この項目は内容が少ないです。 調べものなどの参考にはなりますが絶対的に内容が不足しています。 加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています。 |
灼眼のシャナの用語一覧とは、『灼眼のシャナ』のライトノベル、およびそれを基とした漫画、アニメに関する用語をまとめた一覧である。
専門用語が多めで、物語を最初から読まないと分かりにくい(特に説明が省かれているアニメ版では)話であるため、簡単に記載する。
アニメ視聴者は公式サイトの用語集http://www.shakugan.com/world/yougo.htmlを見るのもいいかも知れない。より深く知りたければ有志のファンによる【灼眼のシャナ&A/B用語大辞典】http://www1.atwiki.jp/sslibrary/も存在するが、言うまでもなくネタバレ満載なので注意。
基本用語
- 紅世(ぐぜ)
- この世の歩いていけない隣にある異世界。力そのものが混じりあいせめぎ合う、物の存在しない独自の物理法則によって成り立つ世界。
- この世
- 基本的に人間が住んでいる世界のことを指す。紅世の側でなんと呼ばれているのかは不明。
- 紅世の徒(ぐぜのともがら)
- 単に徒(ともがら)と略して呼ばれることもある、紅世の住人である異世界人。大きな力をもつ者は「紅世の王」とも呼ばれる「(※「王」と「徒」の呼称の差は力の差によるランク分けであり、種族的にはどれもおなじ"紅世の徒"である)。独自の権能を持ち、紅世の世界法則を体現する徒は「神」と称される(この世でいう神とは定義が異なる)。存在としては人間と全く異なりながら、人間と同種の精神を持つ。
- 一部の徒はこの世に渡り来て自分をこの世に存在させ、燐子(りんね)と呼ばれる下僕を生み出し、自由に力を使うために同種の存在である人間を喰らう(存在の力に変換・吸収する)。
- 存在の力(そんざいのちから)
- あらゆる存在が持つ、この世に存在するために必要なエネルギー。これに変換されると元々の存在は「なかったこと」になり、この世を構成する存在の力のバランスが崩れて世界が「歪む」。
- 紅世の徒はこの世に存在したり術(自在法)を使ったりするのに存在の力を消費しているため、自分たちと性質の近い存在の力を持っている人間を吸収することで生を得ている。
- ただし、紅世の徒の中には、独自の手段や道具を使用することで、存在の力を吸収しなくとも生きていける者もいる(その様な徒は人間を襲うことがないため、フレイムヘイズも攻撃対象から外している)。
- 炎
- 炎とは言っても物理的な燃える炎ではなく、存在の力が視覚化されたもの。紅世の徒は王を含め、それぞれ固有の炎の色を持っている。一例としては“天壌の劫火"アラストールの紅蓮、“狩人"フリアグネの薄い白、“蹂躙の爪牙"マルコシアスの群青など。フレイムヘイズは契約した王の炎の色に準じ、燐子やトーチ(後述)は作った徒の炎の色に準じる。
- トーチ(Torch)
- 人間を存在の力に変換して食ったことがフレイムヘイズ側に感知されにくくなるよう、死んだ人間を自在法で加工することで作り出される「炬火(たいまつ)=死者の代替物」。ただ喰われただけではトーチにならない。存在の力となって死んだ人間とほぼ同等の肉体や精神を持ち、周囲との関係性を一時的に保つことで世界の「歪み」を抑え、フレイムヘイズに感知されにくくする効果がある。
- しかし時間と共に残された存在の力は徐々に燃えていき、やがて燃え尽きると関係性共々消滅し「いなかったこと」になる。致命傷を受ければそのまま壊れて消滅しやはり「いなかったこと」になる。徒やフレイムヘイズは自在法で組成を弄ることでトーチを容易に分解したり変形させることが可能。
- フレイムヘイズ(Flame Haze)
- この世で人を食らう紅世の徒を討つために存在する異能者。紅世の徒たちがこの世に出て人間を食いすぎると存在の力のバランスが崩れて世界が歪むという事態になるため、「この世が歪んだら紅世もヤバくなるんじゃね?」という危機感を持った一部の紅世の徒たちが、人間側と契約して力を与えたことから始まっている。
- 人間が徒と契約し、人間としての全存在を消し去った空白に徒を容れることでフレイムヘイズ(炎の揺らぎ)となり、その能力は契約者と徒によって千差万別。契約した瞬間からこの世の法則から外れて人間ではなくなるため、成長や身体的変化が止まる。同時に老化や寿命による死もなくなるようである。
- 紅世の王と契約するには強い感情が必要になる関係上、基本的に徒によって大切なモノを奪われた者たちが契約していることが多く、フレイムヘイズの大体が復讐者でもある。そのため敵対する徒からは復讐の感情を利用されている者として「討滅の道具」と蔑まれる。
