※漢熟検(後述)とは異なります。
漢検とは、日本漢字能力検定協会の行なう漢字の読み書きの能力の検定、資格である。
単純に「漢字検定」とも呼ばれる。
正式には日本漢字能力検定。
概要
漢字の能力を10級~1級(準2級、準1級を含む)までの試験で合否を判定し、漢字能力を示す資格のこと。
- 1975年に開始され、多くの学生、大人、外国人に受験されてきた。
- 大学、高校受験対策や、一部の大学や短大などで単位扱いや入試時に優遇されるなどの理由で人気。
- 資格取得に年齢制限はない。
- 有効期限はないため定期的な更新手続きも必要なく、一度取得すれば死ぬまで有効。
- また現在でも重視する企業もある。書籍・出版や編集者が持っていると誤字に気付けて便利である。
- 漫画家・クリエイターなどは表現の幅が増えて良いかもしれない。
- 現在でも年間200万人ほどが資格を受験している。
- 検定料は8~10級で2500円、2級で4500円、1級で6000円。(2022年度)
かつては文科省の認定資格であったが、2008年に理事長達の法人資金の私的流用など不祥事を起こし、認定や後援を取り消された。
現在もクイズ番組で漢検の問題が出題されたり、ゲームソフトになっていたりする。
そちらは難読地名や難読駅名が含まれる場合もある。
漢熟検(似て非なるもの)
また、最近、上記の不祥事に乗じ、また漢字資格にも英検とTOEICのような競争を起こすべきであるとして、漢熟検という漢検のライバルを狙う別の漢字資格が現れた。こちらは漢字習熟度検定が正式名称であり、日本漢字習熟度検定協会が行なっている。名前は似ているが別団体が行なう別の資格である。
出題内容
基本的には読み・書き・熟語・四字熟語、送り仮名、誤字訂正など。
送り仮名は8級、四字熟語は4級から出題される。
部首・部首名・画数などの
「これ知ってなくても読み書きには問題ないだろ!」な出題も含まれる。
レベル
漢検10級
最も難易度が低いもので、小学校1年生修了レベル。
漢字圏以外の外国人の方には難しいかもしれない。
漢検3級
これだけ知っていれば日常生活で困る事はないが、たまに初見殺しが含まれる。
小さな子供が取得するには難しいかもしれない。
(仮に)読み限定の漢検があるなら、ギリギリ合格できるかもしれない…が
実際は読み以外にも多数の種類の問題が出題されるため、全くの無勉強では少々難しい。
欧米、犠牲、衰退、伏兵、窒素、募集、衝撃、鯨、哀切、諮問、名簿、催す
漢検2級
ちょっとマニアックな漢字もあるが、漫画やニュース等で見かけた漢字も多い。
20歳くらいになれば人生経験の蓄積で、まあだいたい読めるかもしれない。
※厳密には準2級もある。
挨拶、宛先、溺死、戦慄、甚大、溺愛、刹那、慶事、灯篭、搭載、罵る、土壇場、罷免
漢検準1級
これだけ知っていればもう十分です。
1級よりは使える漢字があり、相手によっては通じるレベル。厨二病な人にもオススメ。
まだ少し読める漢字も混ざっているのが救いである。
牡蠣、亡骸、歪曲、矩形、蘇生、強靭、襖、鹿茸、聯亙、雌蕊、茅茨、快哉
漢検1級
なんだこれ、いつ使うんだよこれ。一生使わないだろ。
一般人には拷問である。
漢字マニアや古い言葉が好きな人は楽しいかもしれない。
(仮に)出題が読みだけに限定しても惨敗必至である。
「読んで字のごとく」以前に読めないし、何を意味するのかも分からない。
・日常生活どころか全く使わないものが多く、使ったところで相手が知らない
・もはや外国語や暗号、見たことのない初見殺しな漢字ばかりである
・漫画に使ってあれば間違いなく読み仮名や意味の注釈が入るレベル
翹望、羈絆、圏套、訥弁、輻輳、燧火、奢靡、春蚓秋蛇、銷鑠縮栗、轍乱旗靡
単体または適当に組み合わせても必殺技名になりそうである。
厨二病な人は過去問を読んでいて楽しいかもしれない。
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関連項目
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