『無限のフロンティア』とはバンダイナムコゲームスのバンプレストレーベルから発売されたRPGである。2008年5月29日にニンテンドーDS用ゲームソフトとして発売された。
2010年2月25日には続編である『無限のフロンティアEXCEED』が発売されている。
概要
正式タイトルは『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』。通称はムゲフロ。バンプレストのゲーム部門がバンダイナムコゲームスと合併してから最初のスパロボ関連ゲームである。
なお、ナムコクロスカプコン(以下ナムカプ)やゼノサーガのキャラクターが登場しているのは、これら2つの製作元がムゲフロと同じモノリスソフトであるためのゲスト参戦。ナムカプの脚本もムゲフロと同じく森住惣一郎氏である。
ファミ通での情報や先行PVで散々地雷扱いされ(マップのグラがSFC初期並み、女キャラあざとすぎ等)、開発元が当時評判の悪かったモノリスソフトでもあるためあまり期待はされていなかった。むしろ地雷を覚悟して購入を踏み切る勇者な王(主人公的な意味で)も多かった。
ところがいざ発売されると、単純な操作法ながらも奥の深い戦闘システム、ボイスの豊富さ、スパロボシリーズならではの激しいアニメーションと美麗なカットインで、「意外と面白い」と一定の評価は得られたらしい。
前述のマップのグラフィック問題は豊富なボイスに容量のほとんどを持っていかれたことによる弊害。EXCEEDではその反省を活かし、SFC後期レベル程度のグラフィックまで向上した。
本家スパロボと比べ、戦闘でのキャラクターカットインが多い。また、当然のように女性キャラは乳揺れする。「小牟も揺れる!」と発売当初は話題になった。今作では乳揺れ以外にも腰や尻やフトモモカットインも多く、いろいろギリギリまで頑張った模様。
異世界ではあるもののスーパーロボット大戦OGシリーズのカテゴリにあり、EXCEEDではOGシリーズのキャラが参戦することになる。
プロモーションにおいてはタイアップソングにPerfumeを起用しているが、ファン層が違い過ぎる為かあまり話題にはならなかった。PVでの使い方そのものは悪くなかったのだが、プロモーション方針がズレていたのだからしょうがない。続編のEXCEEDでは主題歌とヒロインのネージュ役に水樹奈々を起用。こちらは前作に比べたら、妥当な判断だろう。
主な登場人物
なお、本作が初出の登場人物は童話等がモデルになっている。
- ハーケン・ブロウニング
- 23歳 男性 [フック船長(ピーターパン)+OG] (声:檜山修之)
- 賞金稼ぎの主人公。『さすらいの賞金稼ぎ』ジョーン・モーゼスの息子であり、通り名も譲り受けている。地上戦艦『ツァイト・クロコディール』の2代目艦長。
- クールでニヒルな性格だが何かにつけて英訳する(名詞限定のルー語)癖もあり、周囲からカッコつけ野郎+勘違い野郎扱いされている。またキザで女性に甘い所を利用されて騙される場面もある。とはいえ、本人は大真面目に見栄をきっている。作中で無茶な作戦を何度も立案・実行するためクルーからは呆れられている。
- 中の人のお約束としてファンからつけられた俗称は派遣王。シャウトこそ少ないが、滲み出る熱さはいつもの檜山である。
- ステーク・銃剣付のマシンガン『ナイトファウル』と長銃身リボルバー『ロングトゥームスペシャル』、トランプ爆弾といった武器を使い、ポーカー用語を元ネタにした技で戦う。EXCEEDでは神夜の技を拝借した『ファイヤー・マウス』も操る。
- アシェン・ブレイデル
- 女性型 [シンデレラ] (声:清水香里)
- 製造コードナンバー『W07』。戦闘用アンドロイドで四肢に武器を装備。設定開発過程でKOS-MOSとキャラが被るために毒舌キャラが追加されたという逸話を持つ。おかげで劇中、敵味方区別なく暴言を吐きまくる暴走ロボ娘と化している。