- 自在法(じざいほう)
- 存在の力を使うことでこの世に在り得ない現象を起こす術の総称。無数存在するが、「使用者の本質から生じる固有のもの」と、「誰でも使える定型化されたもの」の2種に大別される。
- 宝具(ほうぐ)
- 人間と徒が共に願いを持った時に生まれる不思議物体。当人たちの願いを具現化した色んな能力を持つ。これがブチ込まれたトーチはミステス(Mystes)と呼ばれ、ミステスが消滅すると中の宝具は他のトーチにランダムで転移する。
- 顕現(けんげん)
- 名前の通り紅世の徒がこの世に本来の姿を現すこと。紅世の徒には人間体で生活している者もいるが、それは顕現とは異なる。
- 本来の姿を顕した状態は存在の力を大量に消費するため、存在の力を使い切ると紅世の徒は消滅する。紅世の王も徒に比べれば持ちこたえる時間こそ長いが、結局顕現し続ける事はできず、人間との契約時に特定の道具に意識のみ目覚めさせているという形をとる。
宝具・自在法・秘法・その他の技
- 封絶(ふうぜつ)
- 火線と陽炎のドームで囲んだ場所をこの世の流れから切り離す自在法。初歩的な自在法で、現代では自在法を使えるモノのほぼ全てが使用できる。
- 原理説明は長いので省略。とりあえず「封絶内部では徒・フレイムヘイズ・燐子以外のモノは停止する」「封絶展開中は、存在の力を使うことで封絶で切り離された瞬間にまで内部を復元できる」の2点が重要。
自在法や宝具によっては人間やその代替物であるトーチを封絶内で動かせる力を持つものもあるが、封絶の影響下から外れるため復元は一切できなくなる。また、「喰われた」存在も修復できない。 - 贄殿遮那(にえとののしゃな)
- シャナの持つ大太刀型宝具。あらゆる力の干渉を受け付けない特性を持つ、最高に頑丈な刀。ちなみに抜き身で鞘は無い。
- 零時迷子(れいじまいご)
- トーチと化した悠二に偶然転移してきた宝具。毎晩零時になると、これを宿したトーチ(ミステス)の存在の力の時間を、一日のうちの存在の力が最大だった時の時間に戻す能力を持つ。時空に関わる力を持つレア宝具で、封絶の干渉も受け付けない。他にも様々な仕掛けが施されており、物語中でも重要な役割を果たす。
- 星黎殿(せいれいでん)
- 紅世の徒である"髄の楼閣"ガヴィダと人間達の手によって作られた移動要塞の宝具。丸い形をした異界「秘匿の聖室」に普段から覆われており、目視はおろか自在法による探知などでも形や場所を捉えることは不可能。異界内部は常に星空の夜になっている。
- ガヴィダが仮装舞踏会を離脱して隠居する際の置き土産として提供したもので、以降は仮装舞踏会の本拠地となる。
- 元は天道宮と一つの宝具であり、天道宮と一定の距離まで近づくと、一つに戻ろうとして修復を始めるため、星黎殿と天道宮の間に行き来可能な通路ができてしまう。『灼眼のシャナⅢ』においては、この点を突かれてフレイムヘイズ側の侵入を許す結果となった。
- 天道宮(てんどうきゅう)
- 紅世の徒である"髄の楼閣"ガヴィダと人間達の手によって作られた移動城砦の宝具。丸い形をした異界「秘匿の聖室」に普段から覆われており、目視はおろか自在法による探知などでも形や場所を捉えることは不可能。異界内部は常に太陽が照らす昼になっている。元は星黎殿と一つの宝具であり、星黎殿と一定の距離まで近づくと、一つに戻ろうとして修復を始めるため、星黎殿と天道宮の間に行き来可能な通路ができる。
- ガヴィダが仮装舞踏会からの離脱後に隠居していた場所。フレイムヘイズ兵団と「とむらいの鐘」との間に発生した16世紀の大戦においてガヴィダが死亡したため、それ以降はアラストールが管理する。ヴィルヘルミナやシャナもここに住んでいた時期がある。
- 『灼眼のシャナⅢ』においては、"輝爍の撒き手"レベッカ・リードと"儀装の駆り手"カムシン・ネブハーウが星黎殿への道をつなぐ性質を利用して潜入に使用したり、フレイムヘイズ兵団が仮装舞踏会との大戦後に地中に埋めて負傷者の収容施設として利用するなどした。
- 神威召喚(しんいしょうかん)
- 紅世の徒における「神」を降臨要請の儀式。神の権能を全力発揮させる。儀式には手順がありそれを正しく行う事により発動する。いずれも発揮し、(手順の正しい神威召喚ならば)神によっては存在の力を消費せずに能力を行使できる。
- 【天破壌砕(てんぱじょうさい)】
天罰神”天壌の劫火”の神威召喚。代償は他の紅世の徒一体。生贄を捕らえ変換する領域「紅蓮の帳」での祝詞の詠唱による準備後に発動する。「審判」と「断罪」の権能の全力発揮による「神をも殺す神」としての圧倒的な破壊を振るう炎の魔神を顕現させる。この世でフレイムヘイズと契約している状態で使用した場合、契約者の"器"がパワーに耐えきれず破壊されて死ぬことになるので、実質的には契約者の命も失われること前提。 - 【祭基礼創(さいきれいそう)】
