概要
1971年3月に長野原線は長野原駅(1991年12月に長野原草津口駅に改称)から万座・鹿沢口駅を経て大前駅まで延伸開業した。同時に長野原線は吾妻線に改称され、更には吾妻線に臨時特急が運行される事となった。この時に登場したのが特急白根で、車両は急行日光から離脱し運用に余裕があった157系が使われていた。
1975年には製造から16年しか経っていないものの老朽化が激しかった157系から183系に車両が置き換えられている。臨時列車であった為に長い間吾妻線のエース列車の急行草津をサポートする立場であった特急白根であるが、1982年の東北新幹線・上越新幹線の開業を機に一部の急行草津を格上げをした事で晴れて定期化される事となった。同時に車両も185系に変更されている。
ところが1985年の東北・上越新幹線上野開業の際に1往復が残されていた急行草津を含め吾妻線の優等列車は特急に一本化される事となったのだが、知名度の高い「草津」という名前が残される事となったので吾妻線の特急の名称は草津として運行されるようになった。よって、白根の名称は定期化されてから僅か2年半で姿を消す事となった。
ただし2004年にはリバイバルとして臨時特急白根が運転された実績もある。
廃止直前の運行形態
停車駅
特急白根と新特急草津の内1往復は吾妻線内(渋川~万座・鹿沢口間)は普通列車として運行。
駅名 | 上 野 駅 |
赤 羽 駅 |
浦 和 駅 |
大 宮 駅 |
上 尾 駅 |
桶 川 駅 |
熊 谷 駅 |
深 谷 駅 |
本 庄 駅 |
新 町 駅 |
高 崎 駅 |
新 前 橋 駅 |
渋 川 駅 |
中 之 条 駅 |
群 馬 原 町 駅 |
川 原 湯 駅 |
長 野 原 駅 |
万 座 ・ 鹿 沢 口 駅 |
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特急白根 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||
急行草津 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
参考:翌日からの新特急草津停車本数 | ||||||||||||||||||
下り | 4 | 4 | 2 | 4 | 2 | 1 | 4 | 4 | 4 | 1 | 4 | 4 | 4 | 3 | 1 | 3 | 3 | 3 |
上り | 4 | 4 | 3 | 4 | 3 | 1 | 4 | 4 | 4 | 0 | 4 | 4 | 4 | 3 | 1 | 3 | 3 | 3 |
草津白根
2000年代に一時期は臨時特急草津白根というのが運行されていたことがある。
運行区間は特急草津と全く同じだが、草津とは異なり全車指定席で運行されており停車駅も少なめに抑えられていた。
基本的に土日のみの運行であったが、2007年のダイヤ改正で自由席を連結した為に草津との差が無くなったので土日運転の草津(草津31号・32号)として吸収されてしまった。尚、土日運転の草津の時刻は特急草津白根時代とほとんど変化がない。
列車名の由来
草津温泉の近くの頂上に火山湖がある白根山(通称:草津白根山)から。
年表
1971年4月 上野~長野原間に臨時特急白根が下り2本・上り1本設定される。
停車駅は上野 - 大宮 - 渋川 - 長野原
1972年3月 臨時のまま2往復に増発、同時に万座・鹿沢口駅発着となる。
1982年11月 上越新幹線開業のダイヤ改正で白根は定期化されると共に一部の急行草津の格上げでエル特急白根は4往復に増発。ただし1往復は吾妻線内を普通列車として運行された。
1985年3月 新幹線上野開業のダイヤ改正で吾妻線内の優等列車は全て特急に格上げされたものの新特急草津として運行されるようになったので白根の名称廃止。
関連動画
関連項目
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