概要
山形出身の人ならば食べた事が無い人はいないであろう、素朴な風味が特徴の山形県民のソウルフード。
『玉こん』という通称・略称で呼ばれる事もある。
県内では観光物産館や道の駅(ドライブイン)、そればかりか祭り・催し事などがあれば大抵の場所で玉こんにゃくの店舗が出店されている様を見かける事だろう。芋煮会(町内会、レクレーション活動など)はおろか学園祭、ビアパーティなどでも玉こんにゃくが登場するので、玉こんにゃくという料理が山形県人にとって深く定着している事がお解かりと思われる。要するに、山形で人が集まる場所があればそこに玉こんにゃくは必ずあると言っても過言ではないのである。
山形では古くから定着している料理であるため、県内には玉こんにゃくを作っている店が数多く存在し、中には十余年どころか百余年に渡り作り続けている老舗もある。
読んで字の如く、丸いこんにゃくを醤油入りのダシで煮込み、茶色く色が付いた玉こんにゃくを竹串や割り箸で団子状に刺して食べるのが主な食べ方。からしを塗って食べる人も多く、玉こんにゃくを取り扱う店(屋台)ではからしが備え付けてあったりセットで付属されてくるするケースも多い。
「鍋に入れたダシで玉こんにゃくを煮込む」というレシピの簡単さから、家庭料理としてもベターなメニュー。
山形県といえば、こんにゃくの消費量が日本一を誇る事でも知られているが、玉こんにゃくの存在がその一助となっているのは想像に難くない。ノンカロリーで油を使用しないうえに便秘解消・美肌効果を促進する食材だけにダイエット食品としても注目を集めており、適当な量で満腹になれるため女性にも人気が高く、また程好く味付けされた玉こんにゃくは酒のつまみとしても用いられている。特に後者の場合、油っこい食べ物に代わるヘルシーなつまみとして注目されている。
何故玉こんにゃくは丸いのか?
玉こんにゃくを知ってる人でも知らない人でも、何故玉こんにゃくは丸くしてあるのか?という疑問が当然のように沸いてくると思われる。
これについては山形出身の人でも正確なルーツを知っている人は少ない模様で、
大まかには、以下のような理由が考えられる。
- 玉こんにゃくを最初に作った人が、こんにゃく糊を手で丸めて作っていた事に由来している
- 食べやすいように丸くしてある
- 串で刺しやすいように丸くしてある
- ダシがこんにゃく全体に満遍なく染み込むようにするための最上の形として行き着いたのが球形だからである
・・・などなど、様々な説があるものの、正解がこの中にあるのかは不明。さて真相はいずこに・・・?
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