創造神"祭礼の蛇"の神威召還。代償は天破壌砕と同じく他の紅世の徒一体だが眷属である"頂きの座"を使う。生贄を捕らえ変換する領域「黒き御簾」展開後、徒の大多数の望みを反映した願いの結晶たる創造のための設計図、自在式「大命詩篇」を形成し発動させる。「造化」と「確定」の権能の全力発揮による、願えば世界一つさえ創りだす「新たな、ものを流れを作り出す」力を振るう黒い銀河として祭礼の蛇を顕現させる。創造後は祭礼の蛇は叶えた願いに応じた長さの眠りに就くが、時間と、神を呼ぶに相応しいだけの徒の願いが満ちれば”頂の座”も”祭礼の蛇”もいずれ復活を遂げる。
組織・勢力
- フレイムヘイズ兵団
- フレイムヘイズ達によって構成された、紅世の徒を討滅する集団。復讐ゆえに個人活動か必要に応じた程度の共闘しか行わないフレイムヘイズが、本来組織だった行動をとることは少ない。
- 兵団は16世紀・21世紀と二回結成されており、いずれもトップは『震威の結い手』ゾフィー・サバリッシュであった。
- 最初の結成となる16世紀の「とむらいの鐘」との戦いにおいては勝利したが、二度目の結成となる21世紀の「仮装舞踏会(バル・マスケ)」との戦いにおいては、敵のトップである"祭礼の蛇"復活阻止に失敗したばかりか、"祭礼の蛇"による大命宣布で存在意義を見失ったフレイムヘイズ達により組織が崩壊し、総兵力の八割を失うという大敗を喫した。
- 外界宿(アウトロー)
- フレイムヘイズのサポート組織。構成員はフレイムヘイズと人間の両方がいる。マージョリーの子分である佐藤啓作が目指した組織はここのことである。
- 元は個々で運営する隠れ家のような施設が点在する程度だったが、フレイムヘイズの一人により統制と拡大が図られ組織化されたことで、施設が各地に設置され移動や資金提供など総合的な支援が行えるようになった。
- なお、戦闘支援だけでなく、新米フレイムヘイズを鍛えるためのブートキャンプもあるらしい。
- 仮装舞踏会(バル・マスケ)
- 創造神"祭礼の蛇"を盟主とする紅世の徒の組織。眷属となる"三柱臣(ヘカテー、ベルペオル、シュドナイ)"以外にも名声を轟かせた有能な紅世の王を数多く従えており、紅世の徒による組織としては最大の勢力。
- 視聴者や読者から「バルマス家」とも呼ばれる事がある(マフィア的なファミリーの意味なのか、家族の意味なのか、それともただの変換ミスなのかは不明)。
その他
- 久遠の陥穽(くおんのかんせい)
- 数千年にわたって"祭礼の蛇"の本体が放逐されていた空間。古代のフレイムヘイズ達によって封印されていた。この世と紅世とは違って空間法則が定められていない場所であるため"祭礼の蛇"も力を発揮できず、味方が自分の元にやってくるまでの間はヘカテーに連絡を送ったり代行体(悠二)を動かしたり休眠することで過ごしていた。
- "祭礼の蛇"の元にたどり着くには、目印となるベルペオルの片目、および"祭礼の蛇"と共振できる巫女(ヘカテー)が必須となる。
- 無何有鏡(ザナドゥ)
- “祭礼の蛇”、坂井悠二、仮装舞踏会がこの世と紅世の中間に新しく造ろうとしている世界。世界の構成や生物はこの世と同じでありながら“存在の力”が溢れた世界であるため徒にとっての楽園になるという。悠二いわく「並行世界」。ニコニコ動画視聴者いわく「世界のコピペ」。
- この世にいる全ての“徒”を人間を食らわなくとも存在の力が手に入る「無何有鏡」へ移住させることにより、人間を食われることのないようにし、同時にフレイムヘイズの存在意義を無くすことでシャナの運命を解放するというのが悠二の目的である。そのため、紅世の徒の願いを叶えて世界を創造するのを目的としている"祭礼の蛇"とは利害が一致している。
- ただし、世界の真実を知ったシャナ達からは、どのみち「この世と同じ事になる」として危険視されている。
- 世界の真実
- 大地の四神センターヒルがシャナ達に語った内容のこと。
- 『灼眼のシャナ』においては「紅世の徒たちが人間を食らうことで存在が減り歪みが生まれる」とされてきたが、実は「紅世の徒達がものを存在の力に変換し、力という不安定なものに変えていること」そのものが歪みの原因であった。
- つまり、どれだけ新しい世界を造ろうが、その世界で存在の力を得る手段がものを変換するしかないのであれば、結局また歪みは発生するということであり、この世と紅世が危機であるのは変わらないということである。
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関連項目
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