発掘!あるある大事典(※注・大「辞」典ではない)とは、1996年10月27日から2007年1月14日まで、関西テレビ制作・フジテレビ系列で毎週日曜日に放映されていたテレビ番組である。2004年からは『発掘!あるある大事典Ⅱ』に改題された。
概要
「健康やからだ」などをテーマにした健康・科学番組として、一時期人気を博した。
しかし一方で、医療・健康に関する有識者からはかねてより度々番組内容の事実を疑う指摘がなされており、2006年には「また、「あるある」にダマされた。(三才ブックス)」という"告発本"が発売されるなど、番組に関する問題点や疑いが既に噴出していた。
そしてその"告発本"発売から僅か1年後の2007年初春に放映された、納豆ダイエットをテーマにした回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」において、捏造のデータがあったことが発覚した。
この問題の放送では、「毎日納豆を2パック食べると痩せる」などとした番組内容から、翌日以降全国のスーパーから納豆が消えるという空前のムーブメントを引き起こした。しかし番組の余波が予想外に大きかったためか、全国の有識者から大きな反論を招き、結果関西テレビは「番組内のデータや実験結果は全くの捏造であった」ことを認めた。この事は大きな問題として取り上げられ、これが原因で番組は打ち切りとなってしまった(なお、その後の調査によるとこの回以外にも、過去に捏造があったとされている)。
放送終了後
通常のやらせ番組問題であれば、テレビ局側の放送の自粛や一定の処分のみで済む場合もあるが、この番組は娯楽番組ではなく情報番組である。レギュラーにはお茶の間に馴染み深い堺正章や志村けんらを司会に起用し、娯楽番組調に番組は進行していたが、その内容はあくまで科学的根拠を前提として、健康を取り扱い不特定多数の視聴者に情報を発信するものである。その為騒動に対する社会的影響を鑑み、このやらせ事件においてはかなり厳重な処分が為された。
この影響で、番組は翌週からは急遽これまでの捏造を一斉に暴露し謝罪する特別番組に差し替えられ打ち切りになったほか、番組を制作していた関西テレビと、制作担当であった日本テレワークが厳重処分を受け、前者は一時期民放連から除名、後者は会社自体が消滅してしまう結果となった。また関西テレビはこの件で国からも総務省から行政指導としては最も重い「警告」の処分を受け、今後の行い次第では電波停止も辞さないと通告を受けている。
なお余談ではあるが、後に2018年4月に問題視されたTBS系「予約殺到!スゴ腕の専門外来スペシャル」における、明治乳業「R-1ヨーグルト」のステマ問題が(しかも「ヨーグルトを毎日1個食べるとがん細胞を抑制できる」というどこかで聞いたような番組内容で)取り沙汰された際、週刊文春によればこの番組には、かつてのあるある大辞典の元スタッフが関わっていたとして再び注目を集めた。
あるある大辞典の当時主任構成作家であったその人物は、あるある打ち切りの後懲りずに番組制作会社を設立し、放送作家に返り咲いたとされる。更に「ステマって悪いの?こっちは(明治から)金貰ってんだからさぁ」などと発言したとする社内会話の音声データも文春によって暴露される等、番組利益の為なら手段を選ばない人物を、テレビ局が再び起用している実態ともとれる内容となっている。
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