白金ルナとは、ゲーム『流星のロックマン』シリーズのメインキャラクターの一人である。
アニメ版および『流星のロックマン2』のタイトルコールの担当声優は、植田佳奈。
概要
本作のヒロインの一人。主人公「星河スバル」のクラスメイトで、コダマ小学校5年A組のクラス委員長。
気が強く短気な性格だが、友達思いで面倒見が良い女の子。理想的なツンデレ。
他者との交流を恐れ不登校になっていたスバルが復学できたのは、彼女の力によるところが大きい。
巨大な金髪ツインテールを縦ロール状に巻いた髪型「ツインドリル」が特徴。
このため、ニコニコ動画の視聴者などからは「ドリル委員長」「どりんちょ」等の愛称がつけられている。
また、制作スタッフもこれを意識していたのか、『流星のロックマン3』では転校してきたばかりのジャックがしつこく話しかけてくるルナに「ドリルオンナ」と呼ぶ場面がある。
スバル達同級生からは「委員長」の愛称で呼ばれており、自分で名乗るとき以外は、本名を呼ばれることはあまりない。スバルの母である星河あかねからは「委員長さん」、担当教師の育田道徳からは「白金」、両親からは「ルナ」、『流星のロックマン3』では響ミソラと、パートナーであるウィザード「モード」から「ルナちゃん」と呼ばれる。
腰巾着ブラザーである「牛島ゴン太」「最小院キザマロ」と行動を共にすることが多い。
第1作の序盤でピンチをロックマンに救われ、以降彼を「ロックマンさま」と呼んで恋慕うようになる。
物語中盤でロックマンの正体がスバルであることを知ってからは、口先では“スバル=ロックマン”であることを否定しつつも、心の中では認めており、少しずつスバルに思いを寄せていくように。
「(スバルくんの姿じゃなくて)ロックマンさまのままで来なさいよ」「私はロックマンさまのファンなのであって、あなたやウォーロックのファンではないのよ」というようなやり取りはシリーズの定番となっている。
もう一人のヒロインである響ミソラは「スバルの初めてのブラザー」としてメインヒロイン視されることが多いが、
彼女は「スバルが守るべき女の子」として設定されている為か敵に攫われる、襲われるなどの展開が多く、その度ロックマンにパワーアップするきっかけを与えるという重要なポジションのキャラクターとなっている。
これらの要素などから、むしろ委員長のほうがメインヒロインだと主張する人も少なくない。
また、スバルとよく行動を共にするミソラに対しヤキモチを焼くような場面も何度か見ることができる。ごちそうさまです。
流星1
ストーリー第一話から登場。同じクラスで不登校になっているスバルにトランサーの使用方法を説明してくれる。
自分が委員長を務めるクラスに不登校児がいるのが許せない彼女は、何度もスバルに学校に登校するように言い続けるが、心を閉ざしたスバルに「衛星女(エイセイオンナ)」と呼ばれ、拒絶されてしまう。
一話の後半でゴン太がFM星人に憑りつかれ「オックス・ファイア」となり事件に巻き込まれるが、スバルが電波変換した「ロックマン」に救出され、以降颯爽と駆けつけた謎のスーパーヒーロー「ロックマンさま」に憧れるようになる。
ストーリー中盤で、両親が自分を私立の学校に転校させようとしていることを知り、今の生活を続けたい彼女は激しく苦悩する。それにより生じた心のスキマをFM星人「オヒュカス」につけ入られ「オヒュカス・クイーン」となった彼女は、両親への強烈な“意思表示”を行う。「ココロをしばられるのは カラダをしめつけられるより くるしいのよ!」
事件解決後、ロックマンの正体がスバルであることを知り困惑するが、自分の心の内を知った責任を取らせるため、そして助けてくれた感謝の印としてスバルとブラザーバンドを結ぶ。
その後ツカサとの一件で再び心を閉ざしたスバルに一方的にブラザーを切られ憤慨するが、立ち直り反省したスバルと改めてブラザーを結び直す。
最終決戦時には、1人で決戦に向かうスバルをブラザーとして涙ながらに送り出し、戦いの後もブラザーバンドを利用した通信でスバルの地球への帰還を助けた。
流星2
夏休みを時間軸とした物語なので学校で会うことはないが、そんな中でもロッポンドーヒルズを訪れたりスキー旅行を計画したりなど、スバルたちと一緒に夏休みを満喫する。
ストーリー中盤で、ロックマンとブライの戦いをゴン太・キザマロ・ミソラとともに見守っていたが、
「仲間との馴れ合い」を否定するブライにより全員異空間に放り込まれてしまう。急いでみんなを助けようとするスバルだったが、何とか助けることが出来たのは彼女だけだった。
その後みんなを守れなかったことで消沈するスバルを何度も励まし、持ち前の行動力でゴン太たちの捜索・奪還を助けた。
