白夜(びゃくや)とは、極地で見られる、1日中太陽が沈まない天文現象である。
曖昧さ回避
概要
夜がなくなってしまう現象で、主に極地の付近で見られる。北極点付近では4月下旬~8月中旬に見られ、南極点付近では10月下旬~翌年2月中旬に見られる。極点に近い(緯度が高い)ほど観察できる期間が長い。1日中太陽が昇らない「極夜」と対照的な関係にあり、北極で白夜が観察できる間は南極で極夜が観察でき、南極で白夜が観察できる間は北極で極夜が観察できる。
なぜこんなことが起こるのか簡単に説明すると、「地球の自転軸が公転面に対して傾いているから」「極地の近くは、太陽に対する位置関係が自転してもあまり変わらないから」である。下に図を用いたちょっとだけ詳しい解説を載せようと思う。
なお、極夜よりも一般的には有名であると思われ、歌や図書のタイトルとかに使われやすい。みんな"沈まぬ太陽"っていうフレーズが好きなのね。歌といえば、ここの記事の読みはビャクヤとなっているが、加藤登紀子がリリースした「知床旅情」(作詞・作曲 森繁久彌)がヒットする1970年ごろまではハクヤと読まれていたらしい(wikipedia談)。もっとも現在は「ビャクヤ」の読みが一般的のようで、パソコン等でハクヤと入力しても、「白夜」には変換できないと思われる。
図解
図1は、北半球が夏至の時期の地球を、自転軸が画面上になるように見た図である(当然地球は球体なので、円として見えているのは輪郭線だと思ってもらいたい)。このとき太陽は画面と同一平面上ではるか遠く右側にある。太陽光は右側から公転面と画面に平行に飛んでくる。公転面に垂直な面(面a)から右側の地球表面には太陽光が当たるので昼、面aから左側は太陽光が当たらないので夜である。
地球は、1日で自転軸(図中の青い線)を焼き鳥の串みたいに軸として1回転する。このとき、地表面に軸が出てくる点が2点できるが、この図では上を北極点、下を南極点としている。図のとおり、地球の自転軸は地球の公転軌道を含む平面(公転面)に垂直な線に対して23.4°傾いている。
さて、夏至というのはちょうど北半球を太陽のほうに向けているような格好になっているということが分かるだろう。ここで北極点付近の水色で斜線を引いたゾーン(北緯66.6度より北)に注目してもらいたい。この地域は、地球を自転させても面aよりも左側にいかない。つまり、1日中つねに太陽の光があたっていることになる。白夜はこの地域で観察することができる。
このとき南極点付近では1日中面aよりも右側にでない地域(ピンク色で斜線を引いた地域)ができる。この地域では極夜が観測できる。
図1から太陽の位置だけ左に変えてやれば、真逆の季節である冬至を表現できる。そうすると今度は南極点付近のピンク色で斜線を引いた部分が白夜を観察できる地域になるわけである。そして水色で斜線を引いた部分で極夜を観察できる。
白夜が観測できる地域における太陽の動きは、横に動きながらだんだん沈んでいくかと思いきやそのうち真横になり、やがて少しずつ上昇を始める。その後そのまま昇っていくかと思いきや昇りきる前にまた真横になり、徐々に沈み始める。以下ループ。特に北極点や南極点においては、太陽はほぼ真横にしか動かない(厳密には公転運動によって太陽の高度が変わるため螺旋運動に近い軌道である)。
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関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E7%99%BD%E5%A4%9C


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読み:ビャクヤ
初版作成日: 10/12/29 19:51 ◆ 最終更新日: 11/08/13 02:50
編集内容についての説明/コメント: 漢字の読みを追加
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