獅子劫界離(ししごう かいり)とは、Fate/Apocryphaの登場人物である。
プロフィール
概要
時計塔に招かれたフリーランスの傭兵魔術師。赤(魔術協会)の陣営のマスターの一人としてFate/Apocrypha劇中の聖杯大戦に身を投じ、黒(ユグドミレニア)の陣営と対立する。
身長182cmの巨漢であり、厳つい顔の疵跡やサングラスなども相まって、見た目は完全にヤの付く自由業の人と化している。おかげで時計塔の魔術師たちからはビビられまくっているのだが、彼本人は自身の凄みをさほど自覚しておらず、人種からくる偏見なのだろうと誤解している。
実際のところは笑顔を絶やさない好漢であり、どんな人物相手でも一線を弁えながらフランクに対話することのできる人柄。歴戦の勇士を思わせる貫禄を備えているが、実年齢は32歳とまだまだ若く、オッサン呼ばわりされるのは不本意であるらしい。
魔術師でありながら傭兵としての経歴が長く、研究者にはまず見られない顔の傷や、銃砲といった現代兵器に精通しているのもそのため。
行使する魔術は「死霊魔術(ネクロマンシー)」であり、死体の指や心臓を素材として呪いを投射するショットガンや手榴弾を手作りして戦場に持ち込む。また、各所の墓地を簡易の魔術工房として補給・籠城ができる。
優れた魔術師には違いないのだが、魔術はあくまで手段として用いる事が殆どであり、実態は切嗣や鮮花の様な「魔術使い」に近い。また、魔術師の悲願である根源の渦を目指している様子も無い。
そんな彼が聖杯に願うのは「一族の繁栄」である。魔術師であれば誰しも願うことであるが、彼は聖杯にこの願いを賭けている。
獅子劫家には日本に渡った際に魔術基盤を失い、悪魔との契約により再興した過去があった。しかし悪魔との契約の代償「一族がいずれ滅亡する」という呪いは彼の代でついに発生。何度も子供が生まれる前に死んでしまい、妻と離婚。養子として招いた子も魔術刻印を移植した際に死亡してしまう。獅子劫家は自分の代で絶えるのだと悟った彼は家出し傭兵となった。(実家からは魔術刻印回収のために暗殺者を差し向けられている。)彼がそれでも聖杯を得ようとするのは養子や自分の赤子の死を無意味なものにしたくはないがためである。
サーヴァントとの関係
Fate世界におけるサーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)を参照されたし。
召喚したサーヴァントはモードレッド。
アーサー王伝説において彼の騎士団、円卓に所属しながら最後にはアーサー王を誅した裏切者。
アーサー王伝説に登場する騎士が集う円卓、その破片を召喚触媒として召喚された(「円卓の欠片」のような複数の候補がある召喚触媒の場合、召喚したマスターと相性の良い者を召喚システムが選んでくれる)。
手練れ揃いの円卓メンバーが一人であり、かつ最優とされるセイバーのクラスで召喚されたと結果だけ見れば大当たりなのだが、いかんせんモードレッドはただでさえ癖の強い英霊たちの中でも特に筋金入りの気難しさを誇る。
例として、登場作であるFate/GrandOrderのテキストから引用すると……
モードレッドの扱いは簡単である。
アーサー王の悪口を言わない。アーサー王を褒めない。女性扱いしない。露骨に男性扱いもしない。堅苦しくならない。他のサーヴァントにうつつを抜かさない。彼女の意見はちゃんと聞く。
簡単でしょう?
更に言えばちょっと子供っぽい堪え性の無さもあって、非常に性格面に難ありである。
……なのだが、彼はコンプレックスに深入りせず、されどコンプレックスの奥底にある願望を捉えた発言をしながら窘めてゆく。
モードレッドも、魔術師でありながら凝ったプライドを持って偉ぶっておらず、自ら鉄火場に飛び込むのを善しとし、自分の意見を汲みながら最善を考えてくれる参謀としても振る舞ってくれる彼に信を置くようになる。
読者・視聴者からはその有能マスターぶりゆえ女の子を励ましながら業界を戦うゲームなんかやらせたら上手いんじゃないかとは専らの噂。
モードレッドの見た目や精神年齢も相まって、さながら親子のように見えるほど。
関連動画
関連静画
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- Fate/Apocrypha
- ロード・エルメロイⅡ世の事件簿(アニメ版にゲスト出演)
- モードレッド(Fate/Apocrypha)
- 衛宮切嗣(同じく銃器を愛用する魔術使い)
- ネクロマンサー
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