片思いハートとは、
- 2人が手や腕でハートマークを作ろうとしたが、片方の人物がその動作をしなかったために、ハートが片方半分のみになってしまった状態。
- 1のうち、特に片方の人物がハートマークの手、もう片方の人物がグッドの手(👍)をしている様子。
のいずれかを指す。当記事では2を説明する。
概要
「片思いハート」という名称が定期的に見られるようになったのは2019年、特に頻繁に使われるようになったのは2022年ごろである。下記の「プロゲーマー」の項の時点(2017年)でのこの行為には特に名前はついておらず、それ以前の時期に限って「片思いハート」でTwitter検索すると上記1のポーズ(グッド以外のポーズ)も多く出てくる。
プロゲーマー
ウメハラ
初出はおそらく、東京ゲームショウ2017において、プロゲーマーの梅原大吾氏(通称:ウメハラ)が、キャラクター「春麗」に扮したコスプレイヤーのローズ・マー氏とともに撮影した写真と思われる。ローズがハートマークを作ろうとしているが、ウメハラはそれに対してグッドの手を返している。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/iamrosema/status/823390149346111488
ハートマークにしなかった理由は、出所のはっきりした本人談などがインターネット上で発見できないため不明。ただし、SNS上では「恥ずかしかったため」とする説がよく言われている。
ジャスティン・ウォン
その後、別のプロゲーマーでウメハラとも面識・対戦経験のあるジャスティン・ウォン氏が、似た写真をローズと撮影している。
こちらではジャスティンがハートなのに対し、ローズがグッドになっており、ウメハラとは立場が逆になっている。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/iamrosema/status/886650823677140992
この画像は「ハートマークをコスプレイヤーに拒否されたオタク」のミームとして広まってしまっている。ただし、2人ともウメハラの写真を知ったうえで、ネタでウメハラの逆パターンをやっている、つまり別に拒否されているわけではない可能性も十分に考えられる[1]。
アイドルファンから流行ポーズへ
2019年以降、アイドルファンの間で、アイドルとチェキ(インスタントカメラ)を撮る際にこのポーズが「片思いハート」として使われるようになった(Twitter検索)。先んじて2018年12月には、「片思いハート」という表記はないものの、このポーズが既に書籍に「進化系ハート」の1つとして、「でも幸せならOKですっ!」という文とともに[2]掲載されている(参考)。
「オタクがアイドルに拒否されている」という様子として語られることが多く、元ネタがジャスティン・ウォンの上記写真とされることもある[3]。
これがInstagramなどのSNSに伝わり、一部の若者の間で、仲の良い2人で写真を撮るときのポーズとして使われるようになっていった。「ハート」はそのまま「好き」の意味なのに対し、「グッド」は「その好きの気持ちには応えられない」という意味とされることが多い。
2位は、1人がハートの片側、もう1人が親指を立てる“グッド”を合わせた「片思いハート」。3位は、顎(あご)の下で、両手をグーにして合わせる「顎ハート」がランクインした。
高校生トレンドランキング:“流行ポーズ”1位は「ルダハート」 「片思いハート」「顎ハート」が続く(毎日キレイ, 2022/02/06)
関連項目
脚注
- *こちらも本人談がないため、断定はできないが
- *ニュースでのインタビューで登場した台詞「でも幸せならOKです」のポーズは「グッド」のみであり、片思いハートとは異なる
- *ただし、最初に使い始めた人物が特定できないため、その人物が上記写真を意識していたのかどうかは不明である
- 3
- 0pt