異次元からの帰還とは、映画「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド」に登場するカードである。
OCGでは2015年2月現在、禁止カード。
概要
海馬瀬人が使用する罠カード。ゲームから除外されているモンスターを可能な限り自分フィールドに特殊召喚できる。
VSペガサス戦で登場。
自ら「X-ヘッド・キャノン」、「Y-ドラゴン・ヘッド」、「Z-メタル・キャタピラー」を除外しておき、それをこのカードでまとめて特殊召喚することで、一気に「XYZ-ドラゴン・キャノン」までつなげた。
その後、VS闇遊戯戦でも登場。
「ファミリア・ナイト」や「強制召喚」で遊戯に神を展開させ、それを「光のピラミッド」でまとめて除外させた海馬。最後はこのカードで自らの下に神を特殊召喚することを狙っていたようだが、「光のピラミッド」の中に眠るアヌビスが姿を現し、デュエルは思わぬ方向へ進み始めたためこのコンボは叶わなかった。
アヌビスはこのカードを発動することなくセットしたままにしておいたが、最後に遊戯は「リバース・オブ・リバース」によって海馬(アヌビス)のフィールドのこのカードを遊戯のものとして発動、三幻神をフィールドに呼び戻した。
海馬が遊戯の三幻神を特殊召喚しようとしていたことを考えると、OCGと異なり、アニメでは相手のモンスターも自分フィールドに出せたのだと思われる。ただし、カード画像自体はOCGの流用(映画「光のピラミッド」におけるほとんどのカードがそのようになっている。そのため、一部のカードでテキストとの食い違いが起きている)。
OCG版
「PREMIUM PACK 7」(2004年8月5日発売)でOCGに登場。
通常罠
ライフポイントを半分払って発動できる。
ゲームから除外されている自分のモンスターを可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。
映画版に除外デメリットがあったかは不明だが、OCGではデメリットがある。
ライフ半分のコストは決して軽くないが、消費1枚から最大5体のモンスターが展開可能。展開したモンスターはエンドフェイズ時に再び除外されてしまうが、シンクロ・エクシーズ素材にしたり、攻撃することなどに制限はないため、展開したモンスターから一気に勝負を決めることが可能。「次元融合」と違い、相手は関係ないため、「マクロコスモス」などで無差別にカードを除外するデッキでも、自分だけ展開できる切り札となる。
「次元融合」と違い、罠カードゆえにタイムラグがあることや、「混沌の黒魔術師」で回収できないことなどから、「次元融合」の現役時は「次元融合」に後れを取ることも多かったが、それでも強力なカードであることに違いはなかった。
「闇の誘惑」(2枚ドローと引き換えに手札の闇属性1体除外)が海外で登場すると、ダークモンスターと組み合わせたデッキでこのカードも「次元融合」共々活躍するようになる。そのため、海外では臨時の制限改訂が行われ、2008年5月9日に制限カードに指定された。日本でもこれに倣う形で、2008年9月1日に制限カードとなった。
このカードの制限指定と同時に「次元融合」は禁止指定を受けたため、以後、除外モンスターを大量展開する役目はこのカードが担うことになる。
除外デメリットを持つチューナーの「ゾンビキャリア」や、自身を除外してモンスターを蘇生する「馬頭鬼」を要する【シンクロアンデット】デッキなどでは、除外されたそれらをフィールドに呼び戻してシンクロ召喚しつつ、素材になったそれらは墓地へ送られるため効果の再利用を可能にさせた。
決定的だったのは【征竜】デッキの登場。征竜は除外によって効果を発揮するデザインであったため、除外しやすく、除外された征竜やその他のモンスターを展開した後は、そのまま攻撃するもよし、ランク7のエクシーズ召喚につなぐもよしであり、このカードのデメリットで除外された場合も、再び征竜のサーチ効果でアドバンテージを稼げるという相性の良さだった。
長らく制限カードだったこのカードだが、征竜の登場が決め手となり、海外では2014年1月1日、日本でも2月1日には禁止カードとなった。
このカードの禁止指定で除外モンスターを種別を問わず大量展開できるカードはなくなったため、モンスターを除外して大量展開という手法はやりにくくなった。種族や属性、カテゴリが限定されたものであれば「サイバー・ネットワーク」など、いくつか存在するため、それを用いるか、「D・D・R」などで1体だけ展開するしかない。
除外されたモンスターを特殊召喚することを指す「帰還」(非公式用語)の語源となったカードとも言われ、除外モンスターを特殊召喚するカードの代表的存在。
「次元融合」に比べると現役期間が長かったため、帝王の降臨、ロスト・サンクチュアリの2種のストラクチャーデッキにも再録されており、入手は容易だった。
その他の作品において
アニメGXでは、万丈目が江戸川とのデュエルで使用。
「ヘル・テンペスト」で除外していた「円盤闘士」、「KA-2 デス・シザース」、「ヂェミナイ・デビル」、「スカル・ナイト」、「おジャマ・イエロー」を特殊召喚し、「おジャマ・イエロー」以外の4体による一斉攻撃で勝負を決めた。
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関連項目
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