵溝ノ口駅、および日本人の名字の溝口について解説しています。
溝口(みぞのくち)とは、神奈川県川崎市高津区の地名である。通称「のくち」。日本人の名字の溝口(みぞぐち、みぞのくち)についても後述する。
概要
溝口は、JR南武線の武蔵溝ノ口駅と東急田園都市線・大井町線の溝の口駅を中心として栄える市街地である。
両駅は隣接しており、その周辺にはノクティプラザをはじめとする商業施設や、高津区役所などの行政施設が多数集まり、川崎市の副都心として機能している。
古くから栄えてきた街に特有の無計画な発展がなされてきたため、先述のノクティの建設などの駅前再開発が進んでおり、現在も事業は進行中である。
ただし、この再開発により、駅前で栄えてきた古きよき商店街が縮小、消滅してしまうのではという懸念もある。
駅前のキラリデッキでは、多くの路上ミュージシャンが路上ライブを行っている。
また、2008年秋より、ニコニコアニメチャンネルでアニメも配信されている天体戦士サンレッドの主な舞台となっている。
アニメに出てくる店舗等も、ほぼ全て溝口に実在するものがモデルである。
溝口、溝ノ口、溝の口
本来の地名の表記は、上記の通り「溝口」である。
しかし、そこに存在する駅は、「武蔵溝ノ口」「溝の口」と、それぞれ表記が異なっている。
これは前者の場合、南武線の前身である南武鉄道がこの地に駅を建設された当時は、「溝ノ口」という表記であり、なおかつ当時の国鉄播但線に溝口(みぞぐち)駅という駅名が存在し、同線との貨物線直通を考慮したために、旧国名である「武蔵」を冠し、「武蔵溝ノ口」という駅名となったわけである。
また、後者の場合は、田園都市線の前身である玉川電気鉄道が開通した際は、「溝ノ口」という駅名であったが、後に片仮名から平仮名に改称され、「溝の口」となった。
これは、東急全体での方針だったようで、同時期に自由ヶ丘→自由が丘、久ヶ原→久が原というように、駅名に含まれる片仮名表記が一斉に、平仮名表記に変更されている。
名字としての「溝口」
全国的には首都圏の都県よりも愛知県・福岡県・大阪府に、この順に多く分布する。江戸時代に新発田藩(新潟県新発田市)を治めた大名の溝口氏も元は尾張出身の織田信長の家臣である。
- 溝口功(ドン・マッコウ) - ツーファイブ代表取締役。ミュージシャン・作詞家。
- 溝口恭介 - アニメ『蒼穹のファフナー』の登場人物。
- 溝口ケージ - イラストレーター・同人作家・格闘ゲームプレイヤー。
- 溝口浩二 - 株式会社ニワンゴの元技術担当取締役。
- 溝口大樹 - 福岡ソフトバンクホークス所属の元プロ野球選手。
- 溝口秀勝 - 織田家家臣の戦国武将。新発田藩初代藩主。
- 溝口誠 - 『ファイターズヒストリー』シリーズ、『KOF MAXIMUM IMPACT』の登場人物。
- 溝口みゅーたんと - 生放送配信者
- 溝口ゆうま - 東方projectのアレンジ楽曲を制作する同人音楽家。読みは、みぞのくち・ゆうま。
- 溝口優也 - 実業家。
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関連項目
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