猪狩進とは、実況パワフルプロ野球シリーズ及び、パワプロクンポケットシリーズのサクセスモードに登場する架空のキャラクターである。
キャラクター/プロフィール
肩が強く、トップクラスの走力と守備力を持つ。投手の能力を引き出す力に長けており、長打力には欠けるものの、左右に打ち分けることが得意なアベレージヒッターである。
高校野球編のパワプロ5より、主人公のライバル猪狩守の弟として登場。兄弟でバッテリーを組んでいる。この世代の主人公は基本的に兄の守と同学年であるため、1つ下の後輩として2年目から登場するケースが多い。
姉妹作品のパワポケ1、7、14(名前のみ)にも登場。※進は極亜久高校の外藤侠二とともに、パワポケシリーズ制作のきっかけとなったキャラクター。そのため、パワプロ5とパワポケ1は世界観がほぼ同じである(詳しくは後述)。
兄の守とは違い、優しく温厚な性格。常識人のため、プライドの高い守の扱いにも慣れている。超高校級の兄のことをとても尊敬しているが、その一方で、どんなに努力しても自分の存在は「猪狩守の弟」としか評価されないことに対し、強いコンプレックスを感じている。後に対抗意識を燃やすようになるが、神童裕二郎との出会いもあり、やがて複雑な思いを乗り越えていく。
2月14日生まれのAB型で、身長は172cm。家庭的な一面も持っており、料理の腕前はプロ並。緑系統の服が好き。
初期の作品では、特殊能力【広角打法】取得イベントの成功率の低さにより、主人公が高確率で怪我してしまうため、一部のプレイヤーから「クラッシャー進」の名で恐れられていた。
苗字の由来は『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ、名前の由来は『宇宙戦艦ヤマト』の古代進から。
ちなみに兄の守がアフロ猪狩になった際、流石に呆れ果てて喧嘩したらしい。
経歴、変遷
あかつき大附属高校 - 事故により入院 - オリックス・ブルーウェーブ - 猪狩カイザース - レッドエンジェルス
高校時代(5、9)、極亜久高校の外藤が妨害工作で「バナナの皮大作戦」を行い、軽い気持ちで守を転ばせようとした結果、進の方が巻き込まれ、交通事故に遭ってしまう。外藤にとって事故は完全に想定外だが、進は入院し、数年間を棒に振る。大学野球編(6、サクセスレジェンズJUBC、ポータブル4、2012)に一切登場しないのはこのためである。
その後、兄を倒せる力を持った神童のもとへ行くため、守のいる読売ジャイアンツではなくオリックス・ブルーウェーブへ入団(7)。コンプレックスを解消したのち、猪狩カイザースへ移籍(10)。それからはレッドエンジェルスに移籍した神童を追って自らもポスティングで入団する(11)。守同様、年齢のためか15では能力が少々衰えている。兄とは違い波乱に満ちた野球人生である。[1]
上記の設定もあり、大学野球編のサクセスに出ることはないと思われたが、2014で初めて登場した。デッキシステムのため、進をデッキに入れていれば主人公のチームメイトになり、入れていない場合は「あかつき大学」所属の対戦相手として立ち塞がる。しかし、どちらのパターンでも交通事故については特に言及されない。
また、2016のパワフェスモードでは、進と外藤のコンボイベントが存在し、「バナナの皮大作戦」の件について触れられる。なお、パワフェスに登場する進は高校生であり、交通事故は危機一髪で逃れた設定になっている。
パワプロアプリでは初期キャラ特有のイベント経験点の低さと金特「球界の頭脳」の査定効率の悪さからリリースからの時間の経過とともに時代遅れのキャラとして不遇の境地に至る。また2017年に新Verのあかつき猪狩進として生まれ変わるが、同時に長らく封印されていた「広角打法」取得イベントが復活。「クラッシャー進」がパワプロアプリに君臨することとなった。
交通事故イベント誕生秘話
開発スタッフの遠山氏が「猪狩守の弟を出して兄弟にしたい」と言った際、同じくスタッフの西川氏が
パワポケにおける猪狩進(野球マスク)
パワポケでの経歴は下記の通り。
なお、パワポケ1はパワプロ5の外伝として制作されたため、交通事故に遭うまでの流れは共通。
あかつき大附属高校 - 事故により入院 - 改造手術(野球マスク) - 手術(人間に戻る) - 選手生命の終わり - AAAのトレーナー - スポーツドクター - デリック・マクダニエルの専属トレーナー
事故に遭い入院した進は、プロペラ団員の「野球のできる体にしてやる」という甘い言葉で勧誘され、大東亜学園の改造手術によってパワーアップし、野球マスクと名乗るようになる。自称「野球に魂を売った男」。
ひどく傲慢な態度をとるが、実際は、そのように装っているだけであることが窺える。
コントロール、スタミナ共に極めて高く、野手能力も全体的に上昇しているため、かなり手強い。決め球はスライダー(またはHスライダー)で、投球フォームはトルネード。
※パワポケの進は、捕手ながら中学時代に練習の末、スライダーを習得したと改造前に主人公へ語っている。
加藤理香の手により普通の人間に戻るも、改造手術の後遺症によって選手生命を断たれてしまう。
その後は、アメリカマイナーリーグ(AAA)のトレーナーを経て、スポーツドクターとして登場(7)。プロ野球で活躍する守の話題を出した途端、露骨に不機嫌になって歯軋りをするため、兄弟間の確執が垣間見えるが、真相は不明。14では名前のみの出演。また、表サクセスだけでなく、裏サクセスにも登場している。
ちなみに、パワポケ10の「しつもんコ~ナ~」では、パワプロから出てくるコーチの選手として他にも「戸井鉄男」が候補に上がっていた。
パワプロにおける野球マスク
野球マスクはパワプロシリーズにも逆輸入されており、冥球島編('99)やサクセスオールスターズ(10超決定版)、チャンピオン大会(12)、高校野球編(2013)でその姿を確認することができる。
2013ではパワチャレの週チャレ景品としてサクセス本編に登場。
なお、投手能力はあるが、適正は捕手のままで、得意練習も改造前と同じ守備練習である。
この世界線の野球マスクは人間に戻った後も選手生命を絶たれることなく、口調も本来の進のままで、ごく普通の高校球児として生活している。しかし、実は加藤理香の催眠術によって、交通事故の一件の記憶が封印されている。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- コナミ
- 実況パワフルプロ野球
- パワプロクンポケット
- 猪狩守
- 神童裕二郎
- オリックス・バファローズ
- 野球マスク
- パワポケではよくあること
- 川崎宗則 現実のプロ野球選手。憧れの選手と同じチームでプレーするため、渡米したという点が共通する(ただし進は日本でも神童と同じチームでプレーしている)
脚注
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