田中魁秀(たなかかいしゅう)とは、将棋棋士である。本名は田中正之だが1978年に改名した。本間爽悦門下。大阪府枚方市出身、棋士番号104。2015年に引退した。引退時の段位は九段。
概要
A級経験、竜王戦1組経験、タイトル挑戦経験がないながら、九段まで上り詰めたレアケースの棋士である。プロ入り5年目にはB1級に昇格するなどスピード昇段を果たしたが、その後は伸び悩みつつも勝利を積み重ねたため。また、40代からは病気を患い、11回の不戦敗を含め、著しく勝率を落とした。それで、通算勝率は4割程度と九段としてはかなり寂しいものとなっている。そのため、将棋ファンの間では最も地味な九段とも呼ばれたりしている。
弟子に佐藤康光永世棋聖有資格者、福崎文吾九段、阿部隆八段、長沼洋、小林裕士といった顔ぶれで、関西の名門とも呼ばれた時期もあったが、1990年を最後に弟子はとっていない模様。また、温厚な人柄であったことで知られ、弟子に叱責したことはまずなかったらしい。これは、本人がかなり厳しい師匠にしごかれて嫌気が差したことが多々あったため、自分が師匠になったら怒らないように心がけていたという。
だからかどうかはしれないが、弟子に福崎文吾、阿部隆などかなりフリーダムな癖の強い人物が多い。
なお、名前を正之から魁秀に変えた理由は、姓名判断が趣味だった師匠本間によって、半ば強制的にである。
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関連項目
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