- 熱暴走により運動能力、演算能力を向上させる『コードDTD』というモードを持つ。このモードではなぜか明瞭快活な性格で一人称が『ボク』に変化する。本人いわく、「楽しい気分になる」とのこと。アンドロイドであるため分析も担当するが、同じアンドロイドであるKOS-MOS参入後はほとんどの分析を彼女に丸投げしている。なお防水などは施されていないため、水中に潜ると錆びる。
- スーパーロボット大戦AやOGシリーズに登場するラミア・ラヴレスと中の人が同じで、設定上も深い関わりをもつキャラクターでありアシェンの専用BGMはラミアのそれのアレンジとなっている。またOGS発売当時ラミアの崩壊した言語モードの中にとことん明るい雰囲気で一人称がボクのモードが存在し話題となったが、後にアシェンへの伏線であった事が明らかとなった。ラミア同様にボインちゃんである。
- EXCEEDではオルケストル・アーミーに出向しており、色違いの姿を見ることができる。が、パーティ参入時には元の姿に戻る。
- 火力が高く、特に必殺技『ファンタズム・フェニックス』の締めであるアシェンファイナルはクリティカルになると群を抜いたダメージを叩き出す。
- 楠舞神夜(なんぶ かぐや)
- 18歳 女性 [かぐや姫+OG] (声:ゆかな)
- 乳揺れ要員ヒロイン。楠舞家皇族の姫で、しきたりに従い世界各地を旅している途中にハーケンとアシェンに出会う。世間知らず、天然、そして見た目から分る通りの爆乳(アシェンの目算では100cm前後)、等で巨乳好きスパロボプレイヤーのハートをガッチリ掴んだ……らしい?トドメに楠舞印の牛乳というアイテムまであるため明らかに狙っている(薄い本的な意味で)。
- 普段着の露出も異常なまでに多く、本人は当初気にしていなかったが、作中のとある出来事でその認識を改めた。錫華曰く「神夜以上に露出していたら通報されるレベル」とのこと。料理が苦手で、台所を片付けずに2年間放置していたこともある。
- 身の丈ほどある一振りの大剣『護式・斬冠刀(ごしき・ざんかんとう)』を片手で振り回して戦う。持ち歩いているのではなく、必要に応じて召喚していることが公式コミックでわかっている。武器から同じくスパロボオリジナルのゼンガー・ゾンボルトのネタを拝借しているらしく、ゆかな声の「チェストォォォォォー!」はプレイヤーの度肝を抜いた。EXCEEDではハーケンから拝借した『俳浪華札』(はいろうはなふだ)も技に加わった。
- そのダイナマイツバディ(主に乳)のせいで敵味方を問わず多様な暴言とセクハラを受けている。特に毒牛頭からは会う度に求婚される。
- 常日頃からCEROに喧嘩を売っているようなキャラであるが、無印本編の最後の最後でCERO:Bの限界に挑む奥義暗転を発動した。
- 錫華姫(すずかひめ)
- 年齢不詳 女性 [鈴鹿御前] (声:能登麻美子)
- 神夜のお目付け役である式鬼一族の舞姫。一人称が『わらわ』で、古風なしゃべり方をしており、外見年齢14、5歳と、見事なロリババアである。しかもスパロボでは珍しい貧乳キャラ。神夜とは対照的なスレンダー体型。冷え性なのにヘソ出しルックというダンサー根性の御方。EXCEEDでは冷え性は治ったものの今度はぎっくり腰を発症した。筋肉質な男性が好み。
- 戦術からくり『邪鬼銃王(じゃきがんおー)』を扇子からの操り糸で操り戦う。踊りながら自在に操れるために文句ばかりのアシェンとはまったく馬が合わない。掛け合いボイスもケンカしっぱなしという有様。戦い方を知らない者から見れば「戦いを邪鬼銃王に任せ自分はサボっている」ようにしか見えない。戦いの最中に舞踏台を登場させることがあるが、ただのみかん箱である。
- 有栖零児(ありす れいじ)
- 24歳 男性 [不思議の国のアリス] (声:井上和彦)
- 開発元が同じモノリスソフトの「ナムカプ」からのゲスト参戦。クセがあり過ぎるパーティの唯一のツッコミ役であるが、たまに自分自身もボケる。堅実な性格がハーケンとは対照的であるが(パーティの男女比率もあって)仲はよい。
- EXCEEDでは参入が一番遅く、それまでのパーティは終始ボケ倒しだったため彼の登場が切望されていた(その間は主にハーケンとキュオンがツッコミ役を務めていたが、零児が来た途端にボケに回った)。毒舌が絶えないパーティの中では珍しく、全員からの評価が高い。
