特三式内火艇 カチとは、日本海軍の水陸両用戦車である。
分類上は戦車では無く艦船となっている。
概要
将来の上陸作戦において、従来の特二式内火艇よりも火力が高く、装甲が厚い車両が有用とされたことから開発された水陸両用戦車。
1943年に陸軍の一式中戦車チヘをベースに開発が開始され、その年のうちに特三式内火艇 カチとして採用。
しかし海軍の生産する優先順位は航空機や艦船であり、終戦までに19隻(両)と少ししか生産されなかった。
特徴
一式中戦車チヘをベースとしたため、九五式軽戦車ベースの特二式内火艇より大型となり、フロートなどの水上航行用の装備を装着した状態で長さ10.3m、幅3m、高さ3.82mと非常にでかい。
また、装甲も最大50mmと、特二式の12mmより倍以上厚みが増している。
重量増加と走行性向上のため、チヘでは下側12輪だった転輪を16輪に増加。上部転輪もチヘの4輪から8輪に増やし、大幅に足回りを強化している。
回転式砲塔を持ち、ベースとなったチヘと同じ一式47mm戦車砲が装備されていた。副武装としては九七式車載重機関銃を2丁備える。
配備、実戦
海軍の陸戦隊に配備される。
が、出撃の機会が無く本土で温存されたまま終戦を迎えた。
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関連項目
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