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ニコニコ大百科:医学記事 |
狂犬病とは狂犬病ウイルスによる人獣共通感染症である。
海外においては恐水症(Hydrophobia:ハイドロフォビア)と呼ばれている地域もあるが、過去の日本においては主な感染源が犬(野犬)であったため、狂犬病との呼び名が定着してしまっている。
概要
人を含む全てのほ乳類に感染する感染症(猫や狐、ネズミなども感染する)。
狂犬病感染動物からの咬傷感染により感染する。
症状
発症すると筋肉や神経の麻痺といった神経症状や恐水症(水を怖がる)、掻痒感(かゆみ)などが見られる。
その後症状が進むと、昏睡状態に陥り死亡する。
治療法
発症すると治療法は無く、ほぼ100%死亡する。(治療成功例あり)
流行地域に渡航するなど、感染の可能性がある場合は事前にワクチン接種をしておくのが望ましい。
なお感染後、発症までにワクチンを接種すれば死亡する可能性は下がるが、危険であるので事前の接種を推奨。
ただし、あくまでも発症する確率を下げる程度の効果しか期待できないものであるため、海外で動物による咬傷事故にあった際は速やかに治療する事をお勧めする。
また、その治療法も狂犬病に対する特効薬が現在のところ存在しないため、焼灼法(簡単に言ってしまえば傷口を焼いてしまうのである)という原始的で大変苦痛を伴う方法を取る事しか出来ない。
…具体的に記載すると、咬傷(咬まれた傷)の周りを加熱した針のようなもので取り囲むように焼灼するといった方法や、傷口の周りをワセリンなどの油脂で取り囲み、発煙硝酸(!)を用いて傷口を焼灼するといった方法である。
この治療法を施術しているところを撮影した映像もあるそうなのだが……見た人曰く、『一生寿司が食えなくなるよ?』とのことである。
発生地域
ほぼ全世界で発生している、と言っても構わないだろう。
資料により数値のばらつきはあるものの、WHOの資料によれば毎年5万~5万5千人程が狂犬病により命を落としている。また、その6割近くがアジア諸国で発生していると報告されている。さらにはその感染源は95%が犬による咬傷事故である。
厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域
は、ノルウェー、スウェーデンの北欧諸国を除けば、その殆どが島嶼地域である。
日本においてはなじみの薄い狂犬病ではあるが、世界全体を見回すと如何に根絶が難しい病気という事がお分かりいただけよう。
日本での狂犬病
日本では海外から帰国した男性が狂犬病を発症した事例が2006年に二例あるが、幸いな事に日本国内に生息する動物を起因とする狂犬病は発生していない。
ただし、犬以外のペットへの狂犬病ワクチンの予防接種の普及が進んでいない(全体の3割程度)事や、ペットブームにより海外から輸入されるペットの数が増えており、日本で狂犬病が発生する可能性が高まっている。
特に外国船の入港する国際港や地方港では、外国船が船の守り神として乗船させていた犬が逃げ出し、地元の保健所や地方自治体、警察までもがその犬を捕まえるために大捕物を繰り広げる、などといった事例が散見されている。
日本における歴史
日本に狂犬病はいつ頃入って来たのか?という明確な記録は残っていない。
ただし、古くから日本は7~8世紀の海外との交流(遣隋使・遣唐使)によりこの頃には狂犬病が既に伝播していたとされており、718年に制定された養老律令や、984年に中国からの知識を元に編纂された日本最古の医学書「医心方」には既に狂犬病の症状の特徴や治療法が記載されており、この頃には既に狂犬病が伝播していたのではないか?と考えられている。
また、非公式な記録では、江戸時代に記された「両郡古談」には1732年に長崎にて発生したと記されており、1736年には江戸で、1750年には山形で発生し、1761年には下北半島にて発生した事が確認されている。
1896年(明治29年)に発布された獣疫予防法以降、狂犬病発生に関する公的な記録が残されるようになった。
関連動画
*グロ注意
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関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E7%8B%82%E7%8A%AC%E7%97%85


ページ番号: 4360671
リビジョン番号: 1342447
読み:キョウケンビョウ
初版作成日: 10/05/15 15:40 ◆ 最終更新日: 11/11/06 00:21
編集内容についての説明/コメント: 狂犬病死者数、日本における歴史をちょっと追加。
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