- 中の人ネタは小牟を超えたはっちゃけぶりであり、「待てぃ!」「成敗!」とか言ったりする(中の人もこういったネタには全力で乗るタイプである)。
- 相棒である小牟が調子に乗ったりやらかしたときのお仕置きとして「尻叩き」を多用する。大体100発位だが、食らった小牟曰く「一発一発が尻が消し飛ぶ程の威力」らしい。そのためプレイヤーからは「スパンキングマスター」の称号を贈られている。
- 小牟(しゃおむう)
- 永遠の765歳 女性 (声:南央美)
- 零児と同じくナムカプからの参戦。ナムカプよりも豊富なパロディセリフを口走る。二人ともナムカプ終了後の設定なので、厳密な年齢は不明だが、本人が765歳と言っているからそうなんだろう、多分。錫華とのキャラ被りを心配していて、関連して掛け合いボイスで仲良さげなところを披露している。
- EXCEEDのOPムービーでは大きくも小さくもないことを気にしている素振りが見られる。その割にはパーティ内では小さい組扱いされることも。先述のお仕置きを何度も受けているうちに癖になってしまった模様。彼女以外にも同様の状態になったキャラクターは複数いる。
- バトルもネタ要素満載であり、全ての元ネタを指摘できる人はいないのではないかと思われる程豊富。終始プロレス技を連発する必殺技もある(ナムカプで格闘技ファンであることが明らかになっている)。
- KOS-MOS(こすもす)
- 女性型 (声:鈴木麻里子)
- ゼノサーガからゲスト参戦。零児、小牟と顔見知り(ナムカプ終了後)、かつver.4へのアップデート済(ゼノサーガEP3後半)という設定でパーティ参入。同じアンドロイドのアシェンとはとかく比較される。最終調整を前にして空間転移したようで、動作不良が残っており語尾が時折おかしくなる。唯一ボイスが少ないプレイヤーキャラ。
- 作風にあわせて、無表情ながら彼女も揺れる。…何が揺れるかは言うまでもない。本シリーズは声優が鈴木麻里子のアンドロイドキャラクターが多く「スーパー鈴木麻里子大戦」とネタにされることも。
EXCEED以降参戦組(上記キャラクター全員続投)
- アレディ・ナアシュ
- 17歳 男性 [千夜一夜物語+OG] (声:関智一)
- 波国と呼ばれる闘争の絶えない世界の修羅(闘士)。EXCEEDの主人公。世紀末に生きる修羅とは関係ない。
- 『剛錬のアレディ』という二つ名を持つ格闘技の達人で、『覇皇拳』と『機神拳』という二つの流派の技を体得している。
- 生真面目な性格だが、そのほとんどは「修行」の二文字に向かっており、旅の全てを何らかの修行ととらえている。ネージュに出会う前は無機質な性格だったらしい。
- なお、『覇皇拳』はコンパクト3のラスボス修羅王、『機神拳』は同作の主人公フォルカの流派である。
- ナアシュという姓は前述の修羅王と同じなのでなんらかの関連性があると思われる。
- 真面目な性格であるためか女性の色気や下ネタ話には耐性があまりなく顔を赤くする場面も多いが物語が進むにつれて段々と動じなくなる。大した奴だ・・・。真面目過ぎる故か周りのボケに素で返すこともあり、ある意味天然でもある。
- ネージュの指示で味方へのお仕置きとして臀部への掌打(要は零児と同じ尻叩き)を何度か行っている。ターゲットになるキャラクターも零児のときとほぼ同じであり、「アレディがいれば俺は楽ができる」と零児に評されている。そのため彼にもプレイヤーから「二代目スパンキングマスター」の称号が贈られた。
- 戦闘面では熱い技で敵を屠りまくる攻撃型キャラとして抜群の性能がある。必殺技のラストは一部で南○獄屠拳と呼ばれているとかいないとか。
- ネージュ・ハウゼン
- 117歳 女性 [白雪姫+OG] (声:水樹奈々)
- EXCEEDの乳揺れ要員ヒロイン。無駄出し。妖精族の国、エルフェテイルの名家『ハウゼン家』の姫。過去の騒乱の中で波国へ飛ばされていた。世界が統合され帰還した後は波国を離れ、故郷のエスピナ城に向かう。アレディを護衛として行動を共にする。
