症年症女とは、原作:西尾維新、漫画:暁月あきらによる漫画作品である。集英社の漫画雑誌『ジャンプスクエア』にて2016年2月号から2017年5月号まで連載された。単行本は全3巻。
原作:西尾維新、漫画:暁月あきらのタッグというと、2009年から2013年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載された『めだかボックス』や、西尾維新にテーマを与えてそれを元に複数の漫画家が漫画にするという企画で描かれた読み切り『娘入り箱』で知っている方もいるだろう。
『めだかボックス』は“個性”豊かな面々が描かれた漫画であったが、『症年症女』は“個性”を勝ち取りに行く展開になっているようである。
概要
「少年くん」は、小学生男子(5年生)。鬱屈とした性格で子供たちが画一的に育てられる「学校」という空間を嫌悪し、無個性だけが量産されていくことに疑問も抱いていた。
ある時「少年くん」は黒い血を大量に吐く。病院で検査を受けた彼は、今まで「少年くん」が感じていた〈それ〉が、病気であることを知る。
唯一の“個性”を手に入れた、はずだった「少年くん」の前に、1人の「少女ちゃん」が現れる。
話数は『第◯症』とナンバリングされている。
タイトルは普通だったり読めなかったりする。
各話タイトル
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1症 | ██████ |
第2症 | ▒▒▒▒▒▒ |
第3症 | どの表情(つら)下げて |
第4症 | 好きになる前に |
第5症 | どうして人を殺しちゃいけないの? |
第6症 | おかえり少女ちゃん |
第7症 | 本は隅々まで |
第8症 | 仲良くはんぶんこ |
第9症 | ██████ 医師会議 |
第10症 | ██████▒▒▒▒▒▒ |
第11症 | どんな顔してたっけ |
第12症 | わかってくれなくていいよ |
第13症 | 失敗したんですよ |
第14症 | ここからはじめよう |
最終症 | 子供に笑顔を |
後遺症 | 症年症女 |
登場人物
- 少年くん(山井生)
- 小学5年生男子。
他人を無個性な存在と嘆き、自身もそんな世界を疎み「死にたい」と考えている。
性格は鬱屈としていて、顔などに明らかにその雰囲気を漂わせている。
普段は大人しいが、「少女ちゃん」の態度に激昂するなど、「少女ちゃん」に対しては並々ならぬ執着を見せている。 - 少女ちゃん(山井笑)
- 「少年くん」より年上の小学6年生。黒い長髪に大きなボタンの髪飾りをつけ、熊柄のケープを羽織った少女。
「少年くん」が見てきた無個性な面々(一部???な奴もいたが)とは違い、「少年くん」にとってとても個性的な存在。
事実、彼女は天才で、何事も優秀さが際立っている。
自身のことを「僕」と呼称し、元気があって大人びた言葉使いをする為、『めだかボックス』の安心院なじみを連想させる。 - ドク(毒)
- 「少年くん」の前に突如現れた医者? 髪を無造作に後ろで括っている。
「ドク」は「少年くん」が名前を認識できないので自分がつけたあだ名。
「少年くん」達が知らなかった症状の特性を見抜いたり、意味深な台詞を残したりする。 - 先生
- ドク(毒)が連絡を取っていた人物。
「少年くん」を使って「少女ちゃん」を殺そうとしている。 - 小児さん、お姫さま
- 「少年くん」「少女ちゃん」に続く新たな症例者。
一人は8歳、『個性が砂嵐』になり、一人は6歳、『個性が花』になる。
【症年】【症女】の特色
「少年くん」「少女ちゃん」が見てきた世界。
それは人や物など、そのものが持っている『個性』がはっきりと『見えない』というものだ。
「少年くん」には「黒く塗り潰されて」、「少女ちゃん」には「貼り絵(コラージュ)されて」見える。
これは病気である事が分かった。それは症状を持つ者が2人になったからである。
この病気には以下の特徴がある。
- 個人情報が見えない、言葉にしても認識できない。
- 12歳になると死ぬ(「少女ちゃん」は誕生日の3月14日に死亡する)。
- 筋肉がゴムの様になっていく。
- 12歳になるまで『絶対に』死ねない。(ネタバレ注意!!!)
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- ページ番号: 5392910
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