単語

タテ
2.6千文字の記事
  • 9
  • 0pt
掲示板へ

とは、防具の一種である。

概要

色んな種類の盾に手元で所持し、矢などによる攻撃・射撃から身を守るための具。
種類についても、大きさは腕に装着して用いる小の物から全身を覆う大の物まで様々存在し、盾の形も円形や三角形及び四形、木の葉や多形の形状などいろいろあったという。

基本的に相手の攻撃を積極的に受け止める為の具なので通常は頑丈な素材を用いるが、全金属製の盾はまれであり盾が戦場に登場し銃器の発達でれるまで木製のものあるいはそれに革や金属で補強したモノが流だった。古代ローマで用いられた戦闘用の盾は「スクトゥム」が有名か。また琉球王国に伝わる武術ティンベー術」ではティンベーと呼ばれる、海亀の甲羅で作った盾が使われる。

ちなみにバイキングが用いる盾は、上記の逆を行くとでも言うでき代物で、木材で作られ補強も行われていないという代物である。ちなみにこれは、敵の武器を盾に食い込ませて武器を封じる、または動きを止める的があったという。
スクトウムを始めとして戦争の際に用いられた盾は、攻撃を防ぐ以外にも様々な戦術に利用された。一例を挙げると、集団で盾を構え防御体勢を維持しながら敵に接近し、敵と交戦時は密集した盾の隙間からや投げ矢で攻撃を行うという戦術が存在し、個人戦よりは集団戦で効を発揮するものであった。

また、日本及び東洋では盾が使われていなかったのかというとそんな事はく、4世紀~5世紀頃から日本でも木製や製の盾が使われた記録がある。やがて武士が台頭し流の装備となると盾は手に持つの物から、地面に据え置く物へと移っていき、具体的には束などといった盾(盾というよりは、土嚢のような役割)が戦場に設置され矢やの軌を逸らす的に使われた。ついでに言うとと共に手元に装備する盾として、「」という盾も存在したので、手元で使用する盾が全にれたわけではないし、大袖と呼ばれる肩の防具を盾として扱うことも長らく行われてきた。


 現在でも警察や軍隊などが犯罪者暴徒を止めるために用いているのはご存知の通り。ジュラルミンやポリカーボネートなどで作られており、軽くて頑丈なのが特徴の盾である。

しかし一方、盾が大きければいいかというとそんなわけでもなく、至近距離武器を使って攻撃する際に邪魔になったり、材質がといった重いものである場合は携帯困難であるという欠点もあり、また盾が大きいほど視界が塞がれやすく、盾を持っていたほうが有利かというと一概には言えないものであった。先述のスクトゥムにしても、集団で盾を構えれば隙がくなるものの個人・少数になると簡単に隙を付かれるであろう事は想像に難くないはず。軍隊・警察特殊部隊等では弾を防ぐ分厚いものも存在するが、非常に重く、持ち運べても小か、輪付きの大など、特に野外での使用には難がある。

他にも、戦争戦闘行為以外では記念品としても用いられることも多く、表盾がトロフィーと共に飾られているのを見た事が一度はおありだろう。ん?もしや方のに?

フィクション作品などでもジャンルを問わずに登場するポピュラーな防具として定着している。と対になって用いられる事も少なくなく、また巨大ロボットが登場する作品ではロボットサイズの盾(シールド)も登場する。

その他

  • 「身を守る」という用途から転じて、自分の身を守るためのもの、若しくはその上で都合のいい手段などをして言う。
    (例:人質を盾に取る、文を盾に居座る、ラー・チャターが盾になってくれています!)
    また、見えない場所より陰ながらかに協する事を「後ろ盾」という。
  • 攻撃と防御の徴として、それぞれと盾が喩的に用いられる事がある。
  • 中国の故事を由来とした言葉に、「矛盾」という言葉がある。詳細は同記事を参照。
  • 建物屋上や周辺に人質を並べる事や、身近な人間を守るために前に立ち塞がる事を「人間盾」とも呼ばれる。前者については人的な問題を気にしなければ、爆などを防ぐ有効な策と成りうる。
  • 盾は「守る」イメージだが、攻撃を防ぐためのみならず、盾を構えながら突進したり、押さえつけたり、盾で殴ったり盾の側面を突き刺したりするなど盾を武器として用いるケースもあった。こちらについては創作作品でも度々登場する演出なので、見た事がある方も多いだろう。
  • ギリシャ神話では、ペルセウス怪物メドゥーサを倒すために用意した盾がのように磨かれた物であり、これで石化呪いを反射する事により退治できた。この盾については、「イージスの盾」の名前でご存知の方もいるだろうか。

