生駒山上遊園地とは、奈良県生駒市菜畑町と大阪府東大阪市山手町に跨って建てられている遊園地である。
運営会社は近鉄レジャーサービス株式会社(近畿日本鉄道100%出資の子会社)。
概要
生駒山上遊園地は近畿日本鉄道の前身企業のひとつであった「大阪電気軌道」が生駒山観光開発の一環として1929年開業。生駒山の山頂に存在するため、園内には在阪テレビ局の送信所が並んでいる。後述のあやめ池遊園地及び奈良ドリームランドの閉園後は奈良県内唯一の遊園地。2019年には開業90周年の式典が行われた。
1980年代は絶叫マシンに積極的に力を入れており若者層を中心に集客していたが、1990~2000年代に入ると大型ライバル出現(USJ等)や遊園地離れといった不安要素で窮地に追い込まれる。1999年、入場料を無料化、遊具個別課金で儲けるという賭けに出た。
同じく近鉄グループの遊園地であった「あやめ池遊園地」は2004年閉園に追い込まれ、同年にこちらも閉園を検討されたが、一体的に経営を行っている信貴生駒スカイラインなどを合わせた事業総体では黒字を維持していたため、閉園を免れている(あやめ池と異なり、閉園後の土地再利用が困難だったことも理由)。
入場料無料化と、絶叫マシンを撤去しファミリー層がまったりと過ごせる花と緑の遊園地に営業コンセプトを転換したおかげか、近年では入場者数がじわりじわりと回復しつつある。山の上にあるため周辺地域より3~5度気温が低く、夏の行楽地として定着している。
開業当時から存在する飛行塔は開園から90年を超えた現在でも改修されながら現役で稼働している。かつては展望台を兼ねていたため中にエレベーターが併設されていたが、戦時中軍による防空監視所となった際にエレベーターは撤去された。本体は監視所として利用されたため奇跡的に生き残り、現存する国内最古の大型遊具となっている。
アクセス
- 近鉄生駒鋼索線山上線 生駒山上駅下車すぐ。
- 信貴生駒スカイライン"有料道路" 生駒山上遊園地駐車場で車を停める。
駐車場代 一般乗用車1200円 バス2000円 - 近鉄奈良線 額田駅・枚岡駅から摂河泉展望ハイキングコースを徒歩1時間20分。
- 近鉄奈良線 石切駅から辻子谷ハイキングコースを徒歩1時間20分。
関連動画
関連項目
関連リンク
- 公式HP「生駒山上遊園地」子どもと安心して楽しめる遊園地
- 天空の遊び場「生駒山上遊園地」(近鉄より) / 生駒山上遊園地の魅力を3分で紹介!【公式】(生駒市より)
- 生駒山上遊園地【公式】(Twitter/X)
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