また、ストーリーの途中でハイドによって誘拐され、体内の残留電波を呼び起こされた彼女は「オヒュカス・クイーン」に再び電波変換してしまう。
ロックマンはそこで傷を負い、オーパーツの力に支配されそうになるが、命がけで自分を守ろうとしたスバルの勇気に応えるため彼女は彼に呼びかけ続け、彼女との「キズナ」に支えられたスバルは無事オーパーツの強力なパワーをコントロールできるようになった。
最終決戦時には一緒に戦えない代わりにスバルの無事を強く祈り、帰ってきたスバルを温かく迎えた。
流星3
前作に引き続き、クラスの委員長として、スバル達をまとめるリーダーらしく振舞う。
今作ではレゾン「委員長を 生徒会長にする」の下、スバル・ゴン太・キザマロとともにチーム「ルナルナ団」を結成し、選挙活動に励むことになる。ちなみにこの「ルナルナ団」は彼女が一晩考え命名したチーム名で、ネーミングセンスの無さが窺えるいかにも目立ちたがりな彼女らしいものとなっている。
また今作から、彼女のパートナーとして、ウィザードの『モード』が初登場。
逆さになったピンクのシルクハットから顔を出したようなウサギ型のウィザードである。
高性能のメモリー機能を備えており、おしゃれスポットの検索を得意とする。バトルは怖くて全くできないらしい。
シーサーアイランドでの修学旅行では、はぐれウィザードに盗まれた荷物を取り返すイベントが発生。
ここで盗まれた荷物のうち「いいんちょうのハンカチ」を取り返せば、スバルとルナの2人きりで夜のビーチで過ごすイベントを見ることができる。これまでの思い出と感謝、そしてこれからもブラザーとして共に戦っていくという彼女の決意が語られる。
(ちなみに、ミソラのポーチを選んだ場合は1人で、ゴン太のシャツを選んだ場合はミソラと2人で、バーベキューをやけ食いする様子が見られる。)
第3話終盤、ロックマンがジャック・クインティア姉弟と戦っている最中に、ロックマンを心配し戦いの場に現れるが、突如現れたディーラーのメンバー『ジョーカー』の攻撃を受け、消滅してしまう。
スバルは消滅した彼女を復活させるため、バラバラに飛び散った彼女の痕跡を探すことになる。
ディーラーや粘着質なロリコン野郎の襲撃を受けながらも散らばったカケラを全て集め、サテラポリスのメインコンピュータを守り抜くと、ヨイリー博士の尽力で奇跡的に復活を遂げる。
来る生徒会選挙の当日、学校に突如ジャック・コーヴァスが現れ暴れようとするが、教師や他の候補生が怖気づく中、ギリギリまでかつての仲間へ襲撃をやめるよう説得を続け、その勇気が支持率に影響したのか、事件後、選挙で圧倒的支持を得て晴れて生徒会長に就任する。
他シリーズ同様、最終決戦に向かうスバルを他の仲間と共に見送り、スバルが無事に帰ってくることを祈り続けた。
家族
- 白金ナルオ
ルナの父親で、ヤシブタウンに所在する103デパートのオーナー。「流星1」のみに登場。
娘にエリートコースを歩んでほしいと考えており、私立の学校に転校させることを妻のユリ子に提案する。
103デパートでの事件後、娘の心の痛みを理解したようで、転校を白紙に戻した。 - 白金ユリ子
ルナの母親。
夫と同じく、子育てより仕事に熱心ないわゆるビジネスウーマンで、当初は夫の言うことにただ従っているだけだった。
103デパートでの事件後、夫と同じく娘に正面から向き合うことを決意し、料理を作ってあげようと考えるようになる。「流星2」では、ルナとブラザーになったようで、彼女のスターキャリアーの画面で顔アイコンでのみ登場。
アニメ版
基本的な設定は原作を準拠しているが、やや異なる部分がある。
- 憧れであるロックマンといつも行動している「ハープ・ノート」に異常なほどに嫉妬している。
- 後述する「オヒュカス・クイーン」に電波変換するきっかけと、その後の様子が異なる。
- 響ミソラの大ファン(原作では、ゴン太とキザマロが大ファンで、彼らの話から彼女の存在を知っている程度)
- 自宅が球場3つ分の広さを誇る大豪邸(原作では、自宅は高級マンションの一室)
- 両親が登場せず、多くの執事が自宅内にいる。
- 料理が苦手(これはゲームの続編『流星のロックマン2』に逆輸入されている)だが、
星河あかねの指導をうけ、克服している。
オヒュカス・クイーン
白金ルナが、へびつかい座のFM星人「オヒュカス」に心の隙をつけこまれ、電波変換した姿。
また「流星2」では、オリヒメ一味のハイドによって体内の「オヒュカス」の残留電波を呼び起こされ、再び変身する。
詳細は「オヒュカス・クイーン」を参照。
関連動画
関連静画
関連項目
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