人名

漢字として

Unicode
U+76FE
JIS X 0213
1-29-66
部首
画数
9画
音読み(常用)
ジュン
訓読み(常用)
たて
𠩮
Unicode
U+20A6E
部首
画数
10画
𥍿
Unicode
U+2537F
部首
矛部
画数
14画
意味
たて、(遁と通じて)逃げるという意味がある。
説文解字・巻四〕に「瞂なり」とある。〔方言第九〕に「盾、よりして東、ひは之れを瞂と謂ひ、ひは之れを干と謂ふ。西にて之れを盾と謂ふ」とある。
字形
身を覆う盾の形。〔説文〕に「身を扞(ふせ)ぎ、を蔽(おお)ふ所以なり」とある。
音訓
音読みシュントン音)、ジュン音)、訓読みは、たて。
規格・区分
常用漢字である。JIS X 0213第一準。1946年に当用漢字に採用され、1981年常用漢字になった。
部首
盾は〔説文〕で部首である。ほかに瞂、𡐠が属する。
盾を符とする漢字には、㡒、循、揗、遁、楯、腯などがある。

異体字

  • 𠩮は、〔字彙補〕に盾と同じとある異体字。
  • 𥍿は、矛盾ではなく〔字彙補〕に盾と同じとある異体字。

関連動画

関連商品

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 9
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

84 ななしのよっしん
2020/12/31(木) 18:40:07 ID: L7F9/F+q29
https://www.nicovideo.jp/watch/sm27844405exit_nicovideo
こういうの見ると受け流すだけじゃなくて
有利な体制を作る武具でもあるよな
👍
高評価
1
👎
低評価
0
85 ななしのよっしん
2021/01/20(水) 16:47:24 ID: Of55/mdqkJ
中世以降、日本がほぼ使われなくなったのは
初期の武士強盗団や反乱軍の掃討と追撃を重視していたから

の相手を倒すにはの射程との機動は必須だけども
兵戦の必要性は薄い
👍
高評価
0
👎
低評価
0
86 ななしのよっしん
2022/03/22(火) 05:30:11 ID: olx59vIvG0
が君のになるよ
一度は言ってみたいセリフ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
87 ななしのよっしん
2022/03/22(火) 05:43:37 ID: X5PMg8A42v
じゃあは横になるよ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
88 ななしのよっしん
2022/10/07(金) 06:31:52 ID: bFeH8cE1Ws
お巡りさんが持ってるライオネットシールドだけど軽そうに見えて実際だいぶ重いらしいから、警棒くてもで押し倒した暴徒を殴ったら相当な威が出るんじゃないのか・・・?

相手がヘルメット被っててもプロクターとか身に付けてないなら骨折までいななくても打撲で戦闘不能にさせるぐらいはいけそうだな・・・
👍
高評価
0
👎
低評価
0
89 ななしのよっしん
2023/02/08(水) 07:35:39 ID: jNitTnylGf
S&W Performance Center M327 TRR8【2018年12月号掲載】 | ニュース | アームズマガジンウェブ
 https://armsweb.jp/report/225.htmlexit

SWATメイン盾担当者専用リボルバー拳銃
・・・ガンランスかな?


>>88
警察では実際にライオットシールドで暴く戦技(?)とかあるね。
の正面のらな部分で押すのではなく、に下縁で
相手の足先を砕いたり胸から下を突いたりして使う。
あるいは、上縁で相手のや喉を突き上げる使い方もあったか。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
90 ななしのよっしん
2023/05/02(火) 04:18:02 ID: lcO/wAawgI
左に右に剣持った場合だけど
って胸筋を使った↙←↖への太刀筋より
背筋を使った↘→↗の太刀筋のほうが込めやすいし手首も自然なんだけど
が邪魔で左の状態で構えられないんだよ
だからを込めやすい攻撃が突きしかない
両手持ちだと→↘の太刀筋は左腕が胸と干渉して振りにくいけど左手離せば問題ない
太刀筋考えれば両手片手で2回までのこもった振りを連発できる
👍
高評価
0
👎
低評価
0
91 ななしのよっしん
2023/12/06(水) 20:00:27 ID: kZPnb5Nrcl
もし振りかざすだけで相手に攻撃出来なくするがあるなら
対抗策はその攻撃するべきでないを猛に攻撃する事しかないわね
𝓽𝓪𝓾𝓽𝓸𝓵𝓸𝓰𝔂
👍
高評価
0
👎
低評価
0
92 ななしのよっしん
2023/12/15(金) 06:22:07 ID: NWkWB8CNWi
武器にはダマスカス鋼や玉鋼みたいなの話あるけど
などの防具の素材に優秀だった鋼の逸話はないんだろうか?
👍
高評価
0
👎
低評価
0
93 ななしのよっしん
2023/12/15(金) 06:24:19 ID: Pv0BiZwPas
そもそもって木製だしなぁ基本。あんま金属で作らない方がいい説ある。
木材を加工してり合わせた方が丈夫で軽い。
👍
高評価
0
👎
低評価
0