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矢場とんとは、愛知県名古屋市中区大須に本店を置く、とんかつの店である。味噌カツ提供店の代表として、真っ先に名が挙がる有名店のひとつである。
概要
戦後間もない1947年に「矢場のとんかつ」として創業。後に屋号を「矢場とん」に変え、現在に至るまで味噌カツの提供をしている。味噌カツの元祖を名乗る店のひとつである。
矢場とんの「矢場」とは、本店所在地の当時の呼称である「矢場町」から取られたものである。[1]
味噌カツ店としては珍しく、本場愛知県以外の都府県にも積極的に出店している。
矢場とんの味噌カツ
矢場とんといえばなんといっても味噌カツである。メニューとして鉄板とんかつやわらじとんかつなどがあり、味噌ではない普通のソースを選ぶことも可能であるが、折角矢場とんに行くのであれば是非とも味噌ダレでご賞味頂きたいところである。
矢場とんの味噌カツで使用される味噌ダレは名古屋の一般家庭で使用される味噌カツのタレとは異なり、さらりとしているのが特徴である。これは矢場とん創業のきっかけが、屋台で客が串カツをどて鍋の汁につけて食べていた様子からの着想であり、現在に至るまでそのイメージにこだわり続けているためである。
参考までに、今日名古屋の一般家庭で食されているような、味噌ダレをソースの代わりにカツにかけて食するスタイルをはじめて考案したとされているのが、矢場とんと同じく味噌カツの元祖を名乗っている三重県津市にある洋食店「カインドコックの家カトレア」である。カトレアが味噌カツの提供を始めたのは1965年で矢場とんの約18年後のことだが、今日広まっているスタイルの味噌カツを最初に提供した、という意味合いで元祖を名乗っているものである。
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関連項目
脚注
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