概要
特徴
ある曲の譜面で、理論上絶対押すことができないことを「無理押し」と呼び、その譜面のことを「無理押し譜面」と呼ぶ。
新曲が追加されたときに遭遇しやすく、このことを何も知らない音ゲープレーヤーが初見で挑むと、よほどの瞬発力と工夫力がない限り、コンボ(チェイン)を切ってしまう恐れがある。
無理押しが入っている譜面はパーフェクト(理論値)が取れないとか、プレイヤーがその無理押しを取ろうとしてゲーム機の設計上想定していない操作をしてしまい、ユーザーの怪我やゲーム機の故障を招く、などの問題が起こるので、普通はリリース前にチェックされ、修正されて出荷・配信されるのが普通である。だが、ごく稀にチェックを抜けて配信されてしまうこともある。
実際の事例
- Cheer Train(beatmaniaIIDX)
DPA譜面が無理押しの嵐であることで有名な楽曲。
IIDXのDPは基本的に片手で7つの鍵盤とスクラッチ(皿)を操作しなければならないが、皿を操作した際に同時に手が届く鍵盤は皿に近い3つほどが限界である。そのため、皿+皿から遠い鍵盤+逆サイドでの操作という配置は無理押しとなる。こういったケースは無理皿とも言う。
beatmania5鍵~IIDX初期までは、2Pプレイは左右で違う譜面をやる、即ちDP譜面=2人用の譜面であった(今のようなSP譜面を左右同時にプレイするのはBATTLEという専用オプションだった)。これを一人で遊ぶと必然的に無理皿が多く発生することとなる(2人でやっている限りは無理皿ではないから)。この楽曲もその例に漏れないのだが、本曲の場合、皿を自動で操作するオプションを付けた場合に鍵盤のいい練習譜面となる、という側面があるため鍵盤を練習するプレイヤーにより選曲率が上昇、結果クリアレートが不相応に高くなってしまっていることで知られる。
なお、微妙にタイミングをズラせば繋がらないこともないのでフルコンしたゴリラも居るらしい。 - (fly higher than) the stars(Pop'n music)
ジャンル名「ネオアコ」の名で知られる楽曲。
AC3にてHYPER譜面の追加が行われたのだが、ラストに白+青+青+白の同時押しが存在する。他にも縦連打に絡んだ同時押しも散りばめられているのだがどういうわけかAC9にてLv24から22へ降格。次回作となるAC10で24へ昇格された(当時のレベル評定によるもの)。現行のレベル評定(50段階)は30となっている。
なおこの譜面、当時の追加譜面の中ではこれだけは作曲者の一人である杉本清隆によるもの(それ以外の追加譜面はwacが担当していた)。ポップンも初期の初期ということもあり、「一人でプレイする」ということに重きを置いていないということもあると思われる。
peaceにてロングポップ君搭載のEX譜面が追加されたが、こちらには無理押しはない。 - 愛が有効(Pop'n music)
家庭用7に収録。ジャンル名は「ハモロック」。EX譜面のサビに下側(白緑赤緑白)を全て同時押しさせる箇所が頻出する。おまけに終盤は黄がさらに1個追加される。家庭用ということもあり専用コントローラー(ポプコン)でのプレイを念頭に置かれた構成なのだが、アーケードスタイルコントローラーを用いた途端に無理押しに化ける。譜面構成が構成だけにアーケードには収録されていない。初期の家庭用のPop'n musicにはこういったアケコンを使用した際に無理押しになる譜面が多い。こう、ヒジを使ってダーンっと - glacia (jubeat)
当時のバージョンであったpropの追加楽曲の1つ。同じくDJ TOTTOが作曲したvalangaの実質的な続編曲。収録直後から好評であったが、1か所だけ無理押し譜面があると当時のプレーヤー間で話題となった。上から横並びに1~16の番号をボタンに振ったとき、1か所だけ「1+8+13」の無理押しが登場した。下図参照。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
その後、修正が入ったため現在では問題なくプレーすることができる。 - Ultimate Ascension(SOUND VOLTEX)
東方妖々夢リミックス楽曲コンテスト採用楽曲。
両手でツマミを回しながらFXボタンを長押しする配置が無理押しであると話題になった。2つのツマミとFXボタンはそれぞれ離れているため片手で2つ以上を同時に操作することは難しい。
その後、修正が入ったため現在では問題なくプレーすることができる。
無理押しのようで無理押しでない事例
- 雫(Pop'n music)
「ラメント」のジャンル名で知られる楽曲。アーティストはあさき。
全体的に物量が多く(微辛ゲージのライン)で、1箇所「右黃+赤+右黃」の配置が存在する…のだが赤の部分が微妙にずれており、厳密に言えば無理押しとはギリギリ言えないライン。peaceにて追加されたUPPER-EX譜面にも「左黃+青+青+右白(ロング終端)」というこれまた無理押しと呼ぶには微妙な配置がある。 - びいすと!
BeatStream稼働一周年を記念して制作された楽曲。アーティストはビートまりおとARM。
歌詞が操作を教えてくれる……と見せかけて歌詞の指示通りに操作すると無理押しが発生する(両手を使って長押ししたら・・・その次のが押せないねw)。当時は長押しの途中指換え(持ち替え)がNGだったため、気づいてから片手を開けることもできない(アニムトライブで可能に)。
移植先でもこの初見殺しはばっちり再現されている。 - Dogeza Stairs(SOUND VOLTEX)
VIVID WAVEで開催されたウィークリースタンプで解禁できる楽曲。アーティストはビートまりお。またまりおか。
ボタンを2つ長押ししながら2つのツマミを回す配置が無理押しでないのかと騒がれた。ボタンを親指で押しながら手のひらで包みこむようにツマミを回す、要するに土下座すれば処理できるのだが、通常であればこの位置のボタンは中指で押すものなのでこれに気づかないと無理押しに見えてしまう。 - 幸せになれる隠しコマンドがあるらしい (オンゲキ)
うたたPによる楽曲。音ゲーへの収録数も随一で、どのゲームでもデバイス操作をうまく歌詞で語られるコマンドとリンクさせている。
そんな中、セガの音ゲー「オンゲキ」に本曲が収録された際、「上下同時押し」の歌詞にあわせて「R-SIDE+赤TAP+青TAP+L-SIDEの同時HOLD」という一見無理押しに見える配置が出現した。
参考:オンゲキのコンパネ部分の写真があるIGNの記事
「左右の壁にあるパッドと、そこから一番近い四角ボタンを押す」という操作なのだが、壁を手のひらで押すような普通の運指・運手では当然に手が足りず、手を思い切り広げてボタンを親指、壁ボタンを小指薬指で押すと全部取れる。手の小さいプレイヤーにはけっこう厳しい模様。 - The wheel to the right (オンゲキ)
初代CHUNITHM最初期のボス曲。オンゲキ移植時に「右手をTAPやSIDEで拘束されながらレバー操作(左FLICK)+TAP」という、無理押しのような謎配置が出現し初見プレイヤーを困惑させた。
正解としては「レバーを握っているその手首でボタンを押す」など。
無理押しな関連動画
無理押しではない関連動画
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
- 4
- 0pt