- 性格はやや気が強く、わがままな面も見える所謂お嬢様。強調する時に単語の頭に『ド』を付ける癖がある(ド派手、ド迫力、ド煌びやかなど)。流石にアレディの師匠や神夜の父と話すときは癖を抑えている。
- 槍術の心得があり、銃の機構を組み込んだ巨大な槍『フェイスレイヤー』を軽々と振り回して戦う。
- 御礼申し上げたくなる爆乳の持ち主なお陰でこのシリーズのヒロインは爆乳がデフォなのかと密かに言われるようになっている。しかも横乳。カットインで他の女性キャラ(貧乳除く)と同じように遠慮なくバインバインに揺れる様は本当にありがとうございました。ただし、本人的には見えそうで見えない超ミニスカートの方が重要らしい。衣装の露出は無印で危険だと言われた神夜以上。
- お嬢様系ツンデレキャラでありアレディには特別な想いを抱いている。いわゆるテンプレ台詞をことある毎に発し、その度に同じツンデレキャラであるドロシーに突っ込まれる様はもはや様式美。しかしアレディがその方面に無頓着なためなかなか進展しない。
- 前作の暗転ほどのインパクトはないが何とも爽やかなエンディングイラストは必見である。
- アクセル・アルマー
- 22、3歳 男性 (声:神奈延年)
- 記憶を失った状態でエンドレス・フロンティアに流れついた青年。
- キャラクター詳細は当人のページを参照。記憶喪失ということで、性格はSRWA主人公の時(通称アホセル)に近い。
- また、時系列はOG外伝の少し後となっている。OG外伝にてコードDTDは『行方不明になったW07(アシェン)』とW17にしか搭載されていないと発言しているため、間違いなくアシェンのことは知っている(忘れているが)。その他にもハーケンや神夜のファミリーネームに反応している。
- 武器は『ミズチ・ブレード』。技はソウルゲインとヴァイサーガの武装がベースとなっており、アルフィミィとコンビで生身で戦う。
- 男女コンビのため、性別限定の装備品を制限なく装備できるという特徴を持つ(アンドロイド限定はさすがに無理だが…)。
- アルフィミィ
- 年齢不詳 女性 (声:水谷優子)
- アクセルと共に転移した少女。彼と同じく記憶を失っている(アクセルのことは覚えている模様)。
- キャラクター詳細は当人のページを参照。性格はおっとりとしていて、マイペース。
- 武器は『鬼蓮華』と『鬼菩薩』。技構成はペルゼイン・リヒカイトの人間形態と言わんばかり。アクセルとコンビで戦う。
コンビユニットだけあって、彼女は全くダメージを受けない(アクセルが全部受ける)。被ダメボイスなし……だと…… - ファイター・ロア(コウタ・アズマ)
- 16、7歳 男性 (声:寺島拓篤)
- コンパチブルカイザーの暴走?(推定)により飛ばされてきた青年。
- 飛ばされた状況はアクセルらと同じながら、ロアが護ってくれたおかげで彼は記憶を失っていない。
- ファイター・ロアはOG外伝でも生身で戦闘をこなしており、こちらでも同様に戦う。が、残念ながらサポート専用。どうやら開発中に急遽参戦が決まったらしく、参入も終盤で出番が少ない。また作中はロアのアーマーが脱げないため、神楽天原の温泉に入ることができなかった。江戸っ子である彼にとって温泉に入れないというのがどれほど口惜しいことかは想像に難くない。
- M.O.M.O.(もも)
- 女性型 (声:宍戸留美)
- KOS-MOSと同じくゼノサーガからのゲスト参戦。参戦時期も同じくEP3後半でナムカプ勢との面識もある。KOS-MOSを追ってエンドレス・フロンティアにやって来た。
- 戦闘中は援護攻撃でしか参加しないが、彼女の持つ「レアハンター」はストーリー上で大きな役割を果たす(活躍するチャプターのタイトルも「レア・ハンター」だった)。一部のロリ(?)キャラに一方的な対抗意識を燃やされている。本作の数少ない良心枠。
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