白滝シリーズ単語

シラタキシリーズ

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白滝シリーズとは、ある意味奇跡の存在だった。

概要

白滝シリーズとは、北海道紋別郡遠軽町白滝（旧・白滝村）にあった駅群のこと。

かつて石北本線を旭川→網走方向へ進むと、奥白滝駅→上白滝駅→白滝駅→旧白滝駅→下白滝駅と、5駅「白滝」の名を冠した駅名が続いていた。
全国的にもここまで同一地名を冠した駅名が続くのは珍しいため、鉄道好きはこれらの駅を一まとめに「白滝シリーズ」と称し、憧れの地とする傾向がある。

ただそれだけのことなら、珍しいの一言で終わってしまうのだが、白滝シリーズの中心駅である白滝駅以外の4駅は、いわゆる秘境駅と呼ばれる駅であるため、鉄道好きからすればもはや奇跡の所業としか言えないのだ。まさに聖地。

そんな存在であった白滝シリーズであるが、いずれも利用者が非常に少ない駅だったため、2001年 7月1日に奥白滝駅が信号場に変更され、2016年 3月26日に下白滝駅が信号場に変更、上白滝駅と旧白滝駅が廃止され、現在残っているのは白滝駅のみである。

白滝駅
- 旧・白滝村の中心駅
- 中心駅とあって、普通列車や特別快速「きたみ」は全て停車するし、特急「オホーツク」も2往復は停車する。
- このように地方駅としてはかなり便利な駅で、ホーム3つを有する規模の駅なのに、なぜかいまだに跨線橋はなく構内踏切のまま。

上白滝駅
- 2016年 3月26日廃止。
- いわずと知れた秘境駅。この駅に止まる列車は上下1本づつ。定期利用者は1名。もう何もかもがすごい。
- なお、駅の周りは意外に人家があり、そこだけ見れば秘境駅感は感じられないかもしれない。
旧白滝駅
- 2016年 3月26日廃止。
- 全国的にも珍しい「旧」の字を冠する駅。
  - ちなみに、「旧」の字を冠する駅は他に神戸市営地下鉄海岸線の旧居留地・大丸前駅がある。
- 上白滝駅に隠れがちだが、この駅に列車は上り3本下り1本しか止まらず、こちらも十分秘境駅である。
- なお、JR北海道旭川支社公式サイトの駅紹介の当駅のページにはホームのみと書いていますが、一応待合所はあります。ホームの上に鎮座しています。

奥白滝信号場
- 元・奥白滝駅。2001年 7月1日に廃駅となり信号場へ転換した。
- かつては2面2線の相対式ホームや側線１本を有する規模の駅だったが、過疎化の波には逆らえず、定期利用者が0名となったため廃駅となった。
- なお、廃止直前に当駅に停車していた列車は上下1本づつで、これは現在上白滝駅に停車している列車が、そのまま奥白滝駅にも停車していただけだった。
下白滝信号場
- 元・下白滝駅。2016年 3月26日に廃駅となり信号場へ転換した。
- 「上」があったら「下」もあるよね。そんな感じの駅であった。
- かつては2面2線の相対式ホームを有し、列車交換設備もちゃんとある駅なのだが、やはりこの駅にも列車は上り3本下り1本しか止まらなかった。交換設備は駅だった当時も信号場格下げ後も特急列車の交換